ラーメンズ第16回公演「TEXT」レポートその5
テーマ:個人的な話さあ、2/21公演から一週間。
書き連ねたかった思いのたけを存分に吐き出そうと思います!
今回の公演は『TEXT』のテーマ通り、日本語の妙味を賢太郎テイストで引き出した作品集。
ハッキリ言って、かなり頭を使います。リアクション芸とか好きな人には笑い難いかもしれない。
観客側にある程度の思考レベルを求められます。
しかし、それこそがラーメンズ。
『はい、わかんない人は結構』というスタンスこそが、最上級の笑いと感動を提供する!
ネタを理解できた瞬間に、極上の推理小説に出会ったような衝撃と感動のビッグウェーブが襲い掛かる。
全身に鳥肌が立つ事さえある。こんな芸人他にいないです。いや、もう芸人じゃない、アーティストです。
最近のキレ芸かコメント芸しかできない若手芸人は見習え!
『芸』とはこういう物を言うんです。他人が真似できないから『芸』。
キレたり怒鳴ったり他人や物事を卑下したりなんて『芸』じゃない。
・・・とまあ、熱く語るのはこの辺にして。早速いきましょうか!
※今回は公演のネタバレを含みます。公演をまだ未見の方はご注意下さい。
1、ドラマチック五十音(仮名)
新しい五十音ポスターを開発する会社の話。
「レストランそれぞれ」のように、二人の演じるキャラがコロコロ変わる。
「“を”のつく例文」を三文字で作れるというところで
血まみれのディスクを持って「これを・・・」には爆笑w
仁「会社の鬼と書いて・・・社鬼だ!」
賢「そんなもん居るかぁ!」のくだりを3回も繰り替えさせられる片桐さん(笑)
しかしなんでキャラを交代する時くるくる回って移動するんだろうw
2、同音異義(仮名)
同音の異義語を上手く組み合わせて、物語を並べて進行させるコント。
はっきり言って、言葉で説明しろと言われても難しいです(笑)
ひたすら日本語の使い方を感心するばかり。
3、透明人間の証明(仮名)
いわば数学の証明問題を言葉にしたという感じ。
「いる」事を証明するのに、「いない」事を証明しなければならかったりと、
悪魔の証明みたいな事までしてます。
4、条令(仮名)
3部のコントを覚えてないとついていけないかもしれないコント。
最初に、寝不足の小林さんに小学生100人に聞いたアンケート
『おまえの妄想とはなんですか』の話をする。一位は「エロい姉の存在」(笑)
そして3部の「もし○○という条令が出たら」が実際になった話。
ミュージカル条令が楽しすぎる(笑)
ハリウッド条令の片桐さんのモデルはエディマーフィー?
五七五条令の凄さには圧巻。コントの台詞が実は全て五七五で区切られてたとは!
まさに賢太郎トラップにまんまと引っ掛かったわけです。
5、怪傑ジョッキー(仮名)
もはや毎度お馴染みとなった、片桐さん大暴れのコント(笑)
今回はジョッキー(片桐)と馬(小林)です。
キャラクター的には「タカシと父さん」の父さん+怪傑ギリジン。大暴れ確実の組み合わせですw
「はいジョッキーテレフォン!」とか「両脇と股を同時に乾かす人」とか(笑)
これは単なる予想ですけど、多分このコントは大まかな台本だけで
基本は片桐さんのアドリブに任せてるんじゃないかなーと思っています。
あまりのテンションに途中で息切れしてフラつく片桐さんに爆笑w
6、銀河鉄道の夜(仮名)
宮崎賢治の銀河鉄道の夜を髣髴とさせるコント。
登場人物の名前もそれに準じている。
(兼村→カネムラ→カムパネルラ)
(常盤→ジョウバン→ジョバンニ)
ここまでに行った、今回の全てのコントが伏線になっている。
コントの内容を頭の中で少しづつ組み替えていくと、「ああ、そうだったのか・・・」と気付かされる。
「ずっと一緒に行こうな」と言った片桐さんの台詞で、あまりの切なさに鳥肌が立った。
途中で電車に乗ってきた兼村。しりとりをはじめ、一見二人で会話してるように見える。
でも実際は常盤の独り言。
本当は透明人間だったのか、それとも・・・。
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全て見て、体中に何か言葉にできない何かが湧き上がるのを感じた。
動作の一つ一つが計算されていて、まるで緻密なパズルのようだった。
笑いは勿論、その計算しつくされたネタのコンビネーションはまさに芸術の域としか言いようが無い。
爆笑の中に挙がる感嘆の声、一呼吸置いて内容を理解した瞬間に全身に鳥肌が立つような鋭いネタ。
見れば見るほど引き込まれ、引き込まれた先に広がるのは新世界。
言ってみれば、地球上のこの劇場に、別の次元が発生したような感じだった。
「世界」がそこに存在しているのが肌で分かる。凄すぎた。
DVDで散々見倒したラーメンズでしたが、甘い、甘かった。
生のラーメンズの衝撃は半端じゃない。
こんな人間が存在しているのが信じられない。
そんなレベルだった。
それはもちろん、小林賢太郎さんの極限まで練りこまれたネタの成せる技ではあるのだけれど、
その味を最大レベルまで引き出せるのは、片桐仁さんしかいないだろう。実感した。
そして、その片桐さんを制御できるのは紛れもなく小林さん以外考えられない。
あの思念と感情の爆発的エネルギーの塊が服着て歩いてるような片桐さんを、
最大レベルで暴れさせていられるのは、彼以外不可能だろう。
「小林賢太郎」という『世界』で、自分を保ってられるのは片桐さんだけだ。
「片桐仁」という『個体』を、内包して好きに暴れさせられるのは小林さんだけだ。
なるほど、ラーメンズ。
まさに
「箱」は『個体』であり
箱の中は一種の『世界』である。
これがラーメンズ。
本当に見れて良かった。
公演後も鳴り止まぬ拍手の中、3回もアンコールに応えてくれた小林さんと片桐さん。
いい人達だなあ。MacのCMもやってくれた(笑)
本当にいい舞台だった。
2/21の新神戸オリエンタル劇場、ラーメンズ第16回公演「TEXT」 レポート終わり





1 ■こんにちは
今回は今までの公演の中でも、かなり頭の回転を求められるコントが勢ぞろいしてましたね。
一緒に観たうちの弟は、理解が追いつかないところが多々あったみたいです。
観る側も気が抜けないからこそ、真剣に笑い、切なくなれる、そんな提供する側とされる側がお互いに全力で楽しさを共有できる。
それがラーメンズの凄いところですよね。