ピアノの鍵盤について | 仕事のこと、日々の暮らし、趣味のことなど、何気ない日常の中にあるささやかな輝きを忘れないように。

仕事のこと、日々の暮らし、趣味のことなど、何気ない日常の中にあるささやかな輝きを忘れないように。

ピアノ調律師をしています。何気ない日常の中に密かに隠れている輝きを見つけたい、そんなことを考えながらつらつらと書いています。

僕は調律のあと、必ずやることがあります。





それは、鍵盤を磨くこと




いくら、いい音になっても、鍵盤が汚れていたら、気持ちよくないですよね。




鍵盤はけっこう、汚れています。磨いてあげるとその真っ白な鍵盤にほれぼれすると思います!




あと、もうひとつすることは、ペダルを磨くことです。



ピカピカになったら、気持ちいいですよね。




このペダルと、その周辺はだいたいホコリだらけです。



ペダルはくすみ、輝きをなくしているものが多いですが、金属磨きで磨いてあげると綺麗になります。




この、足元と手先。ペダルと鍵盤。これをキレイにしてあげるだけで調律の良し悪しは決まると言ってもいいと思います!




よく、人の家にいくとき、玄関とトイレを見れば、その家の人がどんな人かわかると言われますよね。



だから、お客さんがくるときは、とりあえず玄関とトイレだけは掃除しておこうと。


それと似ているかもしれません。



調律の良し悪しは、鍵盤とペダルを磨くことに表れる❗(笑)



ところで、鍵盤ですが、白くはないですが、象牙の味もなかなかいいものですよ。



よく、弾く中音部だけ、色が変わってきたり。



ところどころで、ヒビや割れもあったり。


象牙は、その質感の柔らかさ、温かさがとてもよくて、好きな人は張り替えるときも象牙にしますね。(20万円以上します❗)


アクリライトの鍵盤も、象牙の黄ばんだ鍵盤も、手をかけてあげるなら、そこに命が宿り、年数と共に味わい深くなっていくんですね。