この記事の筆者は、いろんな細かいことを述べていますが、

話は簡単です。

それは
「365日の紙飛行機」は、メロディー中心の曲だから、みんなに好かれるのです。

NHK朝の連続テレビ小説
「マッサン」の主題歌

「麦の唄」もメロディー中心の曲でした。

「麦の唄」は、
中島みゆき作詞作曲だから、

中島みゆきさんは、今の人ではなく、昔の人だから、メロディー中心の曲を作るのですね。

「麦の唄」を初めて聴いた時、

「あっ、やっぱり中島みゆきだ、メロディー中心の曲だ」

と、一発で感じました。


最近の曲は、リズム中心でメロディーがありません。

NHK教育テレビの子供番組でも、リズム中心の曲が多いですね。


「365日の紙飛行機」は、メロディー中心の曲だから、

子供から、お年寄りまで好かれる曲になっているのです。



●Yahoo!ニュース
●『あさが来た』AKB48の主題歌が、どんな人にも愛される理由

女子SPA! [2/25 16:21]

「あさが来た 365日の紙飛行機」
(NHK出版オリジナル楽譜シリーズ)

昨秋の放送開始以来、好評を博しているNHK・朝の連続テレビ小説『あさが来た』。

ドラマ本編はもちろんのこと、五代友厚を演じたディーン・フジオカのブレイクなども手伝って

『マッサン』以来のヒット作になりそうな予感。

そんな中、AKB48が歌う主題歌「365日の紙飛行機」も話題を呼んでいます。

当初は、“朝ドラにAKBでいいのか!?”と心配する声も多かったようですが、

今では幼稚園の子どもからお年寄りに至るまで、幅広い層に親しまれているといいます。

⇒【YouTube】365日の紙飛行機 Short ver. / AKB48[公式] http://youtu.be/7ct5C3jU_fY

確かに、抵抗なくナチュラルにしみわたっていく曲だと感じます。

いかにも“名曲でございます”といった仰々しさもなく、

AKB48が歌っているのも忘れてしまうほどに、

良い意味で存在感がないのですね。

◆『蛍の光』と同じ鉄板のリズムパターン

けれども、気が付くと頭の中でメロディが鳴りやまず、ついつい口ずさんでしまう。

まるで覚える気などないのに、一体どうしたことでしょう。

それもそのはず。この曲には、時代を超えて愛される鉄板のパターンが組み込まれているのですね。

歌詞の下にあるリズムに注意して聴いてみてください。

========

●歌い出し
あ|さーのそらを み|あーげて
たーたたんたん たーたたんたん

と|きーにはあめも|ふーって
たーたたんたん たーたたんたん

●サビ
じんせい|はーかみひこう きー
たーたたんたん たー

ねがいのせ てーとんでゆくよ
たたんたん たーたたんたん

==========

4拍子を純粋に“たん たん たん たん”と数えるのでなく、

2拍目の頭を半分後ろにズラすことでアクセントになっている。

では、このリズムを保ったまま、卒業式や、スーパーの閉店時に流れる、

あまりにも有名な曲を思い浮かべてみましょう。

「ほーたーるのー ひーかーあり」……。

「365日の紙飛行機」がどこか懐かしく、

初めて耳にするのに歌えそうだと感じる理由は、

このリズムにあるのですね。

⇒【YouTube】【合唱曲】蛍の光 / 歌詞付き http://youtu.be/brUWAlQsWMg

◆古今東西の大ヒット曲にこのリズムがだからでしょうか、

古今東西のヒット曲には、“たーたたんたん”が数多く組み込まれています。

たとえば、Jポップならば、槇原敬之の「どんなときも」。

これは、強く弾き出す子音がバスドラムのように機能する、非常によくできた(well-crafted)一曲。

⇒【YouTube】槇原敬之 どんなときも。 http://youtu.be/b88pxLpMZKk

もう少し時代をさかのぼると、ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」も同様です。

洋楽では、スティーヴィー・ワンダーの「心の愛(I Just Called To Say I Love You)」や、

テンプテーションズの「My Girl」。

⇒【YouTube】Stevie Wonder I Just Called To Say I Love You http://youtu.be/QwOU3bnuU0k

鮮烈なドラムに導かれた、ザ・ロネッツの「Be My Baby」なども浮かびますし、

サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」での冒頭のピアノにも、

どことも分からない故郷を呼び起こすような力がある。

⇒【YouTube】The Ronettes Be My Baby http://youtu.be/ZV5tgZlTEkQ

そして、さらに身近なところでいえば、ディズニー映画『白雪姫』でおなじみの「ハイ・ホー」。

(元になったのは古いアイルランドの民謡「All Through The Night」)「

草競馬」でおなじみのスティーブン・フォスターも、「Masssa’s In De Cold Ground」をはじめ、

このリズムを多用して曲を書いています。

◆キューバのリズム「ハバネラ」

これは音楽がお好きな方ならご存知の通り、

キューバ発祥のハバネラというリズムから派生したものなのですが、

それが時代や人種、言語の違いを超えて、

人々が心地よいと感じる共通のフォーマットとなっていることに驚かされます。

⇒【YouTube】ビゼー 《カルメン》 「ハバネラ」マリア・カラス http://youtu.be/cqbuPbCpOdo

キューバからやってきたリズムに、どうしてこうも日本語が落ち着いて乗っかるのか。

そして、そもそも4拍子を均等に数えるよりも、

途中で少し踏み外した方が

小節の中に軸が出来たように感じるのは、なぜなのでしょう?

この初歩的でポップスの王道とも言えるリズムパターンに、

音楽の謎が詰まっているように感じるのです。

というわけで、何かにつけてゴリ押しとか

握手券商法とか言われてしまうAKB48ですが、

「365日の紙飛行機」のヒットは、

音楽の力によるものだと言って差し支えなさそうです。

<TEXT/音楽批評・石黒隆之>


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