クワイエットルームへようこそ(07・日)
テーマ:か行魔法の靴に導かれて。
28歳のフリーライター明日香(内田有紀)は気がつくと精神病院の真っ白い部屋・クワイエットルームに身体拘束されて寝かされていた。閉鎖病棟で過ごすことに戸惑う明日香だが、恋人鉄雄(宮籐官九郎)と話していく中で、記憶にはない自分の行動が明らかになり・・・松尾スズキ脚本・監督。
★10月4日 ブロガー試写会にて鑑賞。ネタバレしてますので注意★
忙しすぎてストレスがたまり、とうとうキレてしまった。と言うのでは、どうもないようである。
この主人公はハタから見ればかなり波乱万丈。離婚、中絶、元ダンナの自殺、不眠、風俗、父親の死・・・
ある意味短絡的突発的な手法ではあるが、彼女はその場その場でなんとか凌いで生きてきた。他人に迷惑かけるつまんないやつにはなりたくない。めんどくさいやつと思われたくない。そう思うのは全うな考え方だと思う。けれど、その思いが強すぎて「つまらない、めんどくさい自分」を無意識に否定して無理をしてしまう。
明日香にとって病棟の住人たちは「めんどくさい」人間たち。過食症、拒食症、自傷癖・・・自分は彼女たちとは違う。何かの間違いでここにいるのだ。
しかし、覚えていない自分の行動が明らかになるにつれて、ふと自分はここにいるべくしているのだと思うようになる。自分も実は「めんどくさい」やつだと気づく。800字のコラムすら書けない自分。恋人にメーワクかけてる自分。面白くないなんて理由でダンナと別れた自分。生まれてくる子どもの未来を奪ってしまった自分。・・・
オズの魔法使いのドロシーが履いている魔法の靴がどこかへ導くように、明日香もまた導かれてクワイエットルームにやってきた。「めんどくさい」自分から逃げないで、自分自身と向き合い、まずは肯定すること。そうすれば、少し違った世界が見えてくるのではないか?
内田有紀は久しぶりの主演映画で新鮮。酒の飲みっぷりがすごい。缶ビールに缶チューハイ、何本飲んだんだろう?
キィパーソンは恋人役のクドカン。クセのある番組放送作家をしれっと演じてしまうのは彼ならではの技術とキャラなんだろうな。
閉鎖病棟の住人たちや看護師たちもキャラが立っている。「規則ですから」と繰り返すステンレスの心のような看護師を演じたりょうは適役。
しかし、どうも映画「ベロニカは死ぬことにした」と設定が似てる・・・。
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1 ■TBありがとうございました
この映画、「2回見るとまた違うモノが見えてきて良い映画であることがわかる。」と友人が言っていました。私は2回目パスして他の映画をみてしまったので真髄にはふれずじまい。(笑)