no movie no life

・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。


テーマ:

flag

原題 Flags Of Our Fathers ―


「Show the flag」と米国からわが国が言われたことはまだ記憶に新しいだろう。
flagとは「国旗」、米国ではすなわち「星条旗」のことである。


クリント・イーストウッド監督作品、「硫黄島2部作」の第1作。
米国から見た硫黄島での戦い・・・と言うよりは、いかに一枚の写真を米政府がプロパガンダとして使ったかを、まざまざと見せつけている。


戦争でのプロパガンダと言うのは、どんな国家でもするのだろう。国民を鼓舞する戦略として。
98年の作品だが、トム・ハンクス主演の「プライベート・ライアン 」も思い出したところだ。
この作品ではさらにその部分を徹底的に前面に押し出している。そして、そのもっと奥深い内面も。


「吐き気がする。」
たった一枚の写真が全てを変えた。
戦争に疲弊していた米国民に与えた影響は予想以上に大きい。
しかし、英雄として祭り上げられ、国債を買ってくださいとアピールし続ける「本土に戻らされた3人の兵士たち」は・・・自らを崩壊させてしまうほどの苦痛でしかなかった。


この戦争とは一体何だったのか?
本土にいる国民の熱狂振りは何なのだ?
このハリボテで作り上げられたお祭りはなんなのだ?
硫黄島で死んで行った戦友たちは一体なんだったのだ?
自分は、恥ずかしい・・・


時折挿入されるフラッシュバックの硫黄島での風景が、今、自分たちの立っている場所と、あまりにも異なっている。その苦悩。
あるパーティー会場で出された、「旗を掲げる戦士たち」を形どったアイスクリーム。
「ストロベリーソースをかけますか?」
真っ白いアイスクリームに真っ赤な、血の色のようなソースがかけられる。
こいつらの神経はどうなっているのだ?


嘘で塗り固められ肥大化していく「イメージ」を、もはや誰も止めることはできなくなっていた。
そして、熱しやすく冷めやすい。国家が?国民が?


兵士は何も語らない。いや、語れないのだ。

生き残ったものにのみ課せられる重さ。
「何のために戦ったのか。・・・祖国のためではない、戦友のためだ。」

だから、せめて・・・その思いを息子たちが書き綴る。「父親のために」。


Flagの重さ。
布の替えならいくらでもある。
でも、その持つ意味、イメージ、意匠、与える影響の計り知れなさ。戦争とは切っても切り離せない。
国旗とは、そういうものだ。
この一枚の写真が、何よりも物語る。

我々日本人は、あのとき、その持つ意味をきちんと理解して、「国旗・国歌法」に賛同した?
それで良かった?


第2部作の「硫黄島からの手紙」は12月公開。
イーストウッドが、どのような描き方をしているのか。予告編も流れたが、気になるところだ。


おっと、その前に「太陽」見なくちゃいけないな。


「硫黄島からの手紙」レビュー



ブログランキング  

AD
いいね!した人  |  コメント(36)  |  リブログ(0)

カオリさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。