LIMIT OF LOVE 海猿(06・日) | no movie no life

no movie no life

・・・映画を見て思ったことをツラツラと。ネタバレです。

かなり昔に書いたのも。

伊藤由奈の主題歌「Precious」につられて映画も観ようと思い立ち、映画「海猿」のDVDを観たのは昨日・・・TVドラマは見てません。
なんてったって伊藤由奈がこれ観て「録りなおした」っていうことだったんで、まあ、不純な動機といえば不純ですね。


素直に言いますと、「海猿」、いわゆる海上保安庁の潜水士になるための訓練(1本目)の方が良かったかな・・・と言う気がしました。なんと言っても教官役の藤竜也が渋い。渋すぎる。そして、「第1線には楽しい事なんか無いぞ」と言う言葉。生易しい世界ではないと言うこと。それが一般人の目にもストレートに入ってきました。


さて、今回の「LIMIT~」の方はと言いますと・・・
あれ、いつの間にかふたり(仙崎と環菜)は結婚することになってしまってたんですね。


鹿児島県で起きたフェリーの事故に際して、多くの乗客がパニック状態となり、それを救助する海上保安員たち・・・
スケールが大きかったのはすごかったんですが、話としてはなんか・・・「踊る大走査線」ぽいような。
(まあ、同じフジテレビだからしょうがないんでしょうか)


救助する人を見捨てない。バディーを見捨てない。それは彼らの使命だ。
しかし、ギリギリの判断が要求される現場。
犠牲者を必要最小限に抑えること。
時には仲間を、要救助者を切り捨てなければならない。


印象的なのは「手」でした。
水の中では、手を使って意思表示をするのですが、最後のタイトルロールで様々な「交錯する手」を並べていました。握手したり、振りほどいたり、抱きしめたり、離れてしまったり・・・
「つないだ手を離したくはない」と思っていても。


彼らはいつも命の極限と戦っていて、後悔、懺悔、迷い・・・それらから解放されることは無い。
それでも彼らは止めない。
それらを象徴するような「手」だったなあと。


命の現場で働く仕事はたくさんある。
そんな人々に、心から敬意を表したいと思った。