Premier League 17-18 第35節
West Brom

2

0-1

2

Liverpool
2-1

 

 

リバモア

ロンドン

04

72

79

88

イングス

サラー

 

 

West Brom
  01 フォスター
  02 ニョム
  25 ドーソン
  26 ヘガジー
  03 ギブス(77分→バーク)
  10 マット・フィリップス
  08 リバモア
  11 ブラント
  14 マクレーン(71分→エバンス)
  09 ロンドン
  19 ジェイ・ロドリゲス(89分→ロブソン=カヌー)

 

Liverpool
  01 カリウス
  12 ゴメス
  04 ファンダイク
  17 クラヴァン
  18 モレーノ
  14 ヘンダーソン
  05 ワイナルドゥム
  07 ミルナー
  19 マネ(66分→オックスレイド=チェンバレン)
  11 サラー(84分→ロヴレン)
  28 イングス(66分→フィルミーノ)

 

前節からは変更は5人。
ゴメス、ロバートソン、ロヴレン、オックスレイド=チェンバレン、フィルミーノに代わって、アレキサンダー=アーノルド、モレーノ、クラヴァン、ミルナー、イングスが先発に名を連ねました。
ベンチには、ミニョレ、ロヴレン、アレキサンダー=アーノルド、ロバートソン、オックスレイド=チェンバレン、フィルミーノ、ソランケが入りました。

 

 

久々にいただけない試合をしてしまいましたね。

 

ただ、試合前から怪しい感じはありました。
1つは降格目前のウェストブロムがオールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドを破る粘り腰を見せていたこと。
もう1つは(こちらの方が大きかったと思いますが)リヴァプールが大きく選手を入れ替えてきたこと。

 

クロップは絶対に否定するでしょうが、明らかにこの試合をテストに使いました。
連戦が続いていた多くの選手を休ませ、さらには負傷明けのゴメスと出場機会に恵まれなかったモレーノやイングスを先発起用させる...これ自体は悪いことだとは思いません。
シーズンも大詰めの段階で、復帰してきた選手たちやあまり試合に出られていない選手の調子を見定めることも必要でしょうし、そういう久々に出てきた選手が良いパフォーマンスを見せることもあります。
ただ、この日は、両フルバックの2人は明らかにクロップがよく言う“リズムを欠いた”状態で、レッズの守備に悪影響を与えてしまいましたね。

 

序盤はレッズが圧倒する展開となります。

開始4分にはさっそく先制。
コーナーキックからでしたが、ショートコーナーを蹴ったマネがミルナーからボールを受けると、そこからドリブルでボックス内に侵入してグラウンダーのクロスを送ると、これをキーパーの前でワイナルドゥムが収めると、そのボールをイングスが掻っ攫うかのようにシュートを叩き込みました。
イングスは2015年10月以来のファースト・チームでのゴールだそうです。ここまで長かったですね。

 

 

 

 

 

 

その後もレッズのペースで試合は進みましたが、ウェストブロムも座して死を待つという訳ではなく、素晴らしいとは言えないまでもしっかり守備してきましたし、逆に反撃にも出てきました。
多分、もう1つ2つ追加点を取れていたら、彼らの気持ちも折れたんじゃないかと思うんですが、相手の守備を突き崩すにはこの日のレッズの陣容は少々弱かったですね。
それどころか、前半の終盤はまるでスイッチを切ってしまったかのようにレッズは前に出るのを止めてしまって、ウェストブロムの反撃を許してしまいました。
かなり危険な場面もあり、無失点でハーフタイムを迎えられたのは幸運だっただけかもしれません。

 

後半に入っても試合の流れはあまり変わりませんでした。
前半の終盤の内容はかなりウェストブロムに勇気を与えてしまったようで、彼らの積極的な攻撃を受けて、危うく失点いう場面もいくつか。

 

クロップは、事態の打開を図ろうと、フィルミーノとオックスレイド=チェンバレンを投入しましたが、これは劇的に効きました。
特にフィルミーノの効果は絶大でしたね。

 

そして、72分にようやく追加点。
カリウスのロングキックから、フィルミーノ、サラー、フィルミーノ、オックスレイド=チェンバレンと繋ぐと、サラーが流れて走って行く左サイドのスペースへスルーパス。
これを受けたサラーはキーパーの動きを冷静に見てしっかり決めてくれました。
サラーはこれでプレミア・リーグ31ゴール目。本当に記録を更新してしまいそうですね。

 

 

 

 

試合の流れはガラッと変わったかのように見えましたが、この日のレッズはどうもピリッとしません。

 

更なる追加点を狙っていくも追加点を奪えないどころか、逆にコーナーキックから押し込まれて失点。
カリウスも一度はブロックしたんですけどね。

 

ゴールでウェストブロムはさらに勢いづきましたが、クロップは追加点を積極的に取りに行く道ではなく、ロヴレンを入れて守備を厚くする道を選びました。
この選択自体は否定するつもりはありません。様々な試合でよく見られる光景ですし、最近のレッズの落ち着いた守備を思えば逃げ切れるという判断も頷けます。
ただ、この日は守備陣に“リズムを欠いた”2人がいることを配慮すべきだったかもしれません。

 

ゴメスの不用意な(あえて言うと意味不明な)パスミスからボールを奪われ、その尻ぬぐいをしたヘンダーソンがファウルで与えてしまったフリーキックからロンドンにヘッドで叩き込まれてよもやの失点。

 

ここから勝ち越しゴールを奪うには、少々時間がなさ過ぎました。

 

結局、引き分けで試合終了。
少々残念な形で勝ち点2を失う形となってしまいました。

 

降格がほぼ確定した相手に勝ち点を落としたのは残念ではありますが、降格の危機にあって足掻いているチームを相手にした時はいつでも難しいものですし、そこでテストをしたのですから、まぁ為るべくして為った結果と言えるでしょう。

 

とは言え、最初にも書きましたが、シーズン最終盤に向けて、怪我から帰ってきたゴメスや、出場機会のなかったモレーノやイングスを起用すること自体は悪くないと思いますし、チームを回していく上で必要な判断だったと思います。
ただ、モレーノとゴメスのパフォーマンスがまさかここまでとはクロップも思っていなかったかもしれません。
クロップも内心、頭を抱えていたかもしれませんね。

 

 

2人とも試合勘のようなものを完全に失っていたように思いますが、特にモレーノは評価を上げたシーズン前半のパフォーマンスをすっかり忘れてしまったようで、怪我をする前に見せていた彼の守備の欠点における改善が、見事なくらい消えてしまっていました。
どういう判断を下すかは分かりませんが、クロップが夏に更なるレフトバックの補強を考えたとしても仕方がない出来でしたね。

 

 

いつ以来か忘れてしまうくらい久々に先発出場で長い出場時間を与えられたイングスは、なかなか良いパフォーマンスを見せてくれました。
当然フィルミーノとはスタイルが違いますから、違った形ではありましたが、自分の強みを見せてくれていたと思います。
もちろん、復帰以来ずっと彼の良さは見せてくれてはいたのですが、何と言ってもゴールという結果を残せたのは大きいですね。
決められたであろう2点目を決められなかったのはちょっと残念でしたけどね。

 

シーズンのラストスパートをかけようというところで、ちょっと躓いてしまった感じではありますが、さほど悲観する必要はないでしょう。
もちろん、慢心は禁物です。
トップ4フィニッシュという目標に向けては依然として他チームより優位に立ってはいますが、残りの3試合でしっかり勝ち点を積み重ねていく必要があります。

 

次節はホームでのストーク戦。こちらも降格圏内にあるチームなので気を引き締めて臨む必要がありますね。
その前のミッドウィークにはチャンピオンズ・リーグ準決勝のローマ戦1stレグ(ホーム)があります。しっかり、リカバリをして、万全の準備で臨んでもらいたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

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