”心からの誠意”レンジャースがダルを口説き落とせた理由
テーマ:メジャーリーグ恋い焦がれた異性がいる。
あなたなら、そんな異性に対して、どんな口説き文句を言いますか?
そんなことを一連のダルビッシュのメジャー移籍で考えた。
選手の評価を表すのは、もちろん契約金であり、契約年数であり、年俸であり、付帯条項である。
そのことに異論の余地はない。
しかし、積み上げられた現金や目の前に用意された小切手以外に、
人の心を動かすのは、やはり「情熱」であり、「誠意」である。
これは洋の東西を問わないが、日本ほどこの「誠意」に心打たれる国民はないだろう。
1998年に日本中を沸かせた松坂大輔の登場以降、甲子園のネット裏は、メジャーのスカウトの
本格的な活動の場になった。
日本に拠点を置くメジャーの球団は「極東担当」だったり、「環太平洋担当」という肩書で、一人で
地道な活動をしているケースがほとんどだ。
レンジャーズはダル獲得に際して、GM以下、12名のスカウトを次々に日本に送り込んだ。
一人の意見ではなく、複数の意見を総合判断する手法を選んだ。
詳細なリポートの枚数はこれまで海を渡ったどの日本人選手よりも、はるかに多かったはずだ。
こればかりではなかった。交渉に入るに当たり、スカウト部長が直々に来日し、ダルのご両親と
信頼を深めていた。
自分に対する目に見える「心からの誠意」
たとえ長く、複雑な交渉があろうとも、ダルが「メジャーで、レンジャーズで投げたい」と思う気持ちは
変わらなかっただろう。
交渉がまとまった際の会見で、
代理人のテレムは「レンジャーズとダル側の信頼関係が築かれていた」点を強調していた。
そして、入団会見で、ダル本人が決断した理由をこう話した。
「家族のように迎えてくれて、それが一番の決め手だった」
ポスティング史上最高額という評価は、ダルビッシュにふさわしいものだと思う。
それにもまして、ダルを突き動かしたのは、「心からの誠意」に他ならない。











