2011-09-12 10:38:27

裏MVPとりました~

テーマ:ブログ

 先日、全日本、新日本、ノアの三社合同の《オールトゥギャザー》という大会があった。その大会のメインエベントは、《三社のチャンピオンVS挑戦者》。

 KENSOは挑戦者として、そのメインエベントに出場したんだけど…

 結果、見事に負けた。

 ところが暫くして主催の東京スポーツからこんな打診が届いた。


 《KENSO選手、今回の大会の裏MVPに選ばれました》


 『ひろ、オレ裏MVPに選ばれたらしい』

 『裏、って何よ』

 『わからん。裏。だけどMVP』

 『・・・。あの、大会で?』

 『そう』

 『負けて?』

 『そう。だから《裏》』


 らしいよね、というのが私の感想。試合も見たけど、ホント、彼らしいな、と思った。

 すっとぼけているようで、実は考えてる。こいつは策士か、と思うと、実は相当天然の不思議くん。実に掴みづらい。それがKENSOだ。

 この大会では、特にその色が顕著だった。

 『三社合同なんて楽しそうね』

 とのん気な私に、

 『《三社合同》が本当に三社《合同》だと思うか?』KENSOはあっさりと言いのけた。『これは新日本の大会だよ』



 人の世なら、どこにでもパワーゲームは存在する。平等なんて有り得ないわけで、最大手が大きなシェアを持っていくのは当然だ。出場する選手も多かれ少なかれその力加減の影響を受ける。人種の壁、言葉の壁、海外の大手のリングで、どうにも崩せない壁と戦ってきた彼は、物事が《平等に》とはいかないことを理解している。

 『僕の場合、どんな話題を振りまこうとしたって、結局は《退団以来初めてのVS新日本戦》というところにフォーカスされるだろうね。

 と言っても僕は主役じゃない。主役は新日本さ。僕の厳密なポジションは《にぎやかし》。

《所詮にぎやかし》としてどこまで面白いもんを見せられるかを考えなくちゃいけないんだ』

 KENSOは天然かと思いきや、時にひやりとするほど冷静になる。

 『今回は考えてるモードだな…』

 そう察した私は、この大会について当日まで一切何も触れなかった。

 

 そうこうしているうちにメインエベントへの出場が決まる。対戦相手は案の定、新日本時代に交流のあった選手だ。やりたいことは色々あれど、それをしちゃぁ、お門違いってもの。所詮、KENSOは主役ではない。

 メインエベントに出場するが、それでも立場は《にぎやかし》。

 つまり裏メインエベンター。

 ここが難しい。


 KENSOは随分と考えたと思う。そもそも新日本でスタートし、WWE、AAAと何気に大手を渡り歩いてきた彼は、メインエベントというものに相当神経質だ。

 メインエベントはつまりそのショーの中枢だ。中枢がコケれば、ショー全体が死んでしまう。他の出場選手も、スタッフも、社員も、全員の生活を背中に背負うのが、メインエベンターだという意識がある。

 だって、想像してみて欲しい。

 WWEにいたKENSOがメインエベントに出るということは、リックフレアやHHH、アンダーテイカーやジョンシナを差し置いて《イイとこ》と取るということ。

 KENSOがいたあの頃の新日本なら、武藤元社長や橋本さんを差し置いてメインエベントで試合をするということ。

 『お前で、どれだけの試合が出来るの?』

 そんな視線を食らうわけだ。

 メインエベンターになった瞬間、彼らスーパースターやその家族の生活まで背負って試合をすることになる。彼らと同等、およびそれ以上の試合で当然、という空気の中で、

 『客はピクリとも沸きませんでした。すみません』

ではすまない。

 だから逆に、やもするとKENSOは他のレスラーに比べて、ベルトやメインエベントに対する執着が薄いと思われがちだ。第3試合なんかだと何の足かせもなく、悠々自適に試合をエンジョイしている風に見えるし、ベルトなんてどうでもいいと思っているととられがちだけど、実はそうではない。 

 誰より執着しているからこそ、適当な心意気や手前味噌ではいけないと感じている。 

 メインエベンターは、泣こうがわめこうが、どんな理由があっても、99.9%、絶対に客が大沸きする試合をしなければいけないという責任があると感じているからだ。

 

 

 メインエベンターだが、我、主役にあらず。

 にぎやかしの立場で何が出来るのか。

 『会場に行けば、大半は新日本のファンさ。だからこそやらないといけない。

 全日本のためにも、いい試合、やらなくちゃな』

 劣勢になると、俄然張り切るのが彼だ。

 ハッスルの和泉元弥戦の時もそうだった。相手は素人、下馬票ではファンもドン引き。

 あの時も彼の立場は《にぎやかし》だった。

 しかし《にぎやかし》とはいえ責任がある。

 たとえ自分主導でしたい試合が出来なくても、相手が素人でも、言い訳無用だ。《にぎやかし》なりにできるかぎりをつくして試合をしなくちゃいけない。

 今回も然りだ。彼主導の試合が出来るわけがないし、第一そいつをしちゃあお門違い。それでも譲れないのは、全日本のファンへの責任だ。

 せっかく見に来てくれた全日本のファンには、たとえ人数が少なくても、

《どうだ!これが全日だ!!》

と大見得をきって帰って欲しい。それが無理でも、彼らが肩身の狭い思いで帰るのだけは、どうしても避けたい。

 ビチぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!!

っとお役を果たしたいじゃない?


 で、最終的にどうだったのか。その結果、ビチっといけたかどうか、ということについては…私が語ることではないだろう。それはファンの皆さんが感じて決めること。

 ただ、東スポさんから、裏MVPをいただけたのは、正直嬉しいね。

 劣勢の、思い通りにならない環境で、彼なりに頑張ったんじゃないかな。


 会社員でも、誰でも、社会に出るとそう感じていると思うんだけどね、人間は全員が平等に出来るわけじゃない。

 それは事実。

 大切なのは、それをどう克服して前に進むかだと私は思う。


 そのためには今の自分を素直に受け入れること。よく《自分探しの旅》なんていうけど、私はそのフレーズが嫌い。

 今の自分が自分、だもん。嫌でも仕方が無い。

 その等身大の今の自分を受け入れて初めて、前に進めるんだと思う。


 まぁ、そんなこんなで、《裏》MVPとは、まさに言いえて妙。

 今のKENSOは《表》じゃないのよ。《裏》っていうのがいいじゃない?

 

 高級フレンチのうまさはうまさだし、B級グルメにはB級グルメのうまさがある。

・・・・・・なんて言ったら、怒られるかしら。



 

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