音譜フォレスタ・女声ライブ in 赤羽Woody音譜


お雛祭りの昨日、女声フォレスタ赤羽ライブが開催され、私も行って参りました。


日時:2014年3月3日(月) 

出演:白石佐和子、上沼純子、吉田静、山元香那子(ピアノ)




「うれしいひなまつり」から始まった一部では、「こころの歌」でおなじみの、日本の童謡・抒情歌が歌われました。1月に、女声フォレスタのCDレコーディングがあったとの事。「みかんの花咲く丘」、「朧月夜」、「さくら貝の唄」、新バージョンを披露してくださいました。

特に「さくら貝の唄」、イントロのピアノ伴奏の編曲が変わり、フォレスタだけのオリジナルバージョンになったとか。より美しく、少々色っぽい編曲になったと白石さんが仰っておりました。

皆様、女声フォレスタCDの発売が、待ち遠しいですね。DVDと違い、ビジュアルが無い分、音だけの勝負なので大変だったようです。

先日の渋谷さくらホールでも歌われた「春の歌」(「さくら貝の唄」も歌われてましたね)。吉田さんの軽やかなソロから始まり、上沼さん、美しい3人のコーラスと続きました。この曲を聴くと、春がもうすぐ、そこまでやって来ていると言う実感が湧きますね。

さわさんの朗々とした歌声が響く「若葉」。曲自体は地味めですが、本当に綺麗な日本の歌です。この曲を聴くと「ああ~~!春は近いな!」と思います。

「揺籠の歌」、上沼さんのよく通る声が綺麗な曲です。私、女声フォレスタが歌う「揺籠の歌」が大好きです。上沼さんに続く吉田さんの、抑えたメッツオが心地よく響きました。

MCは白石さん。今回は自他ともに認める?お喋りな?上沼さんがいらっしゃったからでしょうか?特に饒舌なお三人様でした。

このまま、歌わないでず~~とお喋り?
それも良いかもね!?......................。

なんて私、思っておりましたよ。
愉しい女子トークでした。
特に面白かった、とっておきの男声に関する話を。

コンサート終了後、男声はそれぞれ独自の発声練習をしたり、大声でまた大合唱しているようですよ。余程、歌う事がお好きなのですね?
(私は、テニスの後の整理体操のようなものかしら?と思いました)





二部の前半は、「こころの歌」でも歌われている、昭和の歌謡曲を中心に。後半は彼女達の本職クラッシックから、それぞれ1曲づつ歌われました。

「コーヒー・ルンバ」、歯切れの良いリズムと見事なハーモニーです。

「東京ブルース」、「港町十三番地」、「星の流れに」、コンサートでは初めて歌われたのではないでしょうか?

その間に、山元さんの「革命」(ショパン)のピアノ独奏がありました。3日間で2回、山元さんのピアノ独奏を聴くことが出来て、幸せでした。白石さんの仰るには、山元さんは無限大のピアニストだそうです。凄い褒め言葉すよね。

二部の後半。イタリア古典歌曲の「いとしい女よ」を吉田さんのソロで。吉田さんの声量豊かなメッツオが、会場中に響きました。この曲、音大生がまず最初に歌わせられる曲だそうです。白石さん、音高の入試時の課題(?)曲だったとか。

イタリア歌曲の「花占い」。白石さんの素晴らしい歌声と演技が絶品でした。花びらを「愛している?愛していない?愛している?愛していない?..........」とめくるしぐさも可愛くて、思わず引き込まれてしまいました。

最後にドイツロマン派のR.シュトラウスの「万霊節」を上沼さんが歌いました。この歌曲、初めて聴きましたが、上沼さんにピッタリの美しいくて清らかな旋律が印象的な曲ですね。上沼さんの良く響く声が素敵でした。

アンコールは、「花は咲く」。ご存じ震災復興ソングです。やっとフォレスタの歌う「花は咲く」を聴くことが出来た、と思った方も多かったと思います。
当ブログでもリクエストが多かった曲ですね。

彼女たちの歌声も、心なしか震えていたように感じました。3.11を前に素晴らしい鎮魂の歌が、会場全体を包み込みました。感動の歌声でした。

いたるさんからもレポをお送り頂きましたので、掲載させて頂きます。


3月3日、4人のお雛様に会う為、私も赤羽まで行って参りました。

ステージの入りの「うれしいひなまつり」。「さすが~」、と感じさせるバランスの良いハーモニー、素晴らしかったです。


特に甘く伸びのある佐和子さんのソプラノには、思わずウットリとなりました。私の席は一番前。手を伸ばせば、佐和子さんに届いてしまいます。頭のすぐ上から甘いソプラノが、柔らかく耳に進入してくるのです。


この後「若葉」、「さくら貝の歌」もあるし、「どうしよーッ!」と、一人で興奮しているうちに、第一部は終了してしまいました。


第二部の圧巻は、歌曲でした。


これを聴きにきたと云っても過言ではないほど、彼女達の「生」は素敵ですし、心に染みてきます。


静さん、いつ聴かせて頂いても、チェロのような少し太めの張りのあるメゾォが心を打ちますし、歌っている時のキラキラ輝いている瞳と、目ぢからの強さに引き込まれしまいます。


佐和子さん、花占いの様を演じながら、占いに託す心情を切々と伸びやかに甘く、歌い上げてくれました。演奏後の満面の微笑みが、とても印象的でした。

R・シュトラウスの歌曲は、非常に難しいものが、多いと聞いたことがあります。純子さん、難曲を悠然と丸みのあるソプラノで、流麗に歌い上げて行くさまはまさに「ブラーボ」の一言に尽きます。


香那子さんの弾く「革命」。 実は2日前に川口で聴いたばかり。

心と政情の不安そして怒りの表現の豊かさに驚き、感激させられました。 佐和子さん日く「無限大の才能を秘めたピアニスト」だそうです。透明感のある研ぎ澄まされた音楽を、いつも聴かせてくれます。


この日も、あまり云うことを聞いてくれそうもないピアノで、2度めの感動を頂きました。


ウッディでは楽しく聴けるし、メンバーの人柄や音楽性など、いつも新しい発見が出来るのがとてもウレシイのです。


ハーモニーとメロディー、そして歌声の余韻を楽しみながら帰路に着きました。(by いたる)




(さわさんは、出口でお客様をお見送り)







(6月9日開催のコンサートです。)