福岡県町村会による詐欺・贈収賄事件で、贈賄容疑で逮捕された添田町長・山本文男容疑者(84)が会長を務める町村会の定例理事会が5日、福岡市博多区の県自治会館で開かれた。

 2日の逮捕後、初の理事会だったが、「内部の話し合い」という理由で非公開とした。事件への対応や、会長不在中の運営などについて話し合ったとみられる。会長やOBを含めた幹部職員が相次いで逮捕されるなか、閉鎖的な対応を続ける町村会の姿勢が改めて問われそうだ。

 定例理事会は月1回、開催されている。昨年11月に県警が事件を摘発して以降、理事会や会合は非公開が続き、会として県民にきちんとした説明もしていない。今回も開会に先立ち、報道陣が会合の公開を求めたが、町村会の小林征邦事務局長は「内部の会合なので、いちいち公開するものではない」と拒み、冒頭の写真撮影だけを認めた。

 会合は午前11時に始まり、山本容疑者を除く理事ら12人が出席。出席した首長の一人は開会前、「会長逮捕について話が出るかもしれないが、どのような内容を話し合うか分からない」と語った。

 小林事務局長は議題について、「今月開催する総会に向け、予算などについて協議する」と説明。協議の内容を公表するかどうかは、「理事会で話し合って対応を決める」とだけ答えた。

 前県副知事・中島孝之容疑者(67)(収賄容疑で逮捕)が町村会の裏金による接待疑惑で辞任した後の1月に開いた理事会やセミナーでも、同会は「内部の会合」を理由に非公開としていた。首長からも「本来は隠すべき内容ではない」(近藤進也・水巻町長)などと、批判の声が上がっていた。

 町村会を巡っては、山本容疑者と共謀して、中島容疑者にわいろを贈ったとして前事務局長・笹渕正三容疑者(80)が贈賄容疑で逮捕された。また、架空の物品発注で裏金を作ったとして、現職とOBの幹部職員2人も詐欺罪で起訴されており、組織ぐるみで不正が行われていたとの指摘も出ている。

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