モンゴル帝国初代皇帝のチンギス・ハーンを描いた映画「蒼き狼」(07年公開)を巡り、制作準備委員会事務局長を務めた難波多津子さんが「約束の対価が支払われない」として、製作した角川春樹事務所(東京都千代田区)に1億5000万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(中村慎裁判長)は2日、請求を棄却した。

 一方、難波さんが訴えの概要を報道陣に説明した際、配布した文書に「角川事務所が映画の企画を盗用した」などと記したことを名誉棄損と認め、150万円の賠償を命じた。

 判決は、01年にモンゴルから映画の企画を持ちかけられた難波さんが、05年に角川事務所に協力を求め、角川事務所が映画を完成させたと認定。そのうえで「対価の支払いは約束されていない」と難波さんの主張を退け、「『盗用』は真実と認められない」と角川事務所の反訴を認めた。【伊藤一郎】

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