神戸市須磨区横尾の路上で2003年2月、近くのパート従業員寺田和子さん(当時44歳)が刺殺された事件から7年になるのを前に、寺田さんの夫(52)が2月1日から1年間、犯人逮捕に結びつく有力情報に、私的懸賞金300万円を支払うことを決めた。

 「どんなささいな情報でも」と、祈る思いだ。

 和子さんは同年2月21日午後10時50分頃、パート先から帰宅途中、路上で何者かに太ももを刃物で刺され、失血死した。現場の東約300メートルの山林でバッグが見つかるなどしており、兵庫県警は強盗殺人事件とみて調べている。

 職場で知り合い、連れ添って約20年。働きながら、2児の子育てと家事を切り盛りしていた和子さんを失い、「空気のようにいて当たり前だった。あれ以来、自分の中で何かが欠けてしまった」と夫は話す。

 当時長男(23)は高校1年、次男(18)は小学5年。男3人でなれない家事をし、肉じゃがを作るのに2時間かかった日もあった。

 「今もふと、嫁さんが笑って横に座っている光景が目に浮かぶ。なぜ路上で死ななければいけなかったのか、悔しくて、悔しくて仕方がない」

 毎年、命日を前に県警などとビラを配り、情報提供を呼びかけてきた。警察には約120件の情報が寄せられたが、最近、風化も感じるようになった。懸賞金には、「命を奪われ、なぜお金までかけて情報を募るのか」と抵抗感があったが、ともに活動してきた「全国犯罪被害者の会」(あすの会)の仲間に、「犯人逮捕につながるかもしれない」と勧められ、決意したという。

 今年も2月14日、現場付近でビラを配る。情報は須磨署(078・731・0110)へ。

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