愛知県警に出入国管理法違反(旅券等不携帯)容疑で7日に逮捕されたルワンダ人男性(30)が、難民認定申請中と確認された後も拘置され続けていることが22日分かった。男性から08年に申請を受けた名古屋入国管理局は、強制収容せず在宅で審査を続けていた。県警によると、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や難民支援団体からは早期釈放を求める意見が寄せられているという。

 県警西枇杷島署や男性の代理人弁護士によると、男性は7日、愛知県北名古屋市の路上で警察官の職務質問を受け、旅券や外国人登録証を携帯していなかったことから署に任意同行された。

 男性は難民認定申請の受理を示す書類の写しを提示したが、書類に顔写真がなく本人確認ができないとして現行犯逮捕された。13日に法務省から男性が在宅で難民認定の審査中だとの情報提供を受けたが、地検はさらに10日間の拘置延長を求め、名古屋簡裁も認めた。拘置期限は28日で、男性は22日現在も同署に拘置されている。

 難民認定の申請書によると、男性はルワンダ南部出身のツチ族。ルワンダ内戦時にフツ族の迫害を受け、14歳だった94年に隣国のウガンダに逃れた。家族とは音信不通となり、03年の帰国後は支援者にかくまわれ、05年4月に支援者が用意した偽造旅券で来日した。

 愛知県や三重県で働き、08年11月に知人の勧めで難民認定を申請した。これまで3回入管の事情聴取を受けたが、結論は出ていない。09年10月には愛知県蟹江町に外国人登録を申請したが「本人確認ができない」との理由で判断は保留されている。

 アジア福祉教育財団難民事業本部によると、難民申請者は、旅券等不携帯や不法残留の容疑で逮捕されても申請中と確認されれば釈放される例が多いという。代理人の川口直也弁護士は「入管が在宅で審査中なのに、警察や検察が身柄拘束を続けるのは不当だ」と訴えている。

 名古屋地検は「捜査中なのでコメントは差し控えたい」、西枇杷島署は「拘置請求は地検の判断」としている。【秋山信一】

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