小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が民主党衆院議員、石川知裕容疑者(36)の議員会館事務所から、水谷建設元幹部の名刺を押収していたことが18日、関係者の話で分かった。同社元幹部らは、名刺の元幹部が石川容疑者に5千万円を手渡したと特捜部に証言していた。石川容疑者は逮捕前の事情聴取に「水谷の人間とは会ったことがない」と供述していたとされ、特捜部は名刺を受け取った経緯について、説明を求めているもようだ。

 関係者によると、名刺は13日の家宅捜索で、石川容疑者の議員会館事務所から押収されたという。

 この元幹部は、昨年の事情聴取で、国発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県奥州市)工事受注の成功報酬として、平成16年10月中旬、東京都港区のホテルの飲食店で、石川容疑者に現金5千万円を渡したと供述したとされる。

 石川容疑者は、現金授受があったとされる日の次の銀行営業日に、同額を陸山会の口座に入金。この入金分を含む4億円を陸山会の土地代金に充てていた。

 特捜部はこうした経緯から、土地代金に水谷側の裏献金が含まれていたとみて捜査。ほかにもゼネコンからの資金が含まれる可能性があるとみて、胆沢ダムの工事受注業者から事情聴取している。

 石川容疑者は調べに対し、土地代金に充てられた4億円を政治資金収支報告書に故意に記載しなかったことを認めたが、水谷側の資金受領は否定している。

 一方、石川容疑者は15年夏ごろから、東京・向島の高級料亭で、上司だった公設第1秘書、大久保隆規容疑者(48)が、この元幹部から接待を受けた際、同席していたことも産経新聞の取材で判明している。

 石川容疑者は、この元幹部について「あいさつ回りなどで会っているかもしれないが記憶にない」と説明しているとされる。

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