理化学研究所は、複数の米研究機関と共同で、ダイズのゲノム(全遺伝情報)の解析に世界で初めて成功した。マメ科の主要作物で、バイオ燃料用途でも注目を浴びるダイズの重要性は世界的に高まっており、遺伝的形質の理解や有用品種開発の効率化に役立つ成果。14日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。

 研究チームは、発芽後約3週間のダイズからDNAを抽出し、11億1千万塩基対と推定される塩基配列のうち、約85%に当たる9億5千万塩基対以上を解読。理研が国内の代表的な栽培品種ダイズである「農林二号」から収集していた遺伝情報の解析データなどを基に、4万6430種の遺伝子を同定した。

 また、解読した塩基配列を20対ある染色体ごとに整列させて遺伝子の重複を解析したところ、広範囲に類似部分があると判明。現在のダイズのルーツは、5900万年前と1300万年前に、ゲノム全体がコピーされて遺伝子の数が倍になる「全ゲノム重複」という現象により、染色体の再配置などが起きたことが分かった。

 ダイズの染色体数はマメ科植物の中で特に大きく、他のマメ科植物との遺伝的関連が明らかになっていなかった。(伊藤壽一郎)

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