千葉県松戸市のマンションで昨年10月、千葉大4年、荻野友花里さん(当時21歳)が殺害され自室が放火された事件で、県警松戸署捜査本部が荻野さんのキャッシュカードでATM(現金自動受払機)から金を引き出したことを認めた男(48)=強盗強姦(ごうかん)未遂罪などで起訴=の供述に基づき現場近くを捜索したところ、血のついた包丁を発見していたことが捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は荻野さんの殺害に使われた凶器の可能性があるとみて包丁の鑑定を急ぐ。【神足俊輔、中川聡子、斎藤有香】

 捜査関係者によると、血の付いた包丁は現場マンション近くの丘の斜面から発見されたという。事件発生直後、県警は胸を刺されていた荻野さんの遺体を司法解剖し、凶器は幅約4センチの片刃の包丁とみていた。

 事件は昨年10月22日午後8時20分ごろ、荻野さんの知人男性がマンションを訪れ、部屋の火災に気づいて110番。焼け跡から荻野さんの遺体が見つかり、県警は殺人・放火事件として捜査を始めた。

 その後、火災前日の21日午後に不審な男がJR松戸駅周辺のATMを訪れ、荻野さんのカードで現金2万円を引き出す姿が防犯カメラに写っていることが判明。捜査本部は男の映像を公開して情報提供を呼びかけていたところ、昨年11月17日によく似た男が別の強盗事件などで県警に逮捕された。捜査関係者によると、男は調べに「荻野さんのキャッシュカードを使って現金を引き出した」などと供述したという。

 男は荻野さんの現場に近い松戸市内の民家に昨年10月3日に侵入、女性を殴り現金などを奪ったとして強盗傷害容疑で再逮捕されるなど、荻野さんの事件後に計3回逮捕されている。

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