気象庁は昨年12月半ばから欧州や北米、アジアなど北半球を襲っている寒波について、北極圏で寒気が蓄積と放出を繰り返す「北極振動」という現象が原因とする分析を発表した。ここ30年間で最も強い寒気の放出が1カ月以上続く状態で、日本にも大雪をもたらしている。寒気の放出は弱まってきているが、北極振動は予測が難しいといい、気象庁は引き続き注意を呼びかけている。

【写真特集】13日、日本海側を襲った大雪と強風 東京でもクレーンが倒れた

 気象庁によると、先月16日以降の最低気温は、ポーランド・ワルシャワ氷点下19.2度(平年値は氷点下5度)▽ノルウェー・オスロ同17.9度(同6.5度)▽ソウル同15.3度(同6.7度)▽ベルリン同14.4度(同1.3度)--など各地で30年に1度の異常低温となった。積雪はワシントンで41センチ、ソウルでは26センチを記録した。

 北極振動は北極圏で寒気が蓄積と放出を繰り返す現象。放出が続いているのは、北極圏の気圧が高く、中緯度帯の気圧が低い状態が維持され寒気が流れ込みやすくなっているため。寒気放出の強さは比較できる79年以降で最も顕著だという。

 北極振動のメカニズムは解明されておらず、寒気の放出が強まった原因ははっきりしない。今後について、気象庁気候情報課は「数日程度で寒気の放出は収まるとみられるが、その後再び放出される可能性もある」としている。【福永方人】

【関連ニュース】
<写真特集>先月17日も日本海側は大雪 雪がこんもりと屋根に積もった
<気象予報士のコラム>「今日も天気で」雪雲の行き先は風次第=鮫島弘樹
<日本海側「暖冬」のはずが…>06年以来の恐れ 寒気流れ込みやすい気圧配置
<欧州>各地で記録的寒波

<くぎ落下>高架下の車直撃、男性けが 名古屋(毎日新聞)
職業能力大、廃止前提にせず=長妻厚労相が視察(時事通信)
<名護市長選>首相、移設検討への影響の可能性認める(毎日新聞)
関西元気文化圏賞の大賞に「水都大阪2009」(産経新聞)
<子ども手当>年3回分割支給、市町村に申請必要 法案概要(毎日新聞)
AD