小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の事務担当者だった石川知裕衆院議員(36)が、2005年に同会の口座に入金し、その後出金した4億円について、東京地検特捜部の事情聴取に、「小沢先生から預かり、返した」と供述していることが、関係者の話でわかった。

 石川議員は04年に小沢氏の用意した4億円を同会に入金して土地購入代金に充てたほか、後任の事務担当者が07年に4億円を出金して小沢氏に渡していた。同会の政治資金収支報告書に記載がない、これら計16億円の資金移動のすべてに小沢氏がかかわったことになり、特捜部は参考人聴取で、説明を求めるとみられる。

 陸山会は04年10月に東京都世田谷区深沢の土地を約3億4000万円で購入したが、その際、石川議員は小沢氏から受け取った現金4億円を小分けにして同会の複数の口座に入金し、土地代金に充てていた。

 関係者によると、石川議員は翌05年3月、現金4億円を、同会や小沢氏の関連政治団体などの口座に分散して入金。その後、同会の口座に集め、5月に全額を引き出していた。

 石川議員はこの4億円について、特捜部に「小沢先生から預かっておくように言われ、銀行に入れた。その後、全額を先生に返した」などと供述しているという。

 一方、同会の口座からは07年5月頃にも、4億円が引き出されており、石川議員の後任の事務担当者だった小沢氏の元私設秘書は、特捜部の事情聴取に「小沢先生に渡した」と供述している。

 土地購入に充てられた04年の4億円の入金、05年の4億円の入金と同額の出金、07年の4億円の出金は、いずれも同会の収支報告書に収入や支出としての記載がなく、政治資金規正法違反(不記載)に当たる可能性がある。

 石川議員や元私設秘書の供述で、入金の計8億円はすべて小沢氏が用意し、出金の計8億円もすべて小沢氏に渡っていることから、特捜部は、収支報告書に記載のない理由などについて、石川議員から改めて事情を聞くとともに、小沢氏からも説明を求めるとみられる。

 小沢氏はこれまでの記者会見で、自身の政治資金について「すべて公開している」と繰り返し、04年の土地購入を巡る問題については、昨年10月の記者会見で「資金のことは聞いていない」などと述べていた。

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