国産リンゴ最大の輸出先の台湾で「山形県朝日町産」のブランドを無断使用したとみられるチラシが見つかったことが14日、分かった。朝日町産は台湾にも一部輸出されているが、今回のチラシは福島県産のPR用とみられる。誰が何の目的で作ったかなど不明な点が多い中、生産振興に取り組む山形県幹部は「海外でそんなに有名とは…」と複雑な表情だ。

 チラシには園地や収穫の写真、「福島盆地 陽光充足」「日夜温差大」といった紹介文が並び、真ん中に目立つ字体で「山形朝日町産」と書かれている。

 朝日町の輸出用リンゴは、さがえ西村山農協から出荷され、台湾で取り扱っているのは現地の商社1社だけ。商社から先日、輸出を支援する山形県経済国際化推進協議会に「朝日町はほかにもリンゴを出荷しているのか」と問い合わせがあり、「現地で見つけた」としてチラシの写真が添付されていた。

 てんぐをシンボルマークに、国内屈指のブランドとされる朝日町産リンゴの台湾輸出は2004年に始まり、ここ数年で評価を高めている。町によると、みつ入り「ふじ」の店頭価格は大玉2個(計700グラム)で800円を超え、日本国内の2倍以上の値が付くという。

 県によると、輸出開始直後には朝日町産のリンゴがトップブランドの青森県産として台湾で販売されたこともあったという。県農林水産部の幹部は「産地名を使われるほど、朝日町産が現地で知られるようになったとも受け取れる」と話す。

 一方、福島県農産物流通課の担当者は「福島県産のリンゴも生産者が一生懸命作っており、ほかの産地と比べても遜色(そんしょく)はない。そんなチラシに頼らなくても、味で勝負できるのに」と困惑している。

 中国で青森県産リンゴの商標登録問題が起きたこともあり、朝日町は今回の事態を受けて、国外での商標登録の検討を始める。08年の台湾向けのリンゴ出荷量は青森県産が約2万トンで、朝日町産は約9トンだった。


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