{09B123CE-E91F-4F30-8211-8EAEC567DFAA:01}


なにげない時間=幸せ
今を楽しく生きる方法。


監督は「ラブ・アクチュアリー」の
リチャード・カーティス。
本作は監督3作目にして引退作に。


私達は、普段何を考えながら
生きているだろう。
慌ただしく過ぎる時間の中で、
毎日を充分に楽しめずにいるでは
ないだろうか?
自分を含め、そんな人達が大半だと思う。
これはそんな人達に送る
リチャード・カーティスからの
最後のメッセージである。


本作で監督業を引退し、脚本家に
専念すると決めている監督は、
インタビューでこう答えている。
「監督という仕事は、一つの場所に
じっとしてはいられない。
結果的に家庭を顧みず、
長い期間家族とも
離れていなくてはならない。
そういう時間の使い方は
今後はもうしたくない。
日常の大切な時間を、
愛すべき家族や友人たちと
満足のいくまで過ごしたい、
そんな風な心境になっています。」
まさにこのインタビューの
答えこそが監督が私達に
投げかける最後のメッセージである。


日常の大切な時間を無駄には
していないか?
日常のふとした瞬間にこそ幸せは
たくさん転がっている。
携帯に気を取られ、
私達は下ばかり向けている。
「ほんの少しでいいから顔をあげて
前を向いてごらん。それだけで
日常は少し幸せに楽しくなる。」 
そう優しく投げかけられているように
自分は感じた。
 

何か特別な事なんかなくたって
日常は楽しいと思える温かい作品。
少しでも興味が湧いたならぜひ観てほしい。


★★★★