公開日：1968年6月8日（日本）
あらすじは、「goo 映画」を引用。
学問でもスポーツでも、賞という賞を獲得して、ベンジャミンは大学を卒業したが、それがなんのためなのか、彼は疑問を感じ、将来に対する不安でいらだっていた。だが、そんなベンジャミンの心も知らず両親は盛大なパーティーを催した。口先だけのお世辞やへつらいにいたたまれず部屋に逃げこんだベンジャミンを、ロビンソン夫人が追いかけてきた。彼女は、強引にベンジャミンを家まで送らせ、決して誘惑してはいないなどと口ではいいながら彼の前で裸になって、彼を挑発した。ちょうどそこへ、ロビンソン氏が帰ってきたので、その場は何事もなかったが、この誘惑はベンジャミンにとって強い刺激となり、数日後、彼は自分の方からデートを申し込んだ。こうして2人は、しばしばホテルで会うようになったが、この2人の関係は、ロビンソンの娘エレーヌが学校休みで戻ってから、大きくくずれていった。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17980/index.html
Bridget的注目のメンズ
青春期のなんだかわからないけどモヤモヤしてる～って時期ってあるわよね！？
「このモヤモヤってなんだろう？」って思うんだけど、答えはすぐには出てこないもんだから、余計に悩ましくなっちゃって。
モヤモヤの悪循環にハマっちゃうと、普段ならしないような行動に出ちゃって「あぁ、なんであんなことしちゃったんだろう？」って反省するも、なぜか同じことを繰り返してしまう。
どういうわけか、青春期の自分って、「なんだか知らないけど悩ましい自分」ってのに酔いしれちゃったりもするもんよね。
皆さま、よくご存じかと思う「卒業」って映画がまさにそういった感じなのね。
この悶々とした生活を送っているダスティン・ホフマン演じるベンジャミン。
この映画を撮った時、ダスティン・ホフマンは無名だったっていうんだから目を疑うわ。
とにかく、演技が上手い。
ダスティン・ホフマンの演技にサイモン&ガーファンクルの音楽がいいタイミングで流れてくるのよ。
若いと結構無茶したり、無鉄砲な事をやっちゃったりするけど、哀愁漂う音楽が文学的な雰囲気を醸し出すのよねぇ
あと、Bridgetはカメラとかは全く詳しくないんだけど、カメラ使いが非常に上手なぁと。
例えば、ロビンソン夫人（エレーンのお母さん）がベンジャミンを誘惑するシーン。＜ーー結構有名なシーンよね！？
ロビンソン夫人が片足上げてソファに乗せて、90度の隙間が出来る間から困惑したベンジャミンが突っ立てるところとか。
「ヤバい。このままでは食われる！」っていう青年の焦りが映像を通して感じられるわ。
あと、プールに沈むシーン。
ベンジャミンのゴーグルを通して見える水中の映像。
水の揺らめきがベンジャミンの心の揺れを表しているようで、映画見てるこっちまでユラユラした不安な気分になってくるわ。
に、しても。このベンジャミンって男。
若さの象徴とも言えるような男なのよ。
エレーンがベンジャミンの元を去って大学に戻ったら、会いたくて会いたくてたまらなくなって、大学まで押し掛けるのよね。
それも、半端じゃないの。大学の近くに宿まで借りて、いつでもエレーンに会いに行けるようにスタンバってるのよ。
大学の学生でもないのに、毎日大学にエレーンに会いに行ってるの。
最初は、気の陰からこっそり見てて、エレーンが近づくと逃げてたのに、慣れてくると自分からエレーンに話しかけたりとアプローチしだして・・・。（結構、図々しいゾ）
エレーンが彼氏と動物園で待ち合わせって時も、エレーンにつきまとって、彼氏とちゃっかり挨拶まで。
そんな状況に困惑しながらも、エレーンもまんざらではない様子なのよね。
ベンジャミンの根性と勇気で成り立ってる行動力は、ストーカーに間違えられるんじゃないかって言うくらい粘着質。
ラストが、はち切れんばかりの想いを込めた、エレーンの結婚式での「エレーン、エレーン!」と叫びながらガラス窓を叩くシーン。
スクリーンで観ると、迫力満載でど肝を抜かれるわ。
若いって、こういったハジけた行動がドラマチックに見えるのよね。
正直、30超えたらそんなこと出来ないでしょ！？
世間の目が気になっちゃうわよね。＜ーー世間の目を考える時点で、青春じゃないわよね・・。
青春時代に戻りたいかって！？
今の状況に満足しててよ
See ya
