ジョニー・デップが漫画のようでおかしい。珍妙な器具をつけたり、虫に驚いて飛び上がったり。真っ白な顔に真っ赤な血しぶきを浴びるのが歌舞伎の斧定九郎のこしらえのようだ。
       SH5
首なしの騎士が、村人の首を刈りに来る!なんと恐ろしいことだろう。その戦慄を見事に映像化している。一瞬にして首を切り落とし、首だけ持ち帰る亡霊。恐怖だ。丁寧な表現で、陳腐になっていない。重厚な、伝説の厚みを感じる。屋敷や森、木の形、村の雰囲気、どれをとっても美しく恐ろしい。
       SH2
映画の解説を見たりして、捜査官イカボッド(変な名前)の科学捜査とオカルト対決のシリアス・ホラーだと思った。ほんの数分見て、ジョニーのテンションがヘンなのでこの映画の性格がわかった。俺のブログの読者のコメントで、「怖面白い」と書いた方があるが、そんな感じ。いつ怒鳴られるかびくびくしながら友達とふざけている感じ。
       SH6
こんな感じの映画、好きなんです。この映画を駄作と感じる人の気持ちもわかる。サスペンスにしてもミステリにしても中途半端。ホラーというよりコメディに近い。シリアスな謎解きがあるかと思うと、魔女や亡霊がそのまま出てくる。何を軸に見ていいかわからない。ジョニーの演技もすっかりハイテンションだし。すぐ気を失うし。格好いいとは言えないし。重厚な美術にコメディの演技。混乱する。
       SH3
クリスティナ・リッチ!なんて愛らしいんだろう!!きれい☆可愛い☆怖い☆

この映画のカトリーナはクリスティナにしか出来ない。俺はどうもクリスティナを溺愛してしまう。「モンスター」のセルビーですら愛しくなってしまう。クリスティナは、こちらに依存してくるような愛らしさがある。付き合ったら共依存関係になりそう。俺はクリスティナを溺愛するあまり身も心もぼろぼろになる。二人でどろどろに堕落してみたい。・・・・・・なんて、妄想を少し。
      SH4
デッド・ゾーンのクリストファー・ウォーケンがそのままの顔で、首なし騎士を演じている。「怖面白い」。ノーメイクで怖い顔だからなあ。

何よりも、ティム・バートン フィルムです。色合い、コミカルでブラックな笑い、樹木のデザイン、建物の形、色。俺はこの世界が好きだ。すごく面白かった。「チョコレート工場」が楽しみ!!

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