16.9.6 北の四万十川 (木ノ俣川遠征 後編)
府中世紀0016 9月6日(火)、北関東の板室の山奥へ出動した僕らハンサム団。
山登りの果てにやっとのことで入渓点に立ったのだ。
T山さんもテツもここでタックルを組み始めた。
僕は、というと車で既にタックルを組み終わっていていつでも戦える状態だったのだ。
山登りがきつかったけどね()。
ここは先手必勝!!!彼らが準備している隙に一番槍で勝ち抜けだ!!!
「先手必勝」これは先代からの我が家の家訓なのだ(ここ笑うところ)。
さてオープニング。
「ヒカルの碁」OPです。
楽しいことだけ 選んで生きても その先には何も見えなくて
だからどんなことも 現実から逃げないで受け止めるよ♪
大事なものがあるならば守り抜いてみせるから
無くしたくないものに自分の全てを懸けるよ! ♪
器用じゃないから 時に傷つけ傷ついてゆく♪
だけど今なら少し自信を持って歩けるよ♪
孤独だと感じる日でも 惨めだと感じる日さえ
あるけれど ぼくらはきっと独りじゃないと思うよ 君がいる~
なのです。
先行した僕は無人の川を我が物顔で暴れてみたけど反応は無し・・・。
あれ?おかしいな。
ここまで歩いて秘境に来たのだから(ここ笑うところ)、思うが儘の勝負になる、
はず
なんだけどな。
T山さんに見本を見せてもらうけどT山さんもサッパリ。
「先行者がいるんですかね?」と聞くと、「いるわけないだろ」とT山さん。
「あそこに打ってみな、必ず出るから」とT山さんに促されてフライを送り込むけど、どこも無反応・・・。
不安になる僕ら・・・。
テツも全く無反応。
む~~、ここまで出張ってきて、まさかのボウズか?
遡行も結構ハード、岩に取りついてよじ登ります。
荷物を極力減らせと言うT山さんのいう事がやっと分かったような遡行。
いつも車からすぐ入渓している東京のモヤシッ子にはかなりハード。入渓前にすでにかなりダメージ受けてるわけで、普段ならなんてことない岩を越えるのもヘトヘト。
でもねえ、目に映る景色は凄いのよ。
美しい・・・。
ため息が出るのだ。
こんな場所がまだあるのだね日本に。
まあ釣れなくてもいいか、心が洗われるのを感じる今日の釣行。
自分が長く求めていたものが、今ここにある。そんな心地なのだ。
そんな中、先行するテツがイワナを釣った!
これは期待が持てるぞ!
岩魚の写真を撮っているテツを追い抜いて先行する僕。
まもなくして、
やった!
イワナだ!!!
ネットからはみ出しそうな立派な岩魚。
フライは#10のCDCカディス。
このイワナは流れの中で釣ったのだけど、最初上流から下流へフライを追いかけて来て喰い損ねて、もう一回フライを撃ち返したら、今度は下流から上流へ走ってきてフライを咥えた。
そんなことがあるんだなあ。
北浅川でヤマメばかり相手にしていたのでイワナの事よく分かっていないなあ僕・・・。
その後は要所要所でイワナが出る。
釣った人間を追い越して先行者が入れ替わる、僕らは入れ代わり立ち代わり遡行を続ける。
よくデカいイワナやヤマメをこれでもかってあげてるブログあるけど、あれって「魚のいる、魚の釣れる川に行けばいいんでしょ?」ってずっと思っていたんだよね。僕は東京近郊のハイプレッシャーな川に行くから釣れないんだと。こうして苦労して遠くへ来れば僕でも釣れるんだよなと。なんか確信しちゃった感あるけど、どうなんだろ。僕の腕が急激に上がるわけはないからね。ある程度のスキルがある前提で、魚がいる川に行けば釣れるんだな、と。
ここからはこんな気分ですよもう。
「ヒカルの碁」11話、神シーンなので全部見てほしいけど、急いでいる人は13分15秒くらいからラストまでご覧ください。我慢して観ましょう、気持ちいいです、はい。
「ほ、本因坊秀策!!!」ってやつです。
面白いから全部見てね()。
落とし込みの脇、足元からフライを落せ!と言うT山さんの指示通りフライを落すとイワナがゆっくり出て来てフライを咥える。
喰い損ねても針に触れなければイワナはまた出てくる、と・・・。
「あそこへ打て」とT山さん。
流していてそろそろピックアップと動作に移ろうとすると、「まだピックアップするな!我慢しろ我慢しろ!!!」
釣れましたあ!!!
ガッチリです。
T山さんがまるで「藤原サイ」に見えます、本因坊秀策を後ろで操った亡霊です。
神の一手を打たせてくれる神様です。
また釣れました。
ごっつあんです~~~。
水温は15℃、思ったより冷たくないなあ、僕のホームリバーD醐川もそれくらいのこと多い。
お昼にテツと話した時、テツの計測はもっと低かったらしいが・・・。
さてお昼、T山さんが岩から流れ落ちてくる水でお湯を沸かしカップラーメンを作ってくれた。
僕のホームではあまり心配はないかもだけど、荷物を減らす工夫と言おうか、学ぶことが沢山ある今日の釣行なのだ。
箸を忘れてそこらへんに生えている草を箸にした。
この後、コーヒーまで入れていただいて少ない荷物でも贅沢なお昼を満喫できました。
その後も遡行を続け、
岩魚も釣れて。
こんな楽園が本当にあったんだ。
僕のブログでも余所のブログ並に魚をあげることが出来るんだ(ここ笑うところ)。
もう興奮と感動の嵐ですよ。
午後3時を過ぎたあたり、先行するテツを眺めながらT山さんと僕は大きな岩に腰を降ろし休憩する。
辺りが急に暗くなって雨がポツポツ当たるようになった。
「山を降りませんか?急速に暗くなっている気がします、予報では3時から雨ですし・・・」とT山さんに言うと、「じゃあテツにはLineで先に降りてるって書いて降りるか、電波圏外だけど」とT山さん。
10分くらい待っていると追いかけてこない僕らに気がついたテツも反転してきた。
ここからがキツかった。
沢伝いに下山すると思ったら、道なき道を進むT山さん()汗。
「ゆっくりでいいからな」って言う言葉と裏腹にT山さんはグングン遠ざかる。
彼を見失ったら僕らは完全に遭難する。雨足も強くなって暗くなってくる。
僕もテツもT山さんを見失うまいと必死()。
変な獣の鳴き声も聞こえてくるし生きた心地がしなかったね。
歩くこと1時間、なんとか車に辿り着いた。
そこから車で山を下りた僕らは温泉へ。
土砂降りの雨音と雷鳴を聞きながらの露天風呂は最高でした。
東京はどうなっているかなあ・・・。
明治の森まで戻った僕らはT山さんが気になるという「青木食堂」で夕飯を食べることに。
なんかとってもいい感じのお店でした。
昭和の香りがするっていうのかな、懐かしい感じです。
僕はチャーシューメンを食べました。
今思い出すとあまり印象に残らない、ソコソコな味(美味かったです)だったです、難しいよねそういうソコソコ感出すのって。
食べ終わって外に出ると時刻は8時近く。
今日の釣りの事、来年の事なんかを話しました。
東京に戻るのは10時過ぎるなあ。
街灯もほとんどない道、雨がまた激しく降り出して、T山さんの隼に先導されて僕らはICへ。
燃料が半分きっていたので高速上で給油を済ませ、
明治の森が既に閉まっていてお土産を買いそこなった僕らは給油のついでにお土産を買った。
予想に反して帰りは燃料が減らなかった。
東京に向かって下り坂なのかね、ホントに燃料が減らずに大泉まで後退出来たのだ。
テツを降ろしてから僕は花峰へ。
愛猫フクやサチの寝顔を見てからハンサム団館へ、時刻は11時になろうとしていた。
こうして木ノ俣川攻撃を頂点とする北関東作戦は味方を大いに勇気づけ、敵方に大きな衝撃を与えた。
テツや僕でも天然のイワナが沢山釣れるのだ。
(T山さん指導の下)
文字が小さいのは気のせいね。
栃木の渓、楽しかったなあ。また行きたいなあ。あんなところで暮らしているT山さんが羨ましい。
僕には出来ないけど・・・。
また来年、必ず行くぞ!!!
さてここでエンディングです。
「ヒカルの碁」EDです。
靴の紐 結ぶ前から 諦めちゃいけない
だから
風に吹かれながら 明日を描きながら 遠くまで どこまで 辿り着けるまで
絶対負けないよ 絶対負けないよ この夢を叶えるその日までは~
だよ君()。
まったく胸が熱くなるな。
女子団員は熱烈歓迎!
男子団員も嫌々ながら(ここ笑うところ)ひっそりこっそり募集中!
君の住んでる街の河で事件が起きたなら、ハンサム団まで知らせてくれたまえ。
(多摩川ハンサム団・団員ひっそり募集中)
入団資格
・年齢性別不問
・経験不問
・多摩川(及びその支流)、又は各自の近所の河川に釣具をもって出没できること。
・川(海も可)釣りが好きなこと。
・漁協組合員と喧嘩しないこと(法令遵守)
ハンサム団若松町出張所
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~motoki/
花峰窯ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kahougama
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