ラテン系企画マンの知恵袋

ブラジル仕込みの企画マンから書評、講演、実体験等、
最新のビジネスシーンから情報更新していきます!
(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)


テーマ:

ザッポス伝説

"Delivering Happiness: A Path to Profits, Passion, and Purpose"

直訳すると、「幸せお届け:利益、情熱、そして目的への道」


顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか/トニー・シェイ


本荘修二さん監訳の本書、先日参加したbridgeに参加した際に興味を持ち、

その後、twitterのタイムライン上にも何度となく絶賛が流れてくるのを見て、

これは読まなければと手に取った


ザッポスとは、たとえば、こんな会社です(オビより)

■オンライン靴店として、創業10年で年商10億ドルを達成し、全米第1位

カスタマー・サービスは全社員の仕事、顧客がネットで「素晴らしい会社」と讃える

■サービスにマニュアルはない。顧客の商品選びで電話で6時間つきあうことも

■社員はコア・バリューを仕事だけではなく、生活に活かす

  会社が大好き、社員は家族

■社員は社内の様子を自由にブログ、ツイッター、SNS、YouTubeで情報発信

自由自在のブランディング


本荘さん自身も、日本ではあまり情報発信がなされていないと

おっしゃっている通り、私も、恥ずかしながら全く知らなかった


本書は、前半はトニー・シェイ氏のおいたちをなぞった自伝です

一言で言うと、小さいときから起業家精神に溢れていたという話です


その後、オラクル在職中にWeb広告をネットワークする会社を起こし、

成功させ、マイクロソフトにバイアウトして、一躍名を馳せた


その際、金銭的には十分に満たされたのに、満たされない何かがある、

というのを発端に、第2のチャレンジとなるザッポスの物語が始まります


内容詳細は、本書に譲るとして、ザッポスの最大のユニークネスは

「カスタマーサービス」と「企業文化」を最優先事項と定義し、

短期ではなく、常に長期の利益を最大化する経営を行っていること


短期の株主の利益を最大化する、ステレオタイプなアメリカ企業とは、

完全に一線を画しています


一番、象徴的なのが、アマゾンへのバイアウトの経緯


アマゾンへ売却(彼の定義では融合)することが、

長期的視点で従業員・顧客・株主にとってのメリットになる

という結論を出すに至るまでの熟考と、その後の説明


ここに、同社がいかにコア・バリューを、そして企業文化を大切に

しているかが凝縮されています


当時の従業員向けのメールが全文掲載されているのですが、

「最も気になる3つの質問」というのがハイライトとなっています


■今と変わらず仕事を続けられますか?

■ザッポスの企業文化は変わりますか?

■主要経営陣は辞めてしまうのですか?


その中で、私が一番感心したのが、2つ目の企業文化に対する回答


『ザッポスの企業文化はユニークで、常に進化し、変化しています。

なぜなら、私たちのコア・バリューのひとつが「変化を受け入れ、

変化を推進する」だからです。私たちの企業文化に何が起こるかは、

かねてからそうだったように、私たち次第です。これまでと同様に、

私たちが自分たちの運命と自分たちの企業文化がどう進化するのかの

主導権を握っています』


「アマゾンはザッポスの企業文化を変えないと約束しています」

という回答でなく、企業文化とは自分たちで進化させていくものであり、

自分たちの運命は自分たちが握っているんだと答えたところ


その後の従業員の反応も、アマゾンに買収されたというネガティブな

ものではなく、アマゾンの経営資産が使えるようになって自分たちの

可能性が更に広がるというポジティブな反応が大半であったというところ

にも、いかに企業文化が浸透しているかが見てとれます


この本を読んで、思い出したのが、こちら


日本でいちばん大切にしたい会社/坂本 光司


この中で、著者の坂本氏が、よい会社とは、5つのステークホルダー

を以下の順番で大切にしていると主張されています


1.社員とその家族を幸せにする

 ⇒社員の満足なくして、質の高いサービスの提供はできない

2.外注先・下請け企業の社員を幸せにする

 ⇒社外社員として、社員と同等に扱うことで、会社継続の為の、

  貴重なパートナーとなる

3.顧客を幸せにする

 ⇒「あなたの会社が存在していてよかった」と感謝される会社を目指せ

4.地域社会を幸せにし、活性化させる

 ⇒地域に応援される、なくてはならない会社を目指せ

5.自然に生まれる株主の幸せ

 ⇒上記1~4をきちんとやれば、結果、株主に報いることができる

  短期的な株主利益の最大化を目指すのは、本末転倒である

  経営で一番大切なのは「継続」で業績や成長はその手段に過ぎない


まさに、この考えとおんなじだなぁと


強固な企業文化と帰属意識がベースにあり、従業員満足が高い組織で

あってこそ、また、取引先を大切にしてこそ、真の顧客満足が実現できる


これが、株主資本主義の総本家である米国で実践・実現されたという事実

この意味は、本当に大きいと思います


そして、最終章で「ハピネスのフレームワーク」として、

「幸せを感じるための4つの要素」という整理がなされています


1. 自分で自分をコントロールすること
2. 進歩を感じること
3. つながり
4. ビジョンと意味(自分自身よりも大きなものの一部となること)


更に、「幸福感」には、3つの段階があるという話


快感⇒情熱⇒崇高な目的


高次の幸福感ほど、持続力が高い

社員の自律性と向上心をとことん信頼し、任せきる

会社はその為の「場」を与え、「サポート」を提供する

そして、個々の社員を、より高次の幸福感へと導き、

個々人のパフォーマンスを最大化することで、

結果、会社のパフォーマンスを最大化するという考え


すべての会社が、こういう思想で経営されていたら、

本当に幸せな世の中になるだろうなぁと勇気と元気を

たくさん頂きました!!


<関連エントリー>

【書評】日本でいちばん大切にしたい会社 坂本光司著

http://ameblo.jp/motohiro0215/entry-10298495171.html

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