ゆるゆる日記

ゆるゆる日記


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夢を見た。
眠ろうとすると起こされる夢。
たいちゃんが数時間ごとに起きるので目が覚めてしまう。
それは事実で、夢ではない。
けれども、何度かそれをやってるうちに、こんどは夢の中で「たいちゃんに起こされる夢」を見るようになり、それが夢なのか現実なのかわからなくなり、
次第に、次々と違う人がやってきて僕が眠ろうとすると起こすようになり、たまりかねた僕は真夜中の部屋を出て駅のベンチで寝ようとしたのだけれど(なぜかフランスはパリ駅のベンチ)浮浪者に「起きろ」と言われて目が覚めて(目が覚めた夢を見て)、
「オレぁどーしたらいいねん!」と叫んで拳で床を叩いたところで目が覚めた。
拳が痛かった。
家族がみんな目を覚ましてた。
どこまでが、夢?

「育児ノイローゼ」というのも頷けるね。
これは、小説を書いている時に近い。
夢の中で小説の続きを模索してて、極端に眠りが浅くなって、夢だか現実だかわからなくなるヤツ。

とりあえず「耳栓」は効かなくなりました。
音の「大きい、小さい」の問題ではないんだね。
どんなに小さくても自分の子供の泣き声は心に突き刺さってきて目が覚める。
あ~、眠い。

   *   *   *

たいちゃん(息子)が、人類として、生まれて初めて「手」を使いました!
人類が、自分の意志で最初に手にするもの。
それは「道具」ではなく、「火」でもなく、「自分の体」ですらなく、
「オッパイ」でした。
たいちゃん、オッパイ、わしづかみ。
乳首がソフトボールくらいの大きさに見えます。



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鼻と口


このあいだね、自宅の庭をじっと眺めていたら、小さなトカゲがいたのよさ。
あたたかくてポカポカした陽気でさ、トカゲも体温が上がったせいか、どこかノンビリしていてさ、あまり動かず、観葉植物の葉の上でじっとしていてさ、
「あ、たいちゃん(息子)って、これくらいの知能しかないんだよな」と思った。
そしたら、そのトカゲ、隣の葉っぱまでジャンプしたんだよ。
「あ、たいちゃん、トカゲ以下じゃん!」って思った。

日はかわり、ゴルフの日。
午前中、アウトコースを回りおえてクラブハウスに戻ってきた僕の目の前に、それはそれは立派なカマキリがいたのよさ。
んで、あまり動かないので、カマのあたりをツンツンと触ると、ようやく反応したのよさ。
「あ、たいちゃん、カマキリ程度の知能?」
と思って、それから三時間後、夕暮れのクラブハウスに戻ってきてみると、そのカマキリ、バラバラになった昆虫の残骸をむさぼり食っておりました。
自分で餌とって、食ったのね。
「あ、たいちゃん、カマキリ以下じゃん!」て思った。

人間の子供というものは、どうしてこうまでもひ弱で、無防備で、「なんにもできない存在」として生まれてくるのだろう。
目もまだよく見えてない。反応もあまりない。動けない。紫外線に弱くて外にも出られない。ゲップすら、背中を叩いてやらないとできない。寝返りさえもうてない。
できることといえば、ただ、眠ること。ウンチをすること。小便すること。オナラをすること。オッパイに吸い付いて乳を飲むこと。不快感をあらわにすること。ただ、その六つの行動だけ。

人間の子供というものは、どうしてこうまでもひ弱で、無防備で、「なんにもできない存在」として生まれてくるのだろう? 不思議でならない。
どうしてこれほど「なんにもできない存在」として生まれてくる人類が、この地球上の動物の中でいちばん繁殖できたのだろう。

そりゃ、もちろん大脳が発達していて、「産みっぱなし」よりも「大事に育てる」ほうが効率がよかったからなんだろうけど、
では、猿はどうなんだろう? どのへんの知能の猿から「庇護する」ようになるのだろう?
鹿とかさ、生まれて数時間後にもう、歩くじゃない。
「親から庇護される」ようになってから、人類の子供はどんどん「なにもできない存在化」してきたのだとしたら、クロマニオン人とかネアンデルタール人とかの子供は、今より少しは歩いたりするのが早かったのかな?

というか、知能って、なんだろう?
知性って、なんだろう?
「行動範囲(場所のことではなくて)」と「知能」が一緒とはもちろん言えないけど、見た目ではほとんどカマキリやトカゲと一緒のこと(それ以下)しかできない我が子が、人類として、どう行動の領域を広げてゆくのか、不思議で、興味深くて、たまらない。
というわけで、「知能の発達と進化」という意味で、僕は生まれてはじめて「人類の研究」をしていることになる。

これまでは、「もはやそこにあるもの」として、分類的、自意識の反射的な存在として、人間を観察し続けてきた。
今は、「どうやって人間になるのか」という、基本構造からの、観察のし直しだ。
車にしろコンピューターにしろ、設計、組み立ての行程を知らないと、やはり本当のことを知らないような気がする。(その意味で言えば、子供を産んで育てた女性がいちばん「人間」を知っているような気がする)
ウ~ン。子供ができると、目からウロコがこぼれっぱなしですよ。

とりあえず、最近わかったこと。
その1
母親は、我が子(息子)に相対する時、もはや何かに「取り憑かれて」いる。
これは、間違いない。彼女自身もそう言っているし、傍目でもよくわかる。
「彼女の自我」以外の何者かが息子を愛おしがり、全力で庇護し、奉仕する。
それは、遺伝子の仕業か?

その2、は、長くなるので、また明日。

   *   *   *

カンケーないけど、「AV女優のフェラ・ヌード・パンチラ・無修正画像」というトラックバック、毎度毎度ありがとうございますね。(でも昨日は来てないな…と思うとちと寂しい)
SEXというのも、.........アレだね。
LOVEとかムードとかイメージとかロマンとか快感とか妄想とかと絡めて今まで考えてきたけど、やっぱただの生殖行動ですな。
絡みのあるエロ画像とか見てると、動物の交尾のようだ。
それを言っちゃ、オシマイか。



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キンモクセイが咲いているのかな。
いい匂いがする。
たいちゃんに嗅がせてみたいな。
「いいもの」はみんな経験させてあげたいな。
いい女?
勝手に探せ。

奥様は今、実家にいるんだけど、そこに帰って(?)行く途中、ずっとiPodを聴いてて、ちょうど息子の目の前まで来たところでキャロル・キングの『THE CARNEGIE HALL CONCERT-JUNE 18, 1971』 というライブアルバムの『Child of Mine』という名曲が流れてきたので、少しだけ音を落としてヘッドホンで聴かせてみた。(たいちゃん初ヘッドホン)

………どうだ?

おおっ! ウットリと聴いている。
どうやらウチの子はキャロル・キングが好きなようだ。
風呂上がりの時のような顔になっている。(風呂上がりもトリップします)
そうか、そうか。うん。

   *   *   *

しかし昨日は夜中にたいちゃん、吐き戻しをいたしましてね、
それを見て奥様オロオロ。
赤ん坊の「健康BOOK」みたいな奴を熟読しているので、これは○○○○ナントカ症(ぜんぶ漢字)ではないか? そうなのではないか? いや、きっとそうに違いない。最悪の場合は手術と書いてある。おお、我が子よ。鳴呼、我が子よ、ああ! かわいそうなたいちゃん・・・よよよよ

と言って、我が子を前にペタリと床に座り込んで、じっと目を逸らさず泣いている。
「あの・・・でもこれ、4000人にひとりの稀な症状だって書いてあるけど・・・」
「うるちゃ~い! アンタはその経過をなんにも知らないからそう言えるのよ! ああ、たいちゃん。かわいそうなたいちゃん。手術だなんて・・・うううううう」
と言って、泣いている。
げに恐ろしき母性愛。

これほどまでに強い愛情やら魂の同調性やら共有性やらというものを、いまだかつて僕は見たこともない。(自分も母親からこんなふうにされていたのか?)
世界一強いものは、エメリヤーエンコ・ヒョードルではなく、ミルコ・クロコップでもなく、絶頂期のモハメド・アリでもなく、朝青龍でもなく、ブッシュ大統領でもなく、JSFステルス戦闘機F-35でもなく、大陸間弾道ミサイルでもなく、それを迎撃するミサイル防衛システムでもなく、どこそこの神様でも、覚醒した救世主ネオ(マトリックス)でもなく、もちろん水戸黄門ご一行でもあずみでもウルトラマンティガでもなく、それは母親の愛だろう。
それが、今、目の前にいる!
母親が子を思う気持ちより強いものは、この世には、ないね。
原稿を仕上げる直前の作家の気持ちもかなり強いが、負けてるな、こりゃ。

しかしですね、ウチの奥様(デリ子)は、なんと6万人にひとりの発症率しかない病気のことまで気にしてしまうのだ。(「家庭の医学」を読んでると自分が病気だと思えてしまうのと同じですね)

子供を生んで、育てるということは、すごいことだらけだよ。
テキトーな旦那さんでさえ、そう思うんだから、女性だったら人生と世界と宇宙とがガラリと変わるだろうね。
これを経験しないテは、ないよ。経験してみて、初めてわかることだらけ。

たとえばさ、「日本という国から一歩も外に出たことのない人」よりも「海外をよく知っている人」のほうが、「偉い」とは(まったく)思わないけどさ、
でも(それとは別の話として)外の世界を知らないと、かなりたくさんの「すごいこと」を、一生知らずに、考えることもなく、気付くこともなく、人の話を聴いてわかることも、誰かと語り合えることもなく、終えてしまうじゃない。

それに近い。いや、もっとスゴイかも。
子供を作ってみないと、この世界の仕組みについて、気づかなかったことだらけ。
海外に行ったこともないのに、「世界について」語っていたようなものだったのかもよ。
それで本とか書いてたんだもんな。
まだまだ知ることだらけだろうけどな。

子供作ってみ。
経験せずに死ねるか、ってなもんよ。

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また明日、とか言っといてスマンね。
忘れないうちに書いておくこと(忘れないけど)
「その2」です。

それはね、自分の子供は、どこか「自分の分身」という思いがあったと思うんだけど、そんなの生まれた瞬間に「違う!」と思ってしまったんだ。
これはもう完璧・完全に、別人格の、別人。
家族だけど、他の人間。

んでね、ウチの子はSTAR WARSに出てくる「ヨーダ」に、どこか似てんの。
特に、眼。
べつに顔がシワシワなんじゃないんだけど、眼がね、達観してんのよ。
ジェダイ・マスターみたいに澄んだ眼で遠くを眺めてる。
もっと「幼い」と思っていたのだけれど、身体はそうでも、眼が違う。

たとえばウチの子はまだ大人のチンパンジーより知能として「それ以下」だから、それなりの眼をしてると思うじゃない。
でもやはり猿じゃない。人の眼だ。
それも大人に全然負けてない(僕も負けそうな)眼をしてる。

ウチは昔、ものすごく利口なシェパードを飼っていて、もうほとんど「喋って」もおかしくないくらいの知性を持っていたんだけど、それと比べると、まだ知覚も認識力も思考能力もぜんぜん低いはずの新生児が、やはり 「犬にはないもの」を、すでに持っている、と感じさせてしまうのは、なぜだろう?

それはまるで「ヨーダ」が、なにかのはずみで言葉もしゃべれなくなって、手足もロクに動かせなくなって、うんこもしょんべんもタレ流しになったみたいだ。
とても偉かった人物が痴呆老人になってしまったことの、逆バージョン。
これまで一人前の人間として生涯を全うした人が、超未熟な身体に乗り移って、もういちど人生をやり直しているカンジ。そんな、眼の奥の、光。

親の欲目で言ってるんじゃないよ。
産院にいた何人かの子も、どこかそんなふうに感じさせるものを持っていた。ただ僕はそれに今までぜんぜん気づかなかっただけ。

   *   *   *

でも、それは、それ。これは、これ。
ウチではたいちゃんのことを最近「うんこ太郎」と呼んでいる。
だって三時間おきにオムツ換えなんですもの。
かーさん、タイヘン!


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子供の話ばかりですまないが、忘れないうちに書いておくことがまだある。
その1、臭いについて。

子供が生まれた瞬間(というかその瞬間から10分後)に分娩室で僕はとても不思議な臭いを嗅いだのだけれど、それがどういう臭いなのかというと、一言でいってそれは、
「死臭」に近かった。

僕は自分の父親がガンで死ぬちょっと前からその「死臭」というものを嗅いで、それ以来ものすごく鼻が敏感になって、アタマが混乱してすごく困った経験がある。(田口ランディさんのコンセントにも同じことが書かれてある)
それと、同じ類いの臭いがする。

生まれたばかりの赤ん坊から。
そして母親から。
そして分娩室ぜんたいに。
瞬間的に「あ、死臭とほぼ同じ類いの臭いだ!」と思った。ちょっと驚いた。でも死臭ほどには「嫌なカンジ」はしない。ほんと言うとちょっとだけ困ったけど、でも悦びとかでそれどころではない。

しかしその臭いはみるみる間に失せてゆく。二時間後には半分ほどになり、翌日にはほとんど臭いは消え失せていた。
あれは、なんの臭いなんだろう?
羊水の臭いとも違っていた。胎盤の臭いとも、臍の緒の臭いとも違っていた。
もっと根源的な臭い。
人間の「体の奥」から発せられる匂い?
もしかして、生命の臭い?
わからない。

忘れないうちに書いておくこと「その2」は、また明日。





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