準決勝 鎮西vs東洋 B票を見て | 楽しく考える男子バレー

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長くなりそうなので(笑)別記事にしました。


準決勝進出した4チームとも、各セットのスタメンはサーブ権の有無に関わらず変わりません。
高校は、固定しているところが多いのでしょうか。
東洋は柳田くんが前衛レフトから、鎮西は池田くんが前衛センターからです。


東洋のアタック総数128のうち、柳田くんが半分以上の72打って決定率が44.4でした。
もっとセンターを使いたいところでしたが、センターの決定率がよくなかったので……
サーブレシーブが返らないというよりは、センターとのコンビがいまひとつだったことがトスの偏りにつながった感じがしました。
ライトの岩橋くんは20打数で55.0、決定率は一番よかったのですが……


鎮西は、池田くんが36打数で33.3と不調でしたが、対角の久木原くんが41打数で51.2と好調でした。
この辺りが、勝敗を分けたのかも知れません。


サーブは東洋が12.4、鎮西が11.1、サーブレシーブは東洋が65.9、鎮西が62.2と、どちらも東洋が僅かによかったのですが、このくらいの差は勝敗に影響しなかったようです。


ブロックは東洋が11本で2.75、鎮西が14本で3.50、ブロックの方が勝敗を左右したのではないかと思います。
決定数以上に、鎮西のブロックが東洋にプレッシャーをかけているように見えました。
スパイクミス、東洋が16で鎮西が6というところからも、ブロックの影響が感じられます。
もともとブロック力は、鎮西>東洋だと思いますが、東洋が優勝した前回の春高では、東洋のブロックが好調でした。


ブロックの内わけを見ると、鎮西はライトの日車くん以外の5人が2本以上で、まんべんなく止めています。
東洋は、柳田くんが5本、手塚くんが3本で、偏りがあります。
東洋は鎮西のように大きい選手がそろっているわけではないので、ブロックに高さがあるのは、柳田くんと手塚くんくらいです。


東洋のこのチームが負けた相手は、宇部商・大村工・鎮西と、いずれも東洋より高さがあるチームです。
一方、3年生主体の東亜や弥栄のような、上手いけれど高さがないチームには負けていないんですよね。
昨年3月の春高では、東洋は高さのあるチームにも勝ちました。
けれど、大型チームはそこからの「のびしろ」が大きい、春高が1月開催になったことは、やはり大型チームに有利になったといえるでしょう。


この試合は、柳田くんを封じた鎮西のブロックと、ブロックを抜けてきたボールを確実に上げたリベロ緒方くんのレシーブがよかったのだと思います。
攻撃面では、久木原くんのバックアタックが目立ちました。