大工かたさんの七転八起

 とある大工さんのお仕事と道具、子育て、日々の生活で感じることなどを、勝手気ままに書いてます。おっさんのつぶやきです。ヘンテコ発明のご紹介もあります。


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 砥石・・・・。
 
 研ぐのが好きな割に、あまり触れてこなかった分野かもしれません。
 
 理由のひとつは、先を読んで頂ければわかりますが、ちょっと反骨というか、身も蓋もない感じになってしまうから、つまらない気がして・・・です。
 
 
 まず、天然砥石の良いものは、べらぼうに高価なので、僕の仕事に見合いませんね。
 
 
 そんで、今のところの僕の結論ですが、べつに銘柄はどれでも良いけど、中砥はキングが使い易い。乾かさなければ、いつでもすぐに使えて、調子が同じ。均質。目詰まり無し。安い。
僕は同じ砥石を同時に沢山使うので、高いと困ります。
 
 仕上げは、人造の性能は安定しているけど、鉄分の付着や目詰まりがあったり、水分の管理(保管中に表面に析出物が溜まる)が面倒なので、結局は天然が、手がかからなくて使い易いです。そして、普段使いには、数千円クラスのコッパで十分です。
 
 切らせるなら、焼結ダイヤのエビ6000とか8000の方が、下手な天然よりも雑味が少なく、刃先の傷も少ないと思います。ただし、ダイヤなので、減りにくい=刃物の癖に沿わないので、砥石の平面管理が出来て、手が決まっていないと、刃先全体に砥石が当たらないので研げないかなー、と思います。
 
 ほかにも、ラッピングとか、2段研ぎとか、方法はいろいろありますね。
 
 さて、持ち歩いている中でもよく使う砥石は、こんな感じです。
 
 グリンカーボンの荒砥の同じものが3枚に、キングが2枚、あと、お掃除用の人造名倉と、一昨年三木の金物祭りで買った、2,500円の不明合わせ砥石。これ使いよいです。
 
 
 
 右がその不明君で、左はいまお気に入りの奥殿です。
 
 
 これも、1万円もしないんですが、巣板2枚と合わせ2枚の計4枚の中から、試し研ぎをして好きなのを選ばせてもらえたので、ついつい買ってしまいました。
 微妙に触る場所と、特にきめの細かい秘密の場所とがあるので、ちょっと気を使いますが、まあ、使いよいです。
 研ぎ上がりを虫眼鏡で見ると、さすがに不明君よりも高性能であることがわかります。
 
 
 さて、僕はけちんぼなので高価な石は出来れば買いたくない。
 
 しかも、とても飽きっぽいので、同じことを続けていられないというか、もっと楽に出来ないか、ということをいつも、考えてしまいます。
 なので、研ぎに関しては毎月のようにやり方が変わり、しばしば異常行動が見られます。
 
 ガラスの上で研いでみたり、ラッピングフィルムでやってみたり。
 
 でも結局、「道具と手数が少なくて済む方法」が、現場では一番なので、持ち歩いているセットは、何のヘンテツも無い感じ、というわけですね。
 
 最後になりましたが、上の記事の内容は全て、自分なりの中途半端なやり方ということでして、これが正解だとか、まして良い悪いなどという気はさらさらありませんので、悪しからずご了解下さいませ。
 
 ではでは。
 
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同じテーマ 「刃物・研ぎ」 の記事

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 h168さんの記事で見かけたので、ミーハーな僕は、早速購入して来ました。
 
 
 あはー。
 
 いままでは、新建材とか、釘があるかも知れない細かい鋸入れとかには、デコラソーを研いで使っていました。
 無アサリの鋸で攻めたいときは、白木ならカネジュンで、その他ちょこっとしたことには、ライフソーで対応。
 ”パイプソー=フラット”なる、ライフソーの半額以下の替え刃があることに全く気付かず・・・パイプ・・・という名前に騙されて、完全に死角でした。
 
 先細の方は、傷んだらボード仕事用に使ってみようかな。切り抜きにも使えそうかも。
 
 お試しは、また追々に。
 
 
 ところで、ゼットソーやデコラソーの新しい替え刃を使い始めるときにすること。
 
 
 
 それは、番手の同じ砥石に挟んで、シュッと引き抜く。
 
 
 すると、アサリ幅の不揃いが改善されて、直進性が良くなります。
 
 挟むのは、左右均等におろすためです。そして、あまり強く押さえない方が良いです。また、刃先を押さえずに、鋸身の背の側を軽く押さえた方が良いです。
 
 刃先を見ると、小さな三角形の跡が出来るので、砥石のあたった場所がよくわかります。歯1枚ごとに三角形の大きさが不揃いなので、元のアサリの幅が不均一なことが、よーくわかりますね。
 
 研げば研ぐほど、刃先のアサリ幅が小さくなります。はじめは挽き幅が小さくなって(無駄に切り取る繊維の量が減り)よく切れるように感じます。でも、やり過ぎると、だんだん側面の摩擦が大きくなり、屑ハケも悪くなるので、渋りが出て引きが重いように感じるでしょう。
 
 どっちにしても、鋸身の中スキがないわけだし、打刃物の良品には勝てません。しかし、ヤバい仕事でもドーンと引き受けてくれる、頼もしい味方、というところですか。
 
 
 
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 おっす!!
 
 オラかたさん!
 
 ・・・ちがうか。
 
 
 玄翁の柄の話を。 久々に写真入りで。
 
 
 僕には決まった型が無くて。
 
 材料や気分で微妙に変わり、毎回おんなじでは、ありませんです。
 
 でも、振ってみて、もし気に入らなければ、すぐに作り直しますよ。
 
 
 工具やノミ・カンナは、わりと理詰めで仕立てますが、玄翁は感覚が頼りです。
 
 何でだろ? 変なの。
 
 
 でも、自然とセオリーは踏んでいるみたいで、鏡と持ち手の離れは計ってみたら15ミリ。
 
 
 木が逆反りですが、尻のフックが生かしたくて、こいつは逆使いにしました。
 
 頭は普及品ですよ。藤六(中=120匁)です。広樹と同じ相豊ハンマー製の筈ですが、価格は4分の1以下かな。
 眺めてウットリ出来るタイプの代物ではありませんが、釘を殴るには十分です。
 
 
 この前、昔の穴屋大工の柄は1尺に決まっていたと伺ったので、初めて測ってみました。
 
 
 1尺と1分5厘でしたー。 んーおしー。
 
 他のこだわりポイントは、鏡をキレイに保つこと。
 
 面取りを滑らかにして、荒い傷は磨いて消します。
 
 いつでも白木の木殺しに使えるように、かな。
 
 準備の上にも、準備して、機会を逃さない、なんてね。
 
 
 思い出してみると、見習い坊主のとき。HM現場に独りで放り込まれたっけ。
 床の捨て張り、20ミリの硬いパーチクルボードの釘仕舞いを、バラ釘と玄翁でやっていた。太めのツーバイ釘の65とか90とかを12センチピッチで延々打った。
 当時、普及の初期段階だった高圧釘打ち機は持ってないし、そもそも高くて買えないし。
 普通圧だと、硬くて入らないし、コンプも小っこいのしか持ってないし。
 床パネルを全部、手で打つ!みたいな話。いまから思うと、若かったというか、単なるバカっていうか・・。でも、玄翁を振る手は、あのときに出来たのかな~、と、思ったりもするのだった。
 
 
 おまけでちょっとだけ、今日の現場の写真です。
 
 
 
 これって、何風? ・・知らないや。
 
 お客様の御希望を自分なりに汲んで、テキトーにまとめてみました。
 
 和風が得意なつもりなんだけど、もう長いこと、化粧柱に目違とか掘ってない気がします。
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 前記事で触れた、壁の色なんですが、塗った2日後の朝、”無理言いますが、やっぱり塗り直しをお願いします。”との連絡を改めて頂戴しました。
 
 左官さんに聞いても、「もうそろそろ色が落ち着いて、これ以上はあんまり変わらないでしょうね。」とのこと。
 
 塗った直後に色が濃いのはよくあることなんで、乾くと白っぽく変わるのを期待していたのですが・・やっぱだめか・・。
 
 数時間後、他の用事を済ませた後で、現場のお宅に、打合せに伺いました。
 
 新しい色の確認や、後工程の説明をしなければいけないですしね。
 
 「こんにちはー!」
 
 部屋を覗くと、 ( あれれ ??? )
 
 ・・・壁が・・・壁が白い・・。 前日よりも、劇的に白くなっています。
 お客さんによると、この数時間で一気に白くなったとのことで。
 
 「これだったら、このままで良いわー。」
 
 ・・・奇跡が起こりました。
 
 ( た、助かった~ )
 
 いやまてよ、よく考えてみればこれは、当たり前の結果が生じただけのことです。ただ、自分たちが目先の出来事に踊らされていただけかな、と、反省。
 きっと、低温や通風の悪さの影響で、硬化・乾燥に通常よりも時間がかかって、暖かい日の昼下がりに部屋に日が差したこともあって、一気に乾いたように見えたのでしょう。
 
 そんな自然の流れに心を乱されて、現場で失敗とか、していたわけです。
 
 何事にも、いちいち一喜一憂せずに、淡々と対処出来るようにならないといけないなー、と、思いました。オビ・ワン=ケノービのように。
 
 
 ん? でも待てよ、何だか、やけに白くなってきました。
 
 手元のサンプルをかざして見比べてみると・・
 
 ・・・サンプルよりも、かなり白いです。お客さんの喜ぶ方向です。やっぱり奇跡!?
 
 
 ちなみに、段取りのやり直しは手配直前で止めておいたのが正解で、ゴタゴタは起こらずに済みました。あー、良かった!!
 
 
 
 
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 先週、自分の現場の仕上げ工事で、壁の塗り直しの話がでていまして。
 
 指定の色を間違えてはいないんですが、思ったよりも色が濃いので、真っ白に塗り直して欲しい。との要望が、お客様から。
 
 折角リフォームして心残りがあっては、こちらも苦労の甲斐がありませんので、応じる決心でおりました。
 
 ただ、後に続く仕上げ工事の段取りが全てオジャンで皆さんにご迷惑を・・。
 
 しかも、材料手配と乾き待ちが出るので、あと工程が押されて大ピンチに・・・。
 
 
 そんなことはきっぱり忘れて、手元の大工仕事に集中していたつもりだったのですが、見事に前記事の失敗となったわけでございます。
 
 平常心を保つというのは、とても大切ですが、とても難しいようです、やっぱり。
 
 ジェダイへの道は、まだまだ果てしなく遠いのでした。
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