関東で行われているセミナーが大阪へやって来ました。
- 自分の音、聴いてる?: 発想を変えるピアノ・レッスン/春秋社
- ¥1,890
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著書 山本美芽氏による、この書籍に沿ったセミナーでした。
山本氏は音大卒の音楽ライターで自宅でピアノ講師もされています。
相手の言葉に「耳を傾け」それを雑誌や書籍に「書く」というライターの仕事は、
ピアノに関わらず相手と接する仕事ををしている人にとって、
非常に大切なスキルの一つですね。
~聴く力~
発表会など人前で発表する場所は、自分が上手くなる為に利用するもの。
他人に振り回されないように「聴く力」を持ちましょう。
という山本氏。
速いパッセージ等、転がる演奏をしてしまうのは自分の奏でる音を聴けていない
ということは周知ですが、
それとは別に、音の三要素「音高・音量・音色」は楽譜に書ききれない情報、
つまりニュアンスを感じ取れるかどうか。
という訳で、グループワーク開始
同じテーブルの人と「ありがとう」という言葉に3つのニュアンスを作りましょう。
というお題。
3分後、各テーブルで発表。
色んな「ありがとう」が出てきました。
例えば、
親子の会話で、親が何か作業をしている時に子どもが話しかけてくる。
始めは良いが、取りとめのない事を永遠に話し続けると、だんだん親はイライラしてきます。
そんな時
「ぁありがとっ」
となる。という発表グループに全員、爆笑
そこで、ステップ2
その「ありがとう」のニュアンスを聞いた子どもはどう感じるか?
この「感じる」がニュアンスでフィードバックとなり、その繰り返しつまり相互作用によって
聴く力が養われるということですが、
大人は、その言葉のキャッチボールが出来る=聴く力があり、
子ども(この場合は小学低学年以下が対象)の場合は、集中力が継続しないため、
相手の話を聞かずに自分思いに弾いてしまう
じゃ、どうすればいいか。
花マルやシールや音符カードを活用して
視覚から得る相互作用を活用する
という事でした。
う~ん!なるほど。
知らず知らずの内にしている、花マルやシール・音符カードの活用は、
聴く力(集中力)を視覚によって練習しているという認識がハッキリしました!!!
言われてみれば、
相手が抱く自分の第一印象は視覚から80%入るといいますから、
自立に向けて勉強をしている子どもの成長に沿った勉強方法が大切である
ということですね。
「聴く力と=集中力」という視点を持って接する重要性を再確認したのでした。
~続く~