建築エコノミスト 森山のブログ

マンガ建築考の森山高至が「たてものと生活と社会と文化」を考えています。
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本日、東京都知事の小池百合子さんが、築地市場と豊洲のハコを視察されるようです。

ところが!築地は今日は市場がお休みですからねえ。
築地のダイナミックロジスティクスの現場は見れない。
一方の豊洲は、中身がないから市場機能は分からない。

都の推進者はうまくヤッたな!ババンバ、バンバンバン墓穴掘れよ!
という感じなのですが、

豊洲の現状について、下記にまとめておきました。

築地移転豊洲欠陥問題の夏(2016年8月11日)

と、同時に非常に興味深いツイッターをまとめときました。

築地移転問題の豊洲市場の建築構造がヤバイらしいという話

建築の構造設計の専門家による豊洲市場の建築構造に関するコメント集です。
いきなり読んでも、専門用語が多く、さらに内容がボカシてあったり、途中にチャチャを挟む人達との口喧嘩もあったり、でよくわからんと思うんで、この人はいったい何を言わんとしているのか、解説してみます。

ここで言われていることは、建築構造の考え方に間違いがあるのでは?ということなんですね。

豊洲の構造図はこんな感じです。

上から見ると細かいマス目がモチ網みたいに見えますが、ひとつのマス目が12メートルです。

これは断面図、横から見たところです。
こちらも12メートルごとに立ての柱があり、約5メートルごとの水平線が梁を現わしています。

この四角い枠で作る建築構造のことを「ラーメン構造」といいます。
この場合のラーメンはもちろん豚骨醤油ラーメンのことではなく、ドイツ語でRahmen、「枠」や「額縁」を意味するラーメンです。

柱と梁が縦横でつないでつくる現代建築における基本的な構造方法です。



もう少し、具体的な絵ではこんな感じ、皆さんも街の工事現場でHのカタチとした鉄骨を見たことがあるでしょう?


豊洲の施設の構造は、これがダーっと並んでいる状態です。
いってみればごく普通の、なんでもない建築構造システム、初めて出てきたとか、見たこともないデザインだとか、とんでもない特殊なケースというわけではありません。

で、こうした建物の耐震強度の構造解析をするときには、その床に乗る人や荷物の用途ごとの、荷重設定が必要になります。

まあ、そこまでは割と単純な話です。

豊洲の場合、その床に設定された積載荷重が1トン切ってたりして、物議を醸しているのですが、実際に使う魚河岸の方々は困るのでしょうが、

東京都が重たいものは置かせません!設計者も重たいものを置かない約束で設計しました!と言われば、

非常識ではありますが、、、言い逃れできてしまう。
各柱や梁の強さも同様です。

ここまでは、通常の鉛直荷重時。
建物もじっとしている状況。


が、耐震強度については違う。
地震とは地面が揺れる現象ですが、これを建築構造設計を考えるときには、横から押されている状態と設定します。
つまり、横から押されても大丈夫か?というのを計算するのです。


構造計算にあたってては様々な検討要素があるのですが、下図におけるように、建物の変形を受ける部分の耐力設定が非常に大事なのです。



曲がらないように見えるコンクリートや鉄といった建物の部品もけっこうしなりがあって、多少の変形に耐えます。
また、耐えるように設計する。

当然といえば当然なのですが、上のモデル図のように背の高いものほど、地震時の横からの力にフラれる。
上の階にいけばいくほど横方向にはもってかれる、というわけです。

そのため、建物は階数ごとに耐震強度の計算をするときのルールが法律上設けられているのです。

では?豊洲は何階建てなのでしょうか?


3階建て、プラスアルファの屋根裏部屋がありますね。

鉄骨のラーメン構造で3~4階程度といえば、横には長くデッカい建物ですが、しょせんベタッと広がっている。

しかも、イオンとか、ドンキホーテとか、島忠、コーナン、といったような郊外モールやホームセンターと同様の、薄型の四角いハコ。

経済スパンと言われる12メートル角でできた巨大な餅網ですから、
高層ビルなんかと違って、地震時の耐力計算なんて大したことない建物となるはずでした。

が、なにやらおかしな部分があると言うのです。

それが、、この基礎部分



まあ、普通に考えて、豊洲は埋め立て地ということで、地盤が相当弱いので支持地盤まで深さ40メートルくらいに杭を打ち、建物の基礎を乗せて、その上に鉄骨が組んであるのです。

なので、杭の頭も基礎も地面に埋まっているものとして構造計算が成されているということらしいです。

が、

実際は、そうではないらしい。
基礎は浮いている、高床化している。
基礎下でごっそり土がなくなっている。

と、なると、どういうことになるかというと
建築物と地盤の強度を考慮した耐震設計上の地震時の力の設定が変わってくることになるのです。

上記、解説文にもあるように、

「基礎が固定されていない」

「SRモデル、スウェイ+ロッキングモデル」
スウェイはボクシングなどで左右前後にパンチをかわす水平の動き
ロッキングはロッキングチェアやブランコのように回転運動

それらが基礎下の部分に大きく発生する。

基礎がフワフワ上がっている。
杭の頭も左右に振られる、十分固定されていない可能性です。

もちろん、
これ、人が乗ったりトラックが乗ったりしてフワフワ、ガタガタするとかいったヤバイ話じゃなくて、
あくまで、耐震設計上のお話ですよ。

ただし、建築確認を上記の地面まで基礎も杭も埋まっている「基礎固定」で取っているとしたなら、、、、
現実は「基礎固定とはいえない」のだから、、、

耐力不足の可能性が大であるのと同時に、許認可の出し直し、取り直し、場合によっては耐震補強の必要性、それまで使用許可降りない。

という、大事件の予感なんです。


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