「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察④
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「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察⑥最終
というわけで、「まどマギ建築考察」の続きですが、
あの洗面所の謎ときの前に、もっとわかりやすいところから行ってみましょう。
ということで、何度もよく出て来るダイニングキッチンから攻めて、
まどか家のプランを解き明かしていきたいと思います。
朝、家族みんなでお食事中です。
といってもまどかの家では、ママがバリバリのキャリアウーマンらしく、
家事はもっぱらパパがやっております。
最近はそんなに特別ではなくなってきましたが、
ハウスハズバンドいわゆる主夫という形式ですねえ。
この食事シーンを見て、ホッとしました。
というのも、ここには寸法関係にヒントをくれるアイテムがいっぱいだからです。
まどか家はデザイナーがはいっているらしく、
ぱっと見の天井高さや窓の大きさから一般化を試みるのが難しいというお話をしました。
しかしながら、人体と関連する部位には、特に階段などには、
リアルなスケールが埋め込まれてくるということもご説明しましたよね。
同時にキッチンもそこに組み込まれる機器の寸法が決まっているものが多いんです。
このシーンでいうと、カウンター下右から2番目の食洗機ですね。
このアイランドキッチンにビルトインされている食洗機というものは、
45センチ幅か60センチ幅が一般的なんですよ。
キッチンに限らず、こういった箱物は日本の場合、海外でもそうですが、
大体30センチを基準モジュールとしていることが多いんです。
30センチの倍が60センチ、半分が15センチ、この数字の組み合わせです。
それに時々、40センチとか80センチが登場します。
結果は、こんな感じですね。
幅3.4メートルの大型のアイランドキッチンです。
しかも、左側のコンロは真っ平らですから、ガスではなくIHコンロの120センチワイドタイプ。
となると、このIHコンロは日本製でなく、海外メーカーということになりますね。
このGAGGENAU社は創業300年という会社、ドイツの辺境伯領バーデンのガゲナウという町で鉄工所を開いたのがその起源です。
ダイムラー・ベンツの工場も確かガゲナウ発祥です。
対するMiele社は、ドイツのヴェストファーレンにあるHerzebrock(ヘルツェブロック)で1899年にカール・ミーレとラインハルト・ツィンカンによって設立された家電メーカーです。
なるほど~、ガゲナウか~、ミーレか~っていうのは、言ってみれば、
ベンツにするかアウディにするかで悩むようなものですかね。
あとドイツ家電ではAEG(アー・エー・ゲー)やBOSH(ボッシュ)なんかも、
バブル期には日本にも進出してました。
これなんかは、BMWとかポルシェってことになりますかね。
私が設計業務を始めた90年ごろには、
六本木や赤坂にこういった海外家電メーカーのショールームが数多くあって、
そのデザイン性なんかで自分の設計案件に盛り込みたかったのを覚えています。
ただねえ、値段が国内メーカーの3倍くらいしてましたから、
なかなか採用にならなかったんですけどね。
女性は機能性やかわいさ掃除のしやすさに価格を気にされますが、
ハウスハズバンドが増えてくると、、
おそらく男子は家電製品にもそういったブランドみたいな部分やわけわかんない、
メカやアイテムのチューンなんかにこだわりを見せるはずですから
「アー・エー・ゲーをチューンしたら焼き上がりの加速感がなかなかいい。」とか
「ガゲナウのオーブンレンジにアフターバーナー添加材投入してみたよ。」とか
「電子制御のない旧型のボッシュの方が、レンジしてて楽しいよ。」とか
「ミーレの取っ手を伊NARDI社の純正ウッドに換装したらシックになったよ。」とか
言うようになるでしょうね、おそらく。
家電はブランド製品でも車よりもずいぶん安いし使用期間も長いので、
こだわり家電をイジり倒すのを趣味にすると案外楽しめますよ。
「男子ごはん」が流行り出している昨今、家電メーカーさんも、
「男子キッチン」というコンセプトで商品開発してみてはいかがでしょうか。
ただ、IHの幅だけで海外製品かと思ったんですが実はそうでもないことに気づいたんですね。
それは、このレンジ下部にグリルが付いているでしょう?いわゆる魚焼き器が。
これが付属しているのは、、やはり日本製品だけの特徴なんですよ。
となると、このIHコンロはやはり日本製であり
グリルの取っ手形状から判断して、パナソニックのKZ-VW33Eの75センチ幅タイプを左寄せで設置し、
グリルの右脇はハシやしゃもじなどの柄付きの調理道具を収納する引き出しにしていると思われます。
シンクもワイドシンクですねえ、このキッチンへのこだわりを考えると、
まどかパパは相当な料理好きなんではないですかね。
しかも、みんながゴハンを食べているときに、既にキッチンカウンターにはなんにもありませんから
プロなみの片付け上手です。
というより、なんでパパはこの時点でまだカウンター内側にいるんでしょうかね。
しかも、エプロンしたまま、相当リラックスしていてその様は板についていますよね。
もしかしたら、パパは調理風景を見せる系のお寿司やさん、
もしくは日本料亭とか鉄板グリル系のシェフだったのかもしれませんね。
で、キッチンカウンターの大きさが分かれば、
カウンターバック側の食器棚や高さ関係も判別できるようになってきました
キッチンのように人体機能とシンクロした部位は、いくらデザインの為とかであっても
その大きさ寸法はそう簡単に崩れないもんなんですよね。
どうやら、このダイニングキッチンの空間の幅は6メートル40センチ程度ということがわかります。
もういちど、正面寸法に戻ってみますと、、
なんということでしょう!建物のメインボリュームの幅に壁芯6250がありますね!
正解に近づきつつあります。
正面側にダイニングがあるとした場合の推測1階平面図がこんな感じです。
向かって左側にママが出かけるときに通るであろう玄関ホール部分、
そして、向かって右側にはサンルーム?みたいなガラスがあって、
これで、イケるんじゃないのか、と思った矢先に難問にぶちあたりました。
というのが、、
最初にチェックしたこのキッチンからの見返し部分の向こう側
サッシが、、二枚割り、、えっ
じゃあ、外から見える正面のサッシは7枚割と食い違う、、、
がっくしですよ
ということで、平面検討は始めからやり直しですよ。
つづけますよ、、こうなったらとことん。
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1 ■難題ですね~
順調に解読が進むと思いきや、難題ですね。
それにあの大型のサッシは特寸で住宅用ではないことは間違いないですね。