建築エコノミスト 森山のブログ

マンガ建築考の森山高至が「たてものと生活と社会と文化」を考えています。
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つい先日、ニュースで上海万博日本館ができたというのを聞きまして、
どんなんだろうと、ネットや新聞TVで調べて見てみましたが、、
絶句しました。

なんやこれ?というのが正直な感想です。
「紫蚕島」通称かいこじまって言うんですか、、?
呼吸する建築だそうですが、、とても悲しかったです。

というのも、これは英国の前衛建築家教育をおこなっているAAスクールの
名物校長であったピーター・クックという建築家の作品
クンストハウスグラーツのバッドコピーとしか思えないからです。

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この古い町並みに突如表れた使途不明の使徒のような建物がクンストハウスグラーツです。
2003年に完成していますが、これはこれでとんでもない建物なんですよね。
ピーター・クックという人は40年前からその時代を先取りした建築ビジョンで、本物をなんにも建てたことがなくても、世界中の建築家から評価されていた人なんです。
こういった人たちのことをアンビルドアーキテクトと呼んでそれなりに芸術としての建築を構想する建築家として評価する伝統があるんですね、ヨーロッパには。
他に有名どころでは、古いところでブーレとかルドゥとか、最近の人ではニューヨークのレベウス・ウッズとか、マリオ・ガンデルソナス、ジョン・ヘイダックなどという人たちがいます。

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このピーター・クックも長い間現物の建築が日の目をみなくてがんばっていた人です。
もう70歳超えてるんです。
左側が計画時のモデルCGで、右側の現物を見て判るように黒紫の強化ガラスを三次元加工して、しかも枠無しのDPG留めという最新のガラス工法システムで構成された、まあ前衛の名にふさわしい建物です。
私個人的には嫌いなデザインテーマの古い町並みに異物を挿入するショッキング系のデザインコンセプトですが、100歩ゆずってこの構造エンジニアリングと施工の難易度でピーター・クックのチャレンジ精神は凄い。
この街の住民たちがこの「使徒建築」を受け入れているのなら、ものすごい前衛建築なんです。





で、これが上海万博の日本館です。


どうなんでしょう。このコキコキした立体は。
左が現物です、右が構想時のなめらかCGのようですね。
現地上海ではウミウシというアダ名がつけられているそうですが、、、
とてもそのような有機的形態とは言いがたい、、、
ちょっとウミウシに失礼かなと。

それよりも何よりも、ピーター・クックと比較したときに、
なぜこれが日本館なのか、、
デザインとエンジニアリングの最先端を標榜していた大阪万博好きの私としては、
なんともいいがたい。





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