~店長の戯言~

こちらは、最上階に邪教徒と地縛霊が住まい、階下では脱毛サロンと育毛サロンがしのぎを削る、建物自体は古めかしくも抜群の耐震強度を誇る雑居ビルにて、ユーズドクロージングを売り捌く男、基い漢が綴る、愉快痛快奇々妙々なる駄文の羅列でございます。


テーマ:


『陽だまりの彼女』

越谷オサム著

オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆(5点)


~あらすじ~
10年振りに再会した幼馴染みが、すんげえイイ女に変貌していたもんだから、これ幸いともっともらしい理由をでっち上げて懇ろになるライトな鉄ヲタの主人公、浩介。しかしこの一見すると男の都合を100%具現化したような幼馴染みの彼女、実はとんでもねえマジカルゴブリンキャットだった――。オチが露呈した後の主人公の凋落振りが全然笑えない、そういう意味では立派な"ホラー小説"と分類出来る一冊。


~感想~(ネタバレ有り)

あざとくも旬なネタを持ち込んでみる
皆様こんにちは。
これの映画化作品に1800円も出費する勇気が微塵も湧いてこなかったので、原作文庫本をBOOKOFFにて105円で購入した、何ともスモールアスホールな男もとい漢、マスターTです。

女子が男子に読んでほしい本、第1位!
完全無欠の恋愛小説!
嵐のマツジュン主演で映画化!

私にとってブードゥー教の呪文に等しいこんな美辞麗句が表紙に並んだ文庫本、当ブログを再開してなきゃ間違っても手に取りません。

女子が眉をひそめる男子の愛読本、第1位!
完全無欠の変態小説!
元KAT-TUNの田中聖(*1)主演で映画化!

これぐらい攻撃的な煽り文句なら話しは別ですけど。
そんなわけで予備知識一切なし、片手にレッドブルを握り締めて読み始めた本作ですが、正直レッドブルから翼を授かっていなかったら、開始数ページでまぶたを閉じていました。
いや、私みたいな恋愛に縁遠い、脛に傷を持つおっさんが楽しむ代物じゃないのは百も承知してましたけどね。それでもジャニタレ主演で映画化するくらいだから、何か心の琴線に触れてくれるんじゃねーかと期待を胸に、そして史上最凶のメントール臭と謳われるシンガポール産のタイガーバームをまぶたに、一気読みを敢行した次第です。

ビーチボーイズの楽曲にはあまりピンときませんが
まず結果から言いますと、どうしてなかなか面白かったんですよ、これが。
最初こそ、ぬるーい男女の遣り取りにレッドブルとタイガーバームの大量追加投入を覚悟していたのですが、分かり易くも謎めいた伏線にまんまと引っ掛かってからは、俄然ページを捲る手が止まりません。
嗚呼、素晴らしき哉、皺の少ない我が脳みそ――。自分の単純さに感激しながら、ファンタジック過ぎるオチについても

「マジかよ!?つーかさ、主人公が傍から見たら完全に狂人になってるこれのどこがハッピーエンドなわけ?化け猫に死ぬまで憑かれた立派なホラーじゃん!」

真剣に憤っているあたり、没頭具合いも相当なものです。
全く内容は異なりますが、乾くるみ著の『イニシエーション・ラブ』を想起させられ、結末ありきでも楽しめるのではと読み返しもしました。
しかしこちらは意に反し、ベッタベタな恋愛模様や、よく読むと馬鹿正直すぎる伏線を確認するにつれ

「あ・・・やっぱ俺って単細胞すぎ・・・」

己のスペックの低さを再認識して気分が沈むので、オススメできません。

まとめ
この手の作品にはやはり予備知識は不要です。
今回はマイナスの先入観(特に表紙に刻まれたブードゥー教の呪文)が図らずもプラスに転じた恰好ですが、可能な限りフラットな視線で臨みたいものです。そしてそれはファッションにおいても然り。当店のこんなアイテムは如何でしょうか。


~店長の戯言~-BRAND Sample

BRAND:BRAND Sample
ITEM:'13A/W新作 "CA"ワッペン ショートバイザー 6パネルCAP
COLOR:ハウンドトゥース柄ブルー×ネイビーバイザー
SIZE:Fサイズ(背面のベルトで調整可)
CONDITION:新品

REMARK:
某人気ファストブランドの最終型サンプル品です。
「まんまEBBETS FIELDのパクリじゃねーか!」
そんな予備知識によるツッコミは不要です。
そして"ファストブランド"という、志しの高いファッショニスタから「邪道」と一蹴されるマイナスの先入観も、サンプル品でブランドタグが無いという、ある意味でフラットな状態になるとどうでしょう?
旬なデザインで作りもけっして悪くない。そして値段は激安ときています。興味のある方は是非こちらへ
ちなみにちゃんとした『EBBETS FIELD』も当店にはございます。


~店長の戯言~-EBBETS FIELD×MACK NIGHT
BRAND:EBBETS FIELD×MACKNIGHT
ITEM:MADE.IN.USA ロゴワッペン クラシックフランネルBBCAP
COLOR:ネイビー
SIZE:7 3/8(59cm位)
CONDITION:美中古

REMARK:
こちらは人気スタイリスト橋本敦氏がプロデュースするブランド、"MACK NIGHT"とのコラボモデルです。詳細はこちらへ。

今回も不要な長文をご精読賜り、誠に有難うございました。


(*1)田中聖・・・・・・先頃ジャニーズ事務所から専属契約解除となった、元KAT-TUNメンバー。嵐の櫻井翔と双璧を為す、ジャニーズ史(もちろん黒歴史)にその名を刻むラッパーでもある。チン○に真珠を入れたり、尻に刺青を彫ったり、海老蔵がブン殴られた六本木のビルでBARを経営したり、無駄にアグレッシブな姿勢でコアなファンを獲得。イタすぎる名言も数々残しているが("リスペクトof俺"とか"NO KAT-TUN NO LIFE"とか)、その中にあって「今、ジャニーズって壁をガリガリ削り取ってる所」は、改めて聞くと哀愁すら漂ってとってもいい感じ。合掌。



~店長の戯言~-More ロゴ
(当店WEBサイトです。新着情報毎日充実更新中!)

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テーマ:
『砂漠』

砂漠

伊坂幸太郎 著


お奨め度(10点満点)
★★★★★★★★★☆(9点)






~あらすじ~
仙台の某国立大学に入学して知り合った男女5人。全く異なるタイプの5人はしかし次第に親しくなり、麻雀をしたり合コンをしたり、バイトに精を出したり恋を成就させたり、犯罪に巻き込まれたり超能力を駆使したりして、瞬く間に過ぎてゆく(ここがキモ)大学生活を謳歌する。そんな誰もが自分に置き換えて想起できる学生生活の1ページを、春夏秋冬のパートで綴った珠玉の青春小説。


~感想~
以前、アニメ『時をかける少女』の感想 でもさんざっぱら書きましたが、いい歳こいて今だ青春に未練タラタラな私Tです。
青春を性旬とはき違え、そこにあるのはセックスか死か、『Sex Or Die』の旗印の下、暇さえあればそっちのピンクロードに、全13章どころか130章に引き伸ばせるくらい四六時中思いを巡らせていた、生粋の色情狂だったガラスの十代。お陰でその頃をちょっと思い返そうとするだけで、ホットパンツにローラースケート姿の在りし日のシャブ中赤坂君がしゃかりきコロンブスでフラッシュバックしてしまうPTSDを患った次第です。
・・・話を本筋に戻します。伊坂幸太郎。大好きな作家の一人です。初めて読んだ彼の著書は確か『陽気なギャングが地球を回す』でした。初見の感想は、

「けっ!こぉのとっちゃん坊やがぁ!やたらと読点使ってなーにスカした文章書いてやがるんでぃべらんめぃ!」

下町に足を踏み入れたこともないくせに江戸っ子口調でそう批判したのは、東北大学法学部出身という彼のプロフィールに過剰反応したからでした。東北大学法学部。その昔、模試でE判定を下されたほろ苦い過去が、ホットパンツ姿のシャブ中赤坂君とセットで蘇ってきます。
とは言うものの、そのスカした感じが軽妙洒脱とも解釈できた私はそこから一気呵成に彼の著書を読み漁り、今となっては「そろそろファンレターでも認めようかしら?」なんて気味の悪い考えが頭を過ぎるほどでして、そんな思いを決定的にしたのがこの『砂漠』との出合いでした。
こうして伊坂ワールドで理想の青春を疑似体験した私は、損得勘定抜きには人間関係の構築すらままならない昨今の大人な自分に嫌気がさし、久し振りに大学時代の友人に電話を掛けてみました。

「今度、皆で集まって麻雀でもしねえ?」

伊坂ワールドに感化されまくりの私の呼びかけに、受話口から粋なメッセージが返ってきました。

お掛けになった電話番号は、現在使われておりません――。

無機質な女性の声はまるで、青春を青春としてきっちり謳歌してこなかったツケが回ってきたのよこの海綿体野郎、と静かに諭しているようでした。


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ポチッとされると大層喜びます。

砂漠/伊坂 幸太郎
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テーマ:
『コールドゲーム』

コールドゲーム

荻原浩 著


お奨め度(10点満点)
★★★★★★★☆☆☆(7点)









~あらすじ~
高校3年の夏。甲子園への夢を断たれ、進むべき道も暗中模索の光也は中学の同級生で幼馴染みの亮太に喫茶店へ呼び出され、中学時代のクラスメートが次々と不可解な事件に巻き込まれていることを知らされる。犯行前に届くという脅迫状を見る限り、犯人は4年前にクラスのほぼ全員から”いじめ”の標的にされていたトロ吉こと廣吉剛史に違いないと亮太は断言する。光也といじめの首謀者だった亮太は、かつての仲間とともにトロ吉の捜査に乗り出すが・・・。



~感想~
重厚な演技と額の後退具合から、和製ショーン・コネリーの名を欲しいままにしている筈のケン・ワタナベがプロデュース(本人曰くイントロデュース)して映画化された、『明日の記憶』の著者として世間一般に知られている荻原浩ですが、各言う私はデビュー作の小説すばる新人賞受賞作『オロロ畑でつかまえて』を読んで以降、物陰からじっと見つめるストーカーの如きぬめった眼差しで氏の全作品を見守り続けてきた、生粋のオギヒロフリークスでございます。

そんな絶対に定着しねえだろう造語まで駆使するフリークスが紹介するのはまずこの一冊。単に文庫版を昨晩読了(3回目。これを3回も読める辺りがフリークス)したばかりなので選んでみたわけなのですが、今もってタイムリーなネタであり、そして誰もが身につまされるであろう『いじめ問題』をテーマに据えた青春ミステリ小説です。

いじめ問題と聞くと、ドヨヨーンとした重苦しい展開を連想しがちですが、そこは氏の小説。文章全体に鏤められたユーモアと、青春のそこはかとない甘酸っぱさが重いテーマに嫌味なくブレンドされ、この手の小説にありがちな説教臭さなど微塵も感じられない、あくまでもエンターテイメントに徹した作りとなっています。それでいてバラエティー豊富な登場人物のリアルに身勝手な心理を描写することで容易な共感を退け、いじめという行為への嫌悪感を喚起させる、そんな巧みな手法も取られているのです。といってもこれは著者に肩入れした私の主観ですから、実際にはどう考えてお創りになったかは知りません。
ただ、他のブロガーさんの感想で目にした『文学的にどうなのよ、この文章は?』という意見についてですが、一人称に限りなく近い目線で話が進み、且つ、一歩間違えればエンターテイメントとして成り立たなくなる題材だけに、敢えてこのような稚拙とも取れる文体にしたのだろうと私は解釈しています。最初は私も「ちとやりすぎじゃねーかオギヒロ?」と思いましたが、いい意味でのオブラード効果はあったのではないでしょうか。
皆様もお暇があれば是非一読してみて下さいませ。

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テーマ:
昔から、そうそれはカウパーすらも先走らない小学校低学年の頃から、私は読書が大好きなガキンチョでした。
しかしながら周りの視線や評価をことの他気にしてしまう典型的ジャパニーズだった私は、中学、高校とその事実をひた隠しにし、盗んだバイクで走り出しては夜の校舎に忍び込んで窓ガラスを壊して回り、ついた渾名が『切れたナイフ』という、尾崎なのか出川なのかよく解らない生き方をして、女子の気を引こう足掻いておりました。

今でこそ「趣味、読書」なんて言うと、その一言だけで昨今流行の黒縁眼鏡のように知的な雰囲気を醸し出せたり、おつむの程度が限りなく低そうなこのルックスとのギャップ差効果を演出できたりと、ホント良いこと尽くめなんですけれど、脳味噌より海綿体で物事を判断する10代のデンジャーワールドにはそんな知的だのギャップだのが介在する余地はありません。そして悲しいかな、ド田舎になればなるほど脳味噌は皺を刻まず海綿体は充血しっぱなしな傾向がタイトに捻じ込まれてくるらしく、笑っていいともが夕方5時から放送し(フジTVがメインの放送局が無く)、ダチョウ倶楽部のリーダーが真似をする『久米宏』なる人物が誰か分からない(つまりテレ朝も映らなかった)という辺境の地にある私が育った住宅街は、まさに海綿体が海援隊に取って代わって贈る言葉を歌い出しそうな、イラクの爆弾テロとは比べものにならない頻度でリビドーがあっちこっちで爆発しているような場所だったわけです。そんな是戦闘地域の中心で

「俺はなあ、道端でウンコ座りしながらデラべっぴん読むよりも、家でホットココアを飲みながら高橋克彦を読みたいんだよっ!!」
なんて叫ぼうものなら、その晩から贈る言葉の大合唱が耳元で巻き起こり、空襲警報がけたたましく鳴り響いたと思えばリビドー爆弾を積んだB-29が夜空を覆い尽くさんばかりの大編隊を形成して私の頭上に向かってくることは必至です-。


・・・。すっかり薬漬けのジャンキー野郎が綴るような狂った文章になってしまいましたが、とにかく「趣味、読書」って言葉が「アイ ワズ ゲイ(古い)」と同義語のような環境に身を置いていたわけなんです。
きっとその反動なのでしょう。良いも悪いもひっくるめてとにかくこんな本を読みましたよー!と声を大にして伝えたい衝動が日々沸々と湧き上がってきます。とか書きながら読書感想は未だに1つも載せていないわけですが、まあ何というか異様に前のめりなこの思いだけは確かなんであります。
独断と偏見が其処彼処に漲っているとは思いますが、これからたまにアップされる読書感想もお手隙の際は是非一読してみて下さいませ。
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