~店長の戯言~

こちらは、最上階に邪教徒と地縛霊が住まい、階下では脱毛サロンと育毛サロンがしのぎを削る、建物自体は古めかしくも抜群の耐震強度を誇る雑居ビルにて、ユーズドクロージングを売り捌く男、基い漢が綴る、愉快痛快奇々妙々なる駄文の羅列でございます。


テーマ:
つい今しがた、当店が居を構える八王子Uロードなるゴースト商店街の表通りを、この界隈では有名な『ミラーおじさん』がご自慢の愛機に跨って颯爽と走り去ろうとしていました。
「これがブログのネタでなくて何がブログのネタかっ!」
私は接客中のお客様を取り敢えず渾身のローブローで失神させ、店の外へましらの如く駆け出します。そして今まさに当店の目の前を時速5キロ位で通り過ぎようとしているミラーだらけのチャリンコの目の前に、武田鉄矢よろしく両手を広げて立ちはだかりました。
「僕は死にましぇんっ!」
余計な一言でした。大体タイミングも違うし。・・・嗚呼、いまキーを叩いているこの瞬間も背筋に耐え難い悪寒が。こうして商店街一帯を雪深い八甲田山へと誘ってしまった私の眼前には、寒さに打ち震えるミラーおじさんが口をパクパクさせて何かを訴えています。
「○△¥■&$%#±?*●◇@!!」
何を言っているのかさっぱり理解できません。「天は我々を見放した!(注1)なんて素敵な返しは期待していませんでしたが、このミラーおじさん、歯が殆ど無いので異様に滑舌が悪くていらっしゃいます。
「YO!何言ってんだかYO!全然解らんけどYO!とにかく写真を撮らせてYO!」
昨日TVで観たラップ娘の影響は否めません。しかしこんなに身を呈したこっ恥ずかしい訴えもミラーおじさんには届かず仕舞い。彼は未開の言語を口角泡を飛ばしながら喚き散らしているだけです。
何だか面倒臭くなってしまったので、私は手にしていたデジカメを構えて「OK?」と一言。
するとミラーおじさん、それまでのクリーチャーぶりが嘘のようにキリリと身構えてこのポーズです。


こいつがミラーおじさんだYO!


この写真を撮った後はカタコトながらどうにか会話が成り立つようになったので色々と話を訊いてみたところ、この無数のミラーは後ろを確認する為では無く、自分を見る為だけに装着しているんだとか・・・。
もっと突っ込んだ取材がしたかったのですが、私のマグナムパンチで失神したお客様がそろそろ目を覚ます頃だったので、私はチンコを叩き潰した右手をそっと差し出し、固い握手だけを交わして別れの挨拶としました。実はナルシストだった日本語が大いに怪しいミラーおじさん。今後また店の前を通ることがあったなら、今度はお洒落で且つウィットに富んだ止め方をしなければいけねえ、と、心に強く誓ったのでありました。

(注1)映画『八甲田山』の台詞で、当時の流行語にもなったそうな。
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