薔薇とシンフォニーコンサート

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1月10日13時の回に行ってきました。
なんと日帰りで。この為にしか東京に行ってない桜月夜(笑)
ネタバレしまくっているので、どうぞネタバレお断りの方はこれから先は読まないで下さいませ!
それでは桜月夜の相変わらずうっとおしいレポート、はじまりはじまり~
(一夜明けても冷静になれないので、付随した諸々の考察は今度改めて行います)





この回のメイン出演者は、汀夏子(ジュンコ)さん、安奈淳(オトミ)さん、高汐巴(ペイ)さん、平みち(モサク)さん、姿月あさと(ズンコ)さん、麻乃佳世(ヨシコ)さん、初風緑(ガイチ)さん、遠野あすか(あすかちゃん)さん、朝澄けいさん、椿火呂花さん、他皆さんの回です。
私、いわゆるOG公演は初めてでした。
歌われる曲は現役時代の歌ばかりかな?と思っていたので、なんとなく気後れしてたんですけど、優しいネットの先輩方に「歌を楽しめばいいのよ~」と優しく応援していただけたので、よし行くぜ!と東京芸術劇場に入りました。
で、入ったら、そこはマダムの嵐でした。私ぐらいの若い人は数人確認出来るくらい。(若い人たち勿体無いぞ!)
しかも、皆お綺麗な格好をされてて。とりあえず赤のワンピース着てきた私正解!と思って着席。


オープニングはベルばらのメドレーを踊りと歌で。おお、歌だけじゃないんだ!さすが元タカラヅカの皆さん、と思う私。毬穂えりなさんのバラベルサイユのエトワール、流石でした。
司会の未央一(ウル)さんが現れて軽快に(でもめっちゃ噛んでた)トークと曲紹介。1970年代の歌劇での楽屋日記やえと文でその面白さは知ってましたが、自在に客席を沸かしてました。二部構成で、それぞれほぼ順繰りに歌うかたちをとってましたね。


私がタカラヅカを知ったときのスターさん、椿火呂花さん、朝澄けいさん、ガイチさん。
ガイチさんの『愛の面影』での低い歌声。私、ガイチさんの歌声好きだったので嬉しくてたまらなかった。
退団から10年?全然そんな風に見えない!それは他二人も同じで、二部で三人が歌い踊ってましたけど、もう現役時代そのもの!
ウルさんが三人に「若い!今からでも舞台に立てるよ!」と言われて、観客うなづきました。
10年ほど前のスターさんたちはあれほど歌えていたんだな、と。しみじみ思いました。


続いて、あすかちゃん。私、あすかちゃん大好きだったので嬉しかったです。
名作スカーレット・ピンパーネルより『あなたを見つめると』。あの舞台が蘇りました。あの立ち姿、マルグリット!貫禄・実力十分の、私の愛する娘役がそこにいました。
二部ではエリザベートより『私だけに』。オーケストラのサウンドに負けないドラマチックな歌でした。私の青春時代、憧れの娘役さんが私の目の前に現れて感激しました。
二曲とも感激で泣きました。←迷惑


ヨシコさんからは現役時代を観ていません。

先ず、お衣装が一部二部共に肩出しドレスにビックリ!お綺麗でした、天使かと思いました。
名曲『白い花がほほえむ』、風と共に去りぬより『明日になれば』。どちらも素晴らしい歌で、PUCKのか弱い歌声はどこへ?と思うくらいの貫禄。スカーレットがタラに佇んでました。
この方が今、娘役トップスターであったら。もっといろんな役が出来たのになあ、と思いました。


ズンコさん。この方は現役時代の歌は歌わず、“今の”ズンコさんの歌を堪能しました。
男役時代のズンコさんを知ってらっしゃる方はもしかしたら残念に思われたかもしれませんが、私は歌い手ズンコさんの世界に魅了されました!
ズンコさんもそうだし、オトミさんもそうですが、あのクラスの歌い手さんは、男役とか女役とか関係ないんだと思います。与えられた歌の世界を表現する、そんな人たちだと思うんですね。
今回ズンコさんはオリジナル曲『夜明け』。秋元康さんの作詞だそうで、ズンコさんは静かだけど内にある熱っぽさも出してこの素晴らしい応援歌を届けて下さいました。
「自分のことをもっと好きになれるように 私はこれからも生きていく」
本当に、そういう生き方をしなければならないと思いました。


モサクさん、登場されて一番に思ったのは今でも男役出来るんじゃない?てこと。それくらい、立ち姿が男役でした。
今回、挑戦されたというエリザベートの『愛と死の輪舞』。モサクさんの人柄の良さが滲み出るトートでした。冷徹さはなかったんだけど、なんだろうな……老いらくの恋?モサクさんの年齢ぐらいのトートがシシィに恋した感じなんですよ。
個人的には、こういうシチュエーションも有りだな、と。思ったんですが、どうですかね?


ペイさんは登場から色気視線ビームを放たれておりまして。私は始終いつ心を射抜かれるかと戦々恐々としてました(笑)
私、1970年代のペイさんしか知らないものですから。あのヤンチャなうそぶきペイさんがこんなに色気があるとは思わず。『遥かなる旅路の果てに』と『アンドロジェニー』でクセのある歌声に酔いました。
そしてなんと言っても『Don't Cry for Me Argentina』。
月組エンカレッジコンサートで西條三恵さんが歌われていたが今まで私の一番!でしたが。ペイさんのは鳥肌もの。オーケストラの演奏とペイさんの全身で表現する歌が、もう見事としか言えない素晴らしさで。歌い終わったらどこからか「ブラボー︎」の声が出ましたが、私も心の中で「ブラボー、ペイさん!!」と叫んでました。ホントに素晴らしい歌でした。
で、その余韻冷めやらぬ内に退場間際に投げキッスされ、私はとうとう心が射抜かれました。
あーあ、また範囲が広がったぞ。。


念願のオトミさん。登場しただけで私なんか大拍手。ソバージュなボブヘア、飾りっ気のないお衣装。
そして歌われた『忘れじの面影』。美しい曲でした。オトミさん節が曲の世界を広げて私の心の中に入り込んで……もう、胸がいっぱいになりました。
月並みですが、私は安奈淳を聴いてるんだな、と。この事実に泣きそうになりました。
1970年代のことを学び出して一年半くらい経ちましたでしょうか。ようやくお会いできたオトミさんは、私が思う以上に素晴らしい方でした。こんなに素晴らしい歌い手に出逢えた喜びで、胸がいっぱいになったんです。ご病気をされて、苦難を乗り越え、歌い手として私たちの前に立って下さってる。本当に、この奇跡に感謝しなければならないと強く思いました。
『ラストダンスは私と』、楽しそうに歌われてました。歌うことが楽しい、そんな気持ちが会場を埋め尽くし、観客もまた、ニコニコとそんなオトミさんを観てました。私も、ニコニコと聴き惚れてました。
実際に観て感じて、当時歌劇やグラフに書かれていたオトミさん評にようやく得心しました。
「安奈淳はユニークなショーマンである。リラックスムードで客席を楽しませながら、いつか自分の世界に引き込んでしまう。スイートな雰囲気、妖精のような魅力がそんなところから立ちのぼる。」
素のオトミさんを、もうみんな愛しちゃってるんですね。


一方、作り込んだ男役芸を思う存分見せつけて下さったのは、ジュンコさん。
この方は、ペイさん同様目線命!登場しただけで早くも熱いものを感じました。
観客をとことん楽しませる姿勢、でもそれは余計な動作とかでやるのではなく。一つ一つに意味があって、整然としている。
念願叶い、『生きるときめき』と『丘の上のジョニー』を聴くことが出来ました。総司がいて、ジョニーがいた。白いお衣装を着てるのに歌い出したら着物に袴を着られてる錯覚すら起こるし、「日盛りの丘に立てば」と歌われたら、そこには小高い丘が見えた。後ろ姿は哀愁に満ち、青年の成長過程のもがき苦しみが垣間見えた。
ジュンコさんファンが、何故永遠に少女たちなのか……わかっちゃった。
これは、永遠の男役だよね。惚れるよね、キャ~って言いたくなるよね。
私のような新参者でも、心の中叫び通しでしたよ。どこからか「ジュンコー!」という掛け声がありましたが、私も同じように心の中で叫んでました。
ジョニーを歌われて、司会のウルさんがやってきて簡単なトーク。ウルさんがジュンコさんのモノマネをされ、それを一緒になって楽しむジュンコさんの楽しそうな顔。
一気に1970年代にタイムスリップしたようで、その世代の観客の皆さんは本当に楽しそうでした。私も末席ながら、やっとあの空気感を味わうことが出来た気がします。
それでまた、心がいっぱいになりました。
そして、ウルさんが退場して『別れのフラメンコ』。クサイ、男役の集大成を見せつけられました。
感服しました。言葉は要らない、これは半端な男役じゃない。とことん追求した男役の結晶ですよ。
今の男役さんたちは、全員見習うべきです。


フィナーレは青山雪菜さんが『宝塚、我が心の故郷』を歌われ、風景が宝塚に変わったような錯覚になり、『すみれの花咲く頃』であすかちゃんとヨシコさんが娘役夢のコラボ。清らかな娘役さんたちの歌声…やっぱり娘役は大事なタカラヅカの宝です。
そして、スターさんも入って『すみれの花咲く頃』大合唱。そのとき、スターさんたち軽く銀橋のように練り歩いて下さって、隣同士だったペイさんとジュンコさんが二人おちゃらけてステップを踏んでいました。ここでも、タカラヅカにいた先輩と後輩の微笑ましいやり取りが垣間見えて嬉しかったです。
オトミさんもとにかく楽しそうに手を振られていました。

あっと言う間の終演で、ずっとこの空間で大好きな人たちの歌を聴き続けたいと、名残惜しさでいっぱいになりました。



各スターさんたち全員が眩しくて、本当に言葉にならないくらい満ちた心でいっぱいになりました。
これが、タカラヅカの伝統と歴史なんだと。実感することが出来ました。観に行って良かったです。
また、この公演を観て新しく考えることも出てきました。それはまた、折を見て書いていきたいと思います。

とにかく、新年早々こんなに素敵な舞台を観ることが出来て幸せです!


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