背徳的“大宮”感情論。

     



     


腐的妄想を綴っています。
常識とは無縁の世界です。

18才未満、男性
ご理解のない方は
ご遠慮下さい。

テーマ:
















俺は泡だらけのまま、顔だけ拭って、力いっぱいドアを開けた。
脱衣室で身体を丸めて笑ってた彼が一瞬びくっと震えたのが分かった。
「…オマエなぁ…」
鋭く睨むと、
「だって、ちょっと、ヒビり過ぎ… んははッ」
彼はまた悪びれもせず声を立てて笑った。

こんにゃろ…

口を噤んで仁王立ちしたまま睨み続けてると、さすがに俺の底知れぬ怒りを悟ったのか、彼は笑いを引っ込め、
「…ごめん…ちょっとやり過ぎた…かも」
上目使いになって俺を伺うけど、その目の奥が やっぱり笑ってる。
「バカにしてんだろ。もう怒った。
この泡だらけのままオマエのベッドに飛び込んでやる…!」
大声で言って風呂を飛び出そうとすると、
「わっ、待った、待って、止めて?」
彼は慌てて俺を押さえた。
「止めねぇよッ」
それを力づくで突破しようと俺はもがく。
「ごめん、ホントごめん、頼むから止めて」
「ヤだね」
「も…悪かったから、ホントに謝るから!」
「ヤだ、許さねぇ」
「ごめんって!」
言いながら、裸で暴れる俺を必死で掴み、風呂場へぐいぐい押し戻す。二人の身体が完全に中へ入ると、彼はドアを閉めて内側の鍵を掛けた。
それからシャワーを手に取って、
「ほら、泡、流してあげるから」
ね? って可愛く首を傾けるから、尚更イラっとする。
「結構です」
「んなこと言わないで」
ね? ってまた首を傾けたから、俺は彼からシャワーを奪って水圧を全開にして放水した。
「ぶわっ、なにす…」
「やかましい!」
俺は服を着たままの彼に勢いよく水をかけ続けた。

「ちょっ、俺もう風呂入って着替えたとこだったのに…!」
その言葉に、俺は胸がすっとして、「知るか」って言いながら ちょっと笑った。笑いながら、彼の顔面に水を浴びせる。
「や、め、ろ…って!」
ずぶ濡れの彼は、必死に俺の両手を掴んで壁に押さえ込んだ。

「オマエなぁ… 息、出来ねぇだろが」
怒った声。
手首が軋むような強い力。
俺を睨む表情。
さっきの電気が消えた時よりも、背中がゾクッと震えた。

「悪かったって言ってるじゃん」
彼は諭すようにそう言って、俺の目を覗き込む。

うん
ごめん…

言いかけて、俺は首を振った。

違う
なんで俺が謝るんだよ

いつもそう
この目にヤられて何も言えなくなるけど
諦めちゃうけど


俺は悪くない

俺の負けじゃない


俺は、俺が許して頷くのを待ってる彼の目を ゆっくりと見つめ返し、僅かに口角をあげ、手にしていたシャワーヘッドを ぱっと離した。

「いっっっ…てぇ!」
それはゴトンと大きな音を立てて彼の足の上に落下した。
彼は悲痛な叫び声を上げながら、手で足の甲を押さえてピョンピョン跳ねる。
「あははッ、俺の勝ち!」
その姿を見つめて腹の底から笑って、俺は勝ち誇って そう言った。

「あのな…」
彼は俺を睨んで、再び俺を壁に追い詰める。
「なんだよ」
皮肉った笑みを浮かべて睨み返すと、彼は俺の鎖骨の辺りに視線を落とし、少し息を止めた。
それから ぷいっと顔を背け、
「…オマエに勝てるなんて…思えたことない」
独り言みたいに呟いた。

なんだよそれ…
それは俺のセリフだろ

だからこんな風に
腹いせに 意地悪してんじゃん


無意識に喉が鳴る。


あなたに勝てることなんて
何ひとつない

追いかけても追いかけても
これ以上は近づけない

たから諦めて鍵を掛けた

なのに今
確かに

俺のこと

意識したよね…?


扉の奥に仕舞い込んでいた何かが、カタカタ音を立てて胸を揺さぶる。


「……それより まず…脱げば?」
今度は俺が、彼の赤くなってる耳を見つめて、試すように言った。
「どうせ もう着替えないとダメだろ」
「…うん」
俺の言葉に、彼は躊躇わずに脱ぎ始める。

「なぁ… アナタでも、欲しいもの、我慢したことある?」
痺れ出した頭で そう尋ね、脱ぎかけのシャツを引いて顔を近づけたら、
「…ずっと、我慢してる…  
……我慢してた」
するりと高い鼻が交差して、そのまま唇が重なった。

カタカタ揺れてた扉が、今 ガチャンと音を立てて開かれ壊れた。


ああそうだ

この鍵は
ずっと あなたに預けてたんだ


ならもう
封印されてたこの感情が
災厄だろうとなんだろうと

流れ出して
止まらないから

あなたが全部受けとめて


俺はゆっくり目を閉じた。










カタン…

脱衣室で音が響いた。
俺たちは びくっとして お互いを見つめ息を詰めた。
ゆっくり視線を磨りガラスの扉へ向けると、その向こうを ふわりと白いものが通り過ぎた。

「なっ、なに、あれ、見た?!」
彼に しがみついて、無意識に震える唇でそう言うと、
「うん、まぁ、見えたけど」
彼は気のない感じで瞬きしてから、むぎゅっと俺を抱き締め、
「もう消えたし、そんなの どうでもいいよ」
俺のケツを柔らかく撫でて くすぐった。

「は? どうでもいいワケ… ちょっ、待て、オマエ、おかし…」
また口を塞がれて、俺は思考も奪われた。







やっぱ
勝てないのは俺の方

でした。




















fin




月魚







Happy Birthday!!

to you ♡
















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