背徳的“大宮”感情論。

     



     


腐的妄想を綴っています。
常識とは無縁の世界です。

18才未満、男性
ご理解のない方は
ご遠慮下さい。

テーマ:

































*side Jun




「じゃあ…行くよ」
サトシが大きく息を吸い込み、ニノが生まれた大樹の前で魔力を放出する。彼の水を操る力で、大気中の水分が集まり、ゆるゆると サトシの等身大の人形(ひとがた)を形成し始める。
それを見ながら、ニノも魔力を溜めていく。
「…面倒だけど仕方ねぇな」
そう言う割りにニノは嬉しそうだ。

そりゃそうだよ。
この樹の下に焼き付いているのは、サトシがニノだけを想っていた証だ。
来る年も来る年も、ニノを待ち焦がれていたサトシの影。

それが今、ニノの強い雷の魔力で具現化していく。

「面倒って言うのは俺のセリフだっつーの!
ほら仕上げだ…!」

大樹の元に浮き上がったノイズのようなサトシの影を、俺の力で水人形の中に封じ込める。
それはバチバチと閃光を放ちながら水の表面を震わせ、やがて静かに定着した。

サトシの姿になった それは、確かめるように手や指を動かし、最後に ふっと微笑んだ。
自分が産み出された理由を ちゃんと理解してるらしい。

「ニノを頼んだよ、“サトシ”」
サトシが言って、“サトシ”の肩を叩く。
“サトシ”は頷いて、開いたままの、人間界へ通じる穴へ躊躇うことなく飛び込んだ。

サトシと“サトシ”の深い想いは、きっと“ニノ”を救う。

ホントに…
俺の入る隙なんて 何処にもない

「あーあ、疲れた。
んじゃ俺、行くわ」
俺は二人の顔を見ないように背を向け、大きく伸びをして歩き出した。
「え、最後まで見届けないのか?」
焦ったようなサトシの声。

見届けなくても結末は分かってる。

「オマエらなんかに、これ以上 付き合ってられっか」

俺は笑って、背中越しに手を振った。

ホントに これ以上
オマエらの絆を見せつけられてたまるかよ

これでも傷心なのにさ

俺もお人好しになったもんだ



でも…

悪くない気分だ



俺は大きく息を吸い込み、太陽が傾きかけてる空へ舞い上がった。






















*エピローグ Nino










おかしいんだ
確かにここにあった
笑いあった記憶が嘘の様に消えて


僕らが夢見た理想郷の中
信じていた幸せな未来はどこへ


どこへ?


未完成な僕の心はまだ
大人になれきれなくて
時計の針を巻き戻してよ
この息が続くうちに








水の中から見上げる、透明な水色の空が、波のうねり合わせて ゆらゆら揺れてる。

その光に手を伸ばすけど、ちっとも届かない。

それどころか どんどん遠くなる。


でも綺麗…

サトシの青だ

俺を包む この水も

サトシの青




なら、もぅ、いいか…



俺は自分の青く染まった爪と空を交互に見比べて、ちょっと笑って 遠のく意識を手放した。










『ニノ? 何やってんの?』

突然声が聞こえ、俺は ハッとした。
瞬きすると、真正面に、それも鼻先が触れそうな距離に、穏やかに微笑むサトシの顔があった。

『え? うそ、さ、サトシ?
なんで??』

『なんでって、ずっと離れないって約束だろ?』

ふふっとサトシが笑う。


『だったらなんで…!  側に居なかったんだよ!』

ずっとずっと探してたのに!


『居たよ。ずっと。
ずっとずっと側にいた。
ずっとずっと、ニノのこと想ってた』

サトシが目を細め、柔らかく笑って、俺の身体を抱き寄せる。

『絶対に離れたりしないよ…』

温かい声と想い。
ちゃんとサトシは ここにいる。

なんだ俺…
悪い夢を見てたんだ…

『サトシ…』

俺も彼の背中に腕を回し、キツく抱きしめながら、安堵のため息をつくと、彼は俺の額に優しくキスをした。











『…でも、さ、ここ、水の中だろ』

『うん、南の海だよ』

『場所はともかく、なんで、ちゃんと会話できんの?
これもサトシの力?』

俺の問に、サトシは瞬きしてから ふふっと笑った。

『力なんかじゃないよ。
あのね、俺らは もう、融け合ってんの』



完全にひとつなの


これは言葉なんかじゃないんだよ




サトシの声が胸に響いた。




じゃあ この先
離ればなれになることは ないんだね…



よかった



幸せだ…





俺はサトシに抱かれて

ゆっくり
静かに

目を閉じた








そっと閉じた濡れた瞳は
もう何も見えなくなって

僕の手をとってくれないか











夜が終わり朝の音が
静寂たちを連れ出してゆく
今日が始まり今日の終わりを待ちわびているんだ


聞こえたんだ 僕を呼ぶ声
ずっとここに居たはずなのに
すこし涙は零れるけれど
まだ僕は歌えるよ


どんな声でどんな言葉で
その愛を叫べばいいの
数えきれない失くしたものを
辿って見つけた君を

目掛け翳す震えてる手は
まだ汚れてないんだって


僕にもう一度だけ言ってくれないか





























fin





Reberth / 164

ぐるたみん




































月魚













突然 ですが

ずっと前に考えて、頭の中に残っていた話を まとめてみました。


お付き合い頂いてありがとうございました

m(__)m




もうひとつだけ 頭の中に残ってる話があるので

書くか…

書かないか(笑)



またまとまったら

浮いて来るかもです(°▽°)







あと私信ですが、




八夢さーん!

コメント欄にメッセージありがとう!

(  ;∀;)

私こそ とても嬉しかったです。


ホントにありがとう♡






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