ムードメーカーになるためには?その4【ホスピタリティー】 | 笑って働くことのススメ

笑って働くことのススメ

笑って働くことのススメ


ここらで、ムードメーカーになるためには?その4をお届けする。


その4は「ホスピタリティー」について。






ホスピタリティーとは「心からのおもてなし」という意味です。


特にホテルなどのサービス業でよく使われています。



簡単にいうと、相手や場に対する愛情だ。


ムードメーカーには、相手や場に喜びを与えたいという心や


愛情が必要不可欠である。







なぜか。







例えば、東京などでは多いことだが、


誰かがボケて、滑ったとする。





すると、その場にいるだれもが何も言わず


場がシーン。となってしまうことがある。





こんな状態はムードメイクできていないことなど


誰が見ても、わかるだろう。





みな、なぜ何も言わないのだろうか。





幼いときから俺は疑問だった。





ツッコミのスキルがないからとかそういう問題ではない。






何かが完全に欠如している。






滑った人を突っ込むことによって笑いに


変えてあげればよいではないか。





つまり、突っ込みとは場に対する愛情であり


ホスピタリティーなのだ。






だから、愛情が欠如していると、ツッコミがおろそかになる。






そして、ボケるということを実践している人も


ホスピタリティーがあるといっていいだろう。






おやじギャグであっても同じ。






何も言わないよりましなのである。






そして、百歩譲っておもしろくないとしても


その場を明るくしたい、どうにか盛り上げたいと


思って、アクションを起こしたことが素晴らしい。


だから、アクションを起こして、滑ってもいいのである。




というか、滑ってナンボだ。





俺はセミナーでよく、


「ムードメーカーは常にジャンヌダルクであれ」


という。






これは自分を犠牲にしてまで、他を救済しようと


したジャンヌダルクと同じような姿勢が必要だということ。




ボケることによって場を助ける。


たとえ、滑ったとしてもそのスタンスを崩すなという意味だ。








滑ったということは、笑いに変えてあげることにより


通常の状態で笑いを起こすより、破壊力が高まると


いうことだ。






具体的に3つの雰囲気を例に挙げて説明しよう。



A:通常の雰囲気


B:笑いが起きて、盛り上がっている雰囲気


C:滑って寒い空気が流れている雰囲気



それぞれの雰囲気をポイント化すると下記のようになる。




A:0P


B:10P


C:-10P





A⇒B よりも C⇒B の方が振れ幅が大きいのが


わかるだろうか。




A⇒B は10Pの差


C⇒B は20Pの差だ




つまり、通常の状態(A)から笑いを起こすより、


滑っている状態(C)に突っ込んで笑いを起こす方が


爆発力があるということだ。






この場の波をどんどん大きくしていくのが漫才だ。



漫才でなくても、結局、大切なのは場に波を作ることだ。




ボケと突っ込みにより波を作る。



この波をどんどん大きくしていくことによって



場の雰囲気もよくしていく。






だから、滑ることを恐れないボケと



どんな寒いボケでも必ず拾うという愛情が入った



ツッコミが必要となる。






スラムダンクでいうと桜木花道のリバウンドとツッコミは


同じなのである。





ミッチーがシュートを打って、外ずす。



ここで、逆速攻をくらって、-2点となるのか。



花道がリバウンドをとって、さらにシュートを決めて、+2点となるのか。



この二つの差は4点。



どえらい違いだ。




つまり、滑った人に対するツッコミが花道のリバウンド同様


4点分の働きになるということがおわかりだろうか。







だから、ムードメーカーになるためにまずやることは


簡単なボケをしてみるということ。


最初は滑るつもりでやるぐらいでOKだ。


突っ込んでもらえなくても萎えるな。



突っ込んでもらえなかったときに、ボケている人の


心境やつらさがわかるはずだ。





つらいからといってそれをやめたらムードメイクはできない。



また、そのつらさをこんどはボケている人を救済する原動力とするのだ。








はい、まとめね、


1.ボケはジャンヌダルクであれ


・滑ることを恐れずボケること。




2.ツッコミもホスピタリティー


・ボケている人がいたら、笑いに変えるためのツッコミを

 愛情をもって入れてあげること。




ムードメーカーになるためには、場やそこにいる人々に対する


愛情が必要不可欠であることを心得る。







最後にムードメーカーではない人にお願い。



ムードメーカーは場に愛情をもっているからこそリスクをかえりみず、


アクションを起こしていることを知ってもらいたい。


決して、悪ふざけが好きだからというわけでもないのだ。


ムードメーカーを承認してあげることがとても大事だ。


人にムードメーカーとして認められたムードメーカーはその場を


存分にムードメイクしてくれるだろう。