2006-07-18 00:26:09

サービスセンターのめいたんてい

テーマ:ブログ

「一般しかないんですが・・・」

少女の言葉に私はあっけにとられてしまった。

全く予期していない言葉だったからだ。


雑踏行き交う週末の駅。

構内のサービスセンターで、2,3秒であっただろうか

私たちは見つめあった。


私は、その街の博物館で開催されている展示会の前売り券を

購入しようとしていた。

「このパンフレットの展示会の前売り券をください―――」

この私の質問に問題はなかったはずだ。

なぜなら前売り券は1100円の1種類しかない。


呆然とする私をみて彼女はもう一言加えた。

「学割の前売り券はないんです。」


ここでわかった。彼女は私を学生と勘違いしている―――

いや、むしろ学生と決め付けている。


私はこれまで社会人として生きた1年と3ヶ月が背後で崩れ落ちていくのを感じた。


崩れきったところで、はっと思った。

初対面の人間の職業を、その外観から次々と言い当てる。

その手法はまさしくシャーロック・ホームズだ!

彼女は河原町のシャーロック・ホームズ!


とまで考えて、彼女の推理がホームズと違い、的外れであること思いだした。


とするとなんだろうか、と考え直したとき、はっと思った。

彼女は職業云々を問うたのではなく、

まだ社会人になりきれていない未熟な私の心を読み

それとなく、「あなた、まだ学生気分でしょ?」というメッセージを送ったのだ。


一見、嫌味っぽいが強かに相手の心理を追い詰めていく手法は、まさしく古畑任三郎だ!

彼女は阪急サービスセンターの古畑任三郎!


さすがの古畑警部も接客はまだまだのようです。

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