サービスセンターのめいたんてい
テーマ:ブログ「一般しかないんですが・・・」
少女の言葉に私はあっけにとられてしまった。
全く予期していない言葉だったからだ。
雑踏行き交う週末の駅。
構内のサービスセンターで、2,3秒であっただろうか
私たちは見つめあった。
私は、その街の博物館で開催されている展示会の前売り券を
購入しようとしていた。
「このパンフレットの展示会の前売り券をください―――」
この私の質問に問題はなかったはずだ。
なぜなら前売り券は1100円の1種類しかない。
呆然とする私をみて彼女はもう一言加えた。
「学割の前売り券はないんです。」
ここでわかった。彼女は私を学生と勘違いしている―――
いや、むしろ学生と決め付けている。
私はこれまで社会人として生きた1年と3ヶ月が背後で崩れ落ちていくのを感じた。
崩れきったところで、はっと思った。
初対面の人間の職業を、その外観から次々と言い当てる。
その手法はまさしくシャーロック・ホームズだ!
彼女は河原町のシャーロック・ホームズ!
とまで考えて、彼女の推理がホームズと違い、的外れであること思いだした。
とするとなんだろうか、と考え直したとき、はっと思った。
彼女は職業云々を問うたのではなく、
まだ社会人になりきれていない未熟な私の心を読み
それとなく、「あなた、まだ学生気分でしょ?」というメッセージを送ったのだ。
一見、嫌味っぽいが強かに相手の心理を追い詰めていく手法は、まさしく古畑任三郎だ!
彼女は阪急サービスセンターの古畑任三郎!
さすがの古畑警部も接客はまだまだのようです。






