2005-08-27 22:28:16

雨は止まない

テーマ:ブログ

駅


1.


K氏と僕は並んで一点を見つめていた。


  制服着用者以外の立入りを禁ず―――


視線の先には、看板と行く手を阻む柵。


雨が降っていた。


「いくか」


K氏は簡単にそう告げると、震える指で詰襟のホックを閉めた。


彼もまた緊張しているのだ。


「本当にこれでいいんでしょうか?」

彼が一歩を踏み出したと同時に、言葉が口を突いた。


「お前は社会人だ。それで大丈夫だろう」

彼は、また詰襟を正した。

それにつられて、僕もネクタイを締め直す。


「いや、そうではなく―――この先に僕らは行っていいんでしょうか?」


雨は止まない。



2.


制服を着れば女性は5割増しで美しく見える―――


己の美学としてK氏はよく語った。


僕は、その”美学”を聞きながら、半ば同意し、半ばあきれていた。


美学というよりはフェチズムだ。


各人にそれぞれのフェチズムが存在する。

それを僕が否定することはできない。

それどころかK氏のような偏狭なフェチズムは通常意識下にないだけで、

誰しも持ちうるものと僕は考えている。


いや、フェチズムという言葉はいささか曖昧に過ぎるかもしれない。

それは、たしかに美学とも言えるが、ある面において、コンプレックスともとれる。


K氏の場合、そのどちらともとれた。

この点において、純粋な”フェチズム”であったのかもしれない。


まあ、そんなことはどうでもいいのだ。


とりあえず、僕は大学の先輩である彼の”美学”に

逆らうことはできなかったのである。



3.


K氏が、僕に話を持ちかけてきたのは、初夏の麗しい日であった。


僕は大学を卒業し社会人になっていた。

真夏日のスーツで汗だくの僕に

留年して、まだ学生であったK氏は1枚の写真を見せた。


  制服着用者以外の立入りを禁ず―――


写真の看板にはこう書かれていた。


「この先に何があるかわかるか?」


K氏は目を輝かせていた。


「この先にはな、制服を着る者のみが入国を認められる

制服の、制服による、制服好きのためのパラダイスがあるんだよ!」


彼の勢いは止まらなかった。


後日、それぞれの制服を着て現地に向かうことになった。

学生であるK氏は学ランで、社会人の僕はスーツを着ていくことになった。



4.


雨は止まない。


まだ、看板の前にいる。


僕は一歩が踏めなかった。

K氏は明らかに苛立っている。


「来たくなけりゃ来るな!やっぱりおまえは口だけの人間か!」


とうとう彼の糸が切れた。

彼は柵をまたいだ。僕は


「尾崎豊が・・・尾崎豊が死んだとき泣いたっていってたじゃないですか!

僕らは・・・僕らが尾崎豊を歌い、SexPistolsに憧れていたとき

制服は大人たちが決めた奴隷服であり、退屈な日常そのものだったじゃないですか!

なぜ、そんなものを求めるんです!」


無意識に僕は叫んでいた。

彼は僕の絶叫に一瞬驚いていたが、すぐに笑みを返した。


何も言わなかった。


彼の背中は柵の向こう雨の中に消えていった。


雨は止まない。

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2005-08-10 01:04:24

Stepup 英語勉強法

テーマ:ブログ

こんにちわ。


昔から英語の発音に関しては人並み以下で、

洋楽を歌ったときにゃ笑われる次第でした。


最近では、やっぱ英語はできないとな、と思いだし

シャドウイング(ネイティブの発音を聴きながら、それを追いかけるように音読する勉強法)を

試してみたりするのですが、どうもこうもいかんのです。


そもそも、初めから英語を発音しようとするから

だめなのではと思っています。

で、ただの思いつきですが


英語の発音練習前に片言の日本語をマスターすれば

英語の発音もマスターできるのでは、と考えました。

そんなスクールないですかね?


教師  「Repeat after me! コンニチーワデス。」

生徒  「こんにちいわです」

教師  「No,NO! コンニチーワデス。」

生徒  「コンニチーワデス」

教師  「OH、yes! コンニチーワの"コン"は"comference"の"コン"、"デス"は"death"の発音デス。」


もちろん教材は空耳アワーです。

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2005-08-02 01:00:00

多重人格

テーマ:ブログ

こんにちわ。


昨日、久しぶりにライブにでましたが

来てくださった皆様ありがとうございました。

特に、中途半端な出演でありながら

見に来てくれた七人の同期の本当に皆様ありがとう。

あなたたちのおかげで緊張して弾けませんでした。


嘘です。全て皆様のために弾きました。


嘘です。少しだけ。



まあ、昨日は会社同期とバンドメンバー、

そしてそのバンドに自分の後釜としてサポートで入ってもらったサークルの友達と

自分の様々な環境の人々が一同に会したわけです。


もう頭の中パニックですよ。


サークル→おっちょこちょいだけどやるときはやる人気者キャラ

バンド→燃え上がる情熱と広い心で皆を引っ張るリーダーキャラ

会社→冷静沈着、常に一歩先を見るできる男キャラ


を常に演じている(演じていた)僕は、


冷静沈着なんだけど燃え上がっていて

一歩先を見ているんだけどもおっちょこちょいな

まあなんというか心が広すぎて色んなものが詰め込まれてしまったキャラ

を演じざるをえなかったわけですが無理でした。


仕方ないので、自分勝手で卑屈なキャラを演じましたよ。


いつものことだけど。

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