ここんところ、モンゴル語学習の方法について、なんというか、、、アツくなりましたね、このブログ。

そこに、春風社から、素敵な現代日本語モンゴル語辞典を出版なさった大阪外大のモンゴル語の先生・橋本勝先生が、白水社のニューエクスプレスシリーズでついにこの冬、「モンゴル語」を上梓なさるようですよ。しかもCD付きです。

ほら!ここで予約注文できますよ!!

ニューエクスプレス モンゴル語(CD付)/橋本 勝

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お手軽版です。
初心者から、てっとり早く極めたい方、れっつ予約。
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日曜日、いかがお過ごしですか?
私は明日から、オフィス、オープン(でも鎖が壊せないので、裏口からこっしょり)する予定なので、椅子カバーの洗濯とお掃除で午前中をつぶしましたwww

日曜日は市場にでもいってみっか・・・さすがに食料、米と日本からの援助物資の讃岐うどんだけでは栄養かたよるけんね。

「知ったか仏陀」記事は、いろいろ反響があり、嬉しい限りです。
私は、愛読者の皆様は、うすうすというか一目瞭然でお見通しだと思いますが、間抜けです。
抜け作さんなのです。えへへ。

辛口でビシッと決めたかと思いきや、次の瞬間、こける、みたいな。

まぁ、そういうバランスなんですわ。

でも、管理人がおとぼけさんだと、しっかりしている読者様がコメントでしっかりフォローしてくださるから、ありがたいことです。

モンゴル語学習談義と、モンゴル人にがっかりさ、的なコメントに私もがっかりさ、と思ったのですが、人それぞれのご意見・ご要望があるわけですし、一生懸命、モンゴルに取り組んでくださっている皆様のありがたーい貴重なコメントです。
これらのコメントを活かしつつ、なんとか皆様に、モンゴル向上委員会の活動支援をあおがねば!
というわけで、今回は、私が挫折・ばっくれという不義理をおかしつつも、寛容に許し、水に流してくれちゃったモンゴル研究者の先生の著書を一挙ご紹介することにします。

大学・大学院と続いた私の人の1.5倍かかった学生時代(留年はしかかったけど、してないよ!留学と出稼ぎ休学が間にあるんだい!)、モンゴル関係の授業の出席率は同期の誰よりも高く、そして成績的にもトップクラス(そりゃ出席率が90%以上で留学してれば当たり前か・・・先生方も出稼ぎついでに本とか買ってきたり、研究者同士の飛脚係やったり、レポートバーターで成績つけてくださる寛容な先生ばっかりだったから)で、優以外は、え?他にも成績ってあったの?って感じだったのですが、、、それは実は・・・やばくなったやつは成績つく前に消える、という外大の成績システムを活かしたちゃっかりをやっていたからなのでした。

私、学生現役時代、なんと3回授業に出て挫折フェードアウトするという不義理をしたモンゴル語系科目がありまして、、、それは、なんと金岡秀郎先生。先生すみませーん。先生自体は、お若かったし、面白かったから大好きだったんだけど、、、ついていけませんでした。

「モンゴルまるごと情報局」という今は絶版になっちゃってる1990年代半ば、モンゴルのサブカルから伝統文化まで薀蓄を集結させた本の監修者であり、留学から帰って来たばかりの私にも執筆のお声をかけてくださった恩人なのに・・・あぁ、ダメ女。
だって、、、ほんとに難しいというか興味が持てなかったんですもの。中世モンゴルの三蔵法師的なところでの仏教アプローチ、みたいな。

本の文章は面白いのに、なんで授業はあんなに難解というかとっつきにくかったのか?しかも受講生が2人しかいないから居眠りもできない・・・というプレッシャーに負けて、そしてODAプロジェクトでのモンゴル出稼ぎの話が来たのをこれ幸いにばっくれました。。。すみません、先生。

でも、いろいろ本をだしていらっしゃるし、特にモンゴル仏教に関する知識や歴史的背景などの解説はすばらしいです。わかりやすい!

私はクリスチャンなので、ほんと、仏教の背景って日蓮宗の初歩の初歩のお釈迦様の話しか知らなかったから。(幼稚園は両親がカトリック一本だと日本で暮らすときに不都合というか偏狭な考え方になるかもしれぬ、と近所にある住職さんが園長さんのとこだった。)

で、金岡先生が出していらっしゃるモンゴル語の本も使えるよ!という読者様のお勧めもあるので、ご紹介しておきます。

実用リアル・モンゴル語【CDブック】/金岡 秀郎

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おぉ!CDもついていますよ。てか、発音がカタカナにも英語っぽいローマ字にもしづらいモンゴル語だけに音声が聞けるのは便利です。


モンゴルを知るための60章 エリア・スタディーズ/金岡 秀郎

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モンゴル事情をその道に突っ込んでウォッチングしていた人たちが書いているから、当時のモンゴル(といっても10年くらい前の話か)やモンゴル人の背景をうかがい知るのにお勧め。モンゴルの日進月歩の躍進、変動が実感できる、当時の「最新事情」本。

モンゴルは面白い―みんなが知りたいモンゴルのすべて/金岡 秀郎

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これもまた、上記の本よりもっとちょっと古い本です。「みんなが知りたいモンゴルのすべて」とは言いすぎじゃあないか、というくらい執筆者の偏りを感じ、取り扱っている方面も偏ってるんだけど、でも面白いことは面白い!

モンゴルまるごと情報局 (アジア・カルチャーガイド)/金岡 秀郎

¥1,835
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私が書かせていただいた本です。文章が若い!とかって書こうと思ったら、15年たってもあんまり変わってないことに、びっくり。ちなみに中学生ぐらいのときからこんな文体なので、おそらく、これが私の個性なんですな。
定価が書いてあるけれど、今ならアマゾンで中古本45円から出てますよ!お買い得!!民主化激動期に出ている本だし、執筆している人間全員がモンゴル留学・赴任・長期滞在経験者ですから、なまなましく愛情あふれるモンゴル情報本の第一号として、必読アイテムであります。(たぶん、図書館とかに入ってるんじゃないかしら?)

とまぁ、こんなわけで、ネガティブな角度から見始めると、ほんとモンゴルって嫌なところになります。
でも、色濃い影があるのは、まばゆい光が放たれているからです。
どっちもモンゴルです。酸いも甘いもかみ分けて、というか毒を食らわば皿まで、、、あれちょっと違うか。

まぁ、とにかく、あるがままに受け入れ、自分にとって、それがどんな意味を持つのか、自分の人生にとって、どんなギフトなのか、楽しみにしながら、受け止めてみてください。

最近の私のモットーは、「笑顔とやりがい」です。

皆様にとっても、こんな二つが生きる武器になるって信じてます。
そして「モンゴルまるかじり」にとっては、皆様のアクセスとコメントが活性化の武器なのです。
これからもビシバシ、自由にコメント投稿してくださいませ。
モンゴルより愛を込めて
モンゴルだるま

「知ったか仏陀」系記事ってなんやねん?っていう方は、こちらをどうぞ。
「好きにすれば」のその先に見える人生観http://ameblo.jp/mongol/entry-10731944228.html
モンゴル語のつくりを覚えて得意単語の倍増作戦http://ameblo.jp/mongol/entry-10732501665.html
実践派 ぐいぐいモンゴル語を身につける方法として私がやってることhttp://ameblo.jp/mongol/entry-10730979365.html

ペタしてね
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モンゴルだるまです。
モンゴル語-日本語とか英語とかで、通訳とか翻訳とかで20年ほど稼がせていただいております。
エコツーリズムをモンゴルでやってくために2002年に起業しました。

1990年代は結構、主要な日本政府のODAプロジェクトの予備調査とか開発調査とかの通訳や資料翻訳などに関わらせていただいてました。

文法は大事だなぁ、基礎は大事だよ。
モンゴル語は本質を突き詰めないと、ほんとの意味を表現できないぜ・・・なんて思ってやってきたのですが、驚いた。

20年たっても、「モンゴル語四週間」を読破できない。
説明が難しくて、日本語がよくわからない。
あれー。。。

いわんとしていることはよくわかるんですけどね、私、こんな風に説明、日本語で出来ないよー・・・

扱ってるテキスト、難しいでしょう。

これを独学の人に求める?

と著者の小澤先生本人に言ってしまったこともある。
大学1年の夏休み明けにして、いきなり留年の危機におちいったことのある私は思う。

大学院でも生成文法とかチョムスキー理論とか、一応、やった。

でも、やっぱり文法用語を駆使しての外国語の基礎文法の説明は、ほんと、とっつきにくくてお手上げ状態です。

そんな私ですが、自分なりに法則を見出すのが好きなんです。
というか、そういう授業が我が東京外国語大学にはあるのです。
比較言語学とか言語人類学とか、わけのわからん、辞書どころか文字もないような言語とかを学ぶわけです。
あるいは、自分でオリジナル言語を作ってみる、とか。
まったく基礎もないままで、フィールドに出て、ひとつひとつ単語の意味を関連付けていくとか。

つまり、最初ッから、文法がはっきりした状態で覚えられるってわけではないところで、どうやって外国語を習得するの?っていう視点でアプローチしていくわけですね。

テレビ制作会社に数百人も受けた入社試験で私だけ正規合格させていただいたのも、このへんてこりんな授業でなんとなーくおぼろげながら身につけていたテクニックのおかげで、「辺境地ロケのときに使えそう」っていう理由だったと、あとで社長から聞かされました。

モンゴル語の文法解説書にかじりついたり、学会とか紀要とか論文とかでのモンゴル語言語学研究はそれほど熱心に関心をもってたわけではないのですが、自分が仕事や生活でモンゴル人とガブリ四つにくんずほぐれつ取り組むために有益な文法体系を自分なりに構築することができているのです。

今のモンゴル国で話されているモンゴル語自体が、民主化を転機にしたのか、かなり奔放に変わってきている気がします。どこが?とかっていわれると困るんだけど、大学の授業で習った言葉遣いとちと違う。
新聞とかも同じ出来事が記者によって、微妙に違う表現が使われている。その違いはなんで?

こんな話は、文法の教科書を一字一句嘗め回すように探したって、なっかなか出てこない。
なのに、なんでモンゴル人は普通に受け止めて使ってるの?

こういうことってやっぱり、数多く、実際に使われているモンゴル語の文章と慣れ親しんで、翻訳してみたり、分析してみたり、練習してみたりしないと、ばしーん!ってことはいえない。
てか、研究したところで、やっぱり私は言語学研究で論文書いている人のように、日本語で説明できない。文法用語って難しいんだもん。窮屈なんだもん。
むしろ、数学的というか物理とか化学みたい。言語学って記号を扱うから、理系脳が必要なんじゃないかなぁ?

まずは、文法書に書いてあることは一通り、読み込んだ上でですね、頭、柔らかくしておいたほうがいい。
本に書いてあることと、実際に使われている表現が違うってことで、相手が間違っているって決め付けないほうがいい。

でも、なんか違うなぁ?って疑うことは有効です。モンゴル人自身も間違ってたりすることあるし、あるいは、こういう言い方もある、っていう場合もある。
疑問を持つことで、実態をいろんな角度から吟味できるのだから、Try & errorは数多くやったほうがよいのです。

習い始め、覚えたての人に、モンゴル人は責任追及なんかしないから。
あんまり怖がることもないし、文法用語に支配されなくてもいいんです。

頭をやわらかくした上で、基礎文法は、道路みたいなもんだ、って思えばいい。
道路が最初からある上を通れば楽チンなんだけど、モンゴルみたいな草原地帯は、自分が歩くことで道ができることもある。
ただ、言葉を大切にするってことは、草原を大切にするってことみたいなもので、前人が積み重ねてきたことを踏襲することで、草地を持続的に使えるように、モンゴル語本来の美しさや味わいを楽しみながら使いこなせるようになる。

キリル文字でモンゴル語を学ぶと文法がほんと複雑で難しいのですが、モンゴル文語とかいわれる縦文字モンゴル語だと、文法はむしろシンプル。よしこさんが疑問に思っていらっしゃるような語源や言葉に込められたモンゴル人の想いをくみとるのに役立ちます。

耳で聞いて覚えるのも有効で、実は私も耳で聞き覚えた単語を実用してたりすることも多いのですが、やっぱり、書いて覚えたほうがいいです。

LとかRとかTやDの発音、XとかGとか、Ө、Ү、О、Уみたいに紛らわしい発音など聞き取れなかったり、聞き分けられなかったりすることも多いし、そもそも、カタカナに落とせない、ローマ字にすると気持ち悪い単語が一杯あります。

ウィンドウズでもマックでもキリル文字モンゴル語(ウィンドウズはモンゴル文字も)が標準装備になり、便利になりましたが、初めて遭遇した単語は手書きでメモっておくと記憶しやすいです。私の場合は、手が単語を覚えるってこともあるんですね。

よしこさんのНүүдэлにしても、別に遊牧のことではありません。Нүүх という動詞があります。そっから派生して名詞化したものです。
移動っていうことです。引越しとかね。引越し、移動する人々=нүүдэлчин⇒遊牧民という訳語がついている。
モンゴル人は遊牧民のことはмалчинともいってます。家畜を飼う人⇒牧民・・・そしてモンゴルの場合、粗放的牧畜である遊牧が伝統的なので、そのまま遊牧民といっても当たらずとも遠からず。
遊牧はНүүдэл+мал аж ахуй でНүүдлийн мал аж ахуй といったりします。
このНүүхという動詞に動作の抽象概念を表す接尾辞-дал4をくっつけて、移動という抽象的な行動の名詞を作ってます。
で、「移動の牧畜」で「遊牧」の意になるのですが、ここで、母音もちの七子音というキリル文字のモンゴル語に特有の文法が出てくる。
монголбааварと覚える、7つの子音は前後に母音がある場合、前後どちらかの母音はとる=7子音の前後には母音がひとつだけになる、という決まりごとがあります。
だから、нүүдэл が属格のーийнによって、лの前の母音がとれるんです。

ちなみにнүүхは нүүлгэхで移動させる。
チェスの駒を動かすとか、強制移動とかに使えます。

нүүдэл суудал で小澤先生の辞書には、「遊牧と定着」とありますが、遊牧民の生活パターンでもよく言われます。引越しの日取りを決めたりするときなどですね。
нүү-移動するという動詞と、
суу-座るとか住むという動詞に
それぞれ動詞を抽象名詞化するための接尾辞-дал4がくっついてます。
この二つの移動と居住という単語が熟語となって、「引越し」とか「転居」という意味になるのです。


単語を増やすのと並行して文を作れるようにならないと、やっぱり意味は通じない。
単語だけ並べて、なんとなく意味が通じてる、って言っても、、、ほんとに言いたいこと伝わってるのか?
やっぱり、モンゴル語でつなげるときはどう言うのか?を教えてもらったほうが、その次がスムーズにスッキリ意志を伝えられるようになります。

単語をまず丸暗記、って大変です。
動詞・形容詞・名詞に接尾辞とかいろんなものをくっつけたりして単語を作っていくので、その辺の構造さえわかっていれば、ひとつの単語で、3個、4個、場合によっては10個余りもの単語を習得することができます。暗記しなくても、文法を使えば、するする出てくるし、知らない単語でも、「たぶん、こういう意味だろう」と推測できます。

ただ、私も文法用語が苦手でわずらわしいってことは同感です。
恥ずかしいんだけれど、モンゴル人が花の名前を知ってるようでうろ覚えだけど、薬草としての使い方については、何千種類も知ってるよ、というのと似ています。
そして、私はエコツーリズムのガイドとして、花の名前と生態、使い方や地元での関わり方などをいろんな視点で学んでいます。花の名前だけ覚えるよりも旅が面白くなるからです。
モンゴル語との付き合いも、そんな生きた言葉との出会いを求める旅がしたいっていうモチベーションが今の自分を作っている気がします。

そういう意味では、モンゴル旅行のために究極のガイドブックはないけれど、「地球の歩き方」はないよりはまし、という程度に、モンゴル語の文法書も有効なんじゃなかろうか?

てなわけで、久々に「モンゴル語四週間」を読んでみたら、説明の用語はさっぱりわからんが、「こういう意味で使う」みたいな構文説明の精一杯さは、秀逸であることに気づきました。

食わず嫌いはいけませんね。でも、速読の私でも、とても四週間もこの本とはつきあいきれないって思った。
でも、持っていたほうがいいです。突っ込みどころが満載で、自分でがんばらなきゃっていう気になります。

ということも小澤先生に言ったら、「君は現地にバンバン行ってるんだから、どんどん実践して直していきなさい」って言われました。自由にモンゴルを行き来することも、十分な文献もない中で、中世モンゴル語の文献を頼りにモンゴル語学を構築していった先人はやっぱりすごいです。

私は、自分が仕事で使えるようになりさえすれば、それでいいや、ってアプローチですが、こういった文法研究に一生をささげている研究者の方はすごいなぁ、って尊敬しちゃう。

最近はモンゴル語の言語研究も進んできていて、沢山論文も発表されているから、ぜひそういったものもかじってみてください。難しいけど、へぇ!っていうトリビアが一杯詰まっています。

モンゴル語四週間 増補/小沢 重男

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