マイケル・サンデル教授の授業に参加!
<リンク> asahi.com サンデル教授、東大で白熱授業 正義について熱く討議
<転載開始>
人気の「白熱教室」の日本出前授業が実現した。米ハーバード大で空前の履修者数を誇るマイケル・サンデル教授(57)の来日特別講義が25日、東京大(東京都文京区)で開かれた。身近な題材から問いを投げかける有名な対話型講義に聴衆が積極的に参加し、本家さながらの熱い討議が繰り広げられた。
教授の講義を今春から放映したNHKが教授を招き、東大と共催した。本郷キャンパスの安田講堂には、東大生約300人のほか、10倍の応募から選ばれた一般枠の500人も参加した。講義は同時通訳され、質問や討論には日本語と英語が交じった。
<転載終了>
<私のコメント>
NHKで連続放送されたハーバード白熱教室の教授である社会哲学のマイケルサンデル教授が日本に来日した模様が10月に放送される。
実は、私も10倍の応募者の中から幸いにも選ばれ、その会場で直接講義を聴く機会に恵まれた。
知り合いからの連絡によると、一昨日のTVで講義の一部放送がされ、2階席に私が映っていた・・・らしい・・・
そこで繰り広げられた議論は、番組の雰囲気そのままで熱き社会哲学の議論に会場が盛り上がった。
特に、功利主義者の方の意見は面白く、会場を沸かせていた。
サンデル教授は近代以降の民主主義に住む人々が、重要とする社会哲学の論理は大きく三つにわかれるという。
・最大多数の最大幸福を重視する(功利主義者)
・権利を重視する(カント)
・品格・美徳を重視する(アリストテレス)
この3つのどれを重視するかで法律も哲学も議論がされてきた。
特に現実の問題を扱う法律の現場では、語りつくされているようだ。
さまざまな例題をもとに色々と考えさせられたが、
私の感想としては、何を重視するのかは、時と場合による、ということだ。
すべてはバランスであり、状況によって変化する。
どれか一つに偏っても良い判断にはならないと感じた。
例えば、功利主義を極限にまで推し進めると、数こそ正義という考え方になる。。
例えば、実際にあった話だが、
航海していた4人が遭難した事件で、皆が餓えている
弱っている一人の身寄りの無い少年を殺し、三人で食して生き残った実際の事例で、その三人の行為は許されるのか?
功利主義者の方の意見では3人が助かったのだから1人を殺したのは良かったという意見だった。
権利主義者の方の意見では、殺される側の権利を重視し悪いことだという意見だった。
品格の面からの意見は無かったが、人間を殺して食すという行為が品格に劣ることはいうまでも無い。
別の例題では、
富裕層から税金を多く取る累進課税は正しいかどかが議論された。
功利主義者の意見は、多くの人が幸せになるから有効だ、というものだった!
ここで冷酷だと思われていた功利主義者は優しい人間になる!
会場は大いに盛り上がった!
このような正義の議論は、人々を社会という抽象的だが具体的な概念と結びつける素晴らしい機会だ。
これからの市民社会に有益な文化がここにはあると実感した。
ちなみに普段、あまり頭を使わないためか、頭を使いすぎて会場を出後、頭痛が酷かった
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