教育資金は親だけが準備するものなのか? | それゆけ!マネーライフナビ

教育資金は親だけが準備するものなのか?

家計の三大支出と言われるのが、“マイホーム資金”“教育資金”“老後資金”。FPとして相談を受ける中でも“教育資金”は「親としてできる限りのことをしてあげたい」と頑張って準備しようとしている方が多いです。そんなときにこんなニュースを目にしました。


教育格差、6割が「容認」 朝日新聞・ベネッセ共同調査

内容は、「収入が多い家庭の子どものほうが、より良い教育を受けられる傾向にある」ということについて容認する人が増加したというもの。


理想は「収入に関係なく平等な教育が受けられること」かもしれませんが、私も「収入に応じた教育になるのはやむを得ない」と考えています。


ただし、この「収入」は親だけが準備するものなのか?と聞かれればNO。10代も後半になれば、アルバイトで収入を得ることもできるので、すべて親がかりという必要もないのではと思います。


私自身も学費はアルバイト代で払いました。まあ、専門学校だったので学費といっても月々数万円程度、2年間だけでしたので、バカ高い金額を支払っていたわけではありませんが。。。


学費を自分で支払った理由は、「やりたいことがあったから」。でも、そのやりたいことに親は反対だったので、2年間学費を支払うことが、そのやりたいことをやらせてもらえる条件になったのです。親としては高校から付属の短大に進むとばかり考えていたので納得できなかったのでしょうね。そして、私も親を納得させる理由が見つからなかったので、学費を払うことで、本気かどうかを見極めたわけです。


18歳にもなれば自分のやりたいことも見えてくるし、そのためにフルパワーで頑張れる若さもあります。親がかりになるがゆえに、何かをあきらめるくらいなら、自分で頑張れる年齢になっているのですよね。


だからこそ「収入」だけで子どもの進学の有無を親が勝手に決めることには反対なんです。「お金がないから、進学させられない・・・」は親の勝手な思い込みであって、行きたい進学先があるなら子どもだって自分で考えるはず。


お金のことも含め、きちんと親子で話し合うことが大切だと思います。


アルバイトができないなら、お金を借りるという方法もあります。そのときも親が支払う「教育ローン」で借りるのか、子どもが支払う「奨学金」で借りるのか、きちんと話し合っておくこと。もちろん、借りたお金ですから、返すことができるのか、シミレーションしてみることもすっごく大事です。


私は教育とは「生きていくための選択肢を学ぶこと」だと考えています。それも、「楽しく、幸せに、安心して」生きていくためのものだと。


それが大企業に入社することだと考える人もいれば、何かに縛られない働き方をすることだと考える人もいるでしょう。自分なりの価値基準をしっかり持つことができれば、教育格差なんて関係ないのだろうなと思ったニュースでした。