昨晩、銀座ソニービルのマネックスラウンジでのセミナーで、或るお客様から、「今回IRで世界を一周して色々な街を訪れた中で、どの街に一番ワクワクしましたか?」と聞かれました。

 さてと。私はふと迷い、17日間を思い出してみました。ニューヨーク?ロンドン?ドバイ?どれも今ひとつしっくり来ないのです。果たして何処だろうと更に真剣に考えた時、私の脳裏に鮮明に広がってきた光景は、意外にもTOKYO・東京でした。

 ドバイから日本へは、関西空港か名古屋空港にしか直行便がないのですが、私は関空経由で羽田に夜着いたのです。東京に近づいていく時の、静岡・伊豆・神奈川の沿岸部の光。羽田に入っていく前の、千葉県上空から見える、街の光、道路の光。そして圧巻は羽田直前の、東京の果てしなく続くような光の海。平面的ではなく、高さや幅を持った、体積のある立体的な光の塊。色温度が高いような、そして文明の裏付けを感じさせる造作や並び方が、とにかく綺麗でした。

 他のどの都市と比べても、量的にも図抜けていますが、質的にも違いを感じさせます。私が知る限り、東京は明らかに世界最大の都市です。その東京の夜の街を空から見た時に、私はもっともワクワクしたのです。鮨や蕎麦があるからではありません。ホームシック的なバイアスが確かに少しはあったかも知れません。しかし東京の、日本の、文明や文化・富の蓄積に、素直に感動したのだと思います。

 この街で、この国で、ビジネスを展開していること、更にビジネスを伸ばしていけることに対する「ワクワク」をもっともっと強く認識していきたいと思います。