December 22, 2005 23:25:01

巴里 10区 夜

テーマ:La Vie de Pansee

あと数日でNOEL(クリスマス)。全世界で各自それぞれの時間を過ごす事だろう。

        僕は今日ノルマンディーに向かう。今日も相変わらず優れない天気だ。 

     そして、出発時刻まで6時間ある。時間も或る事だし、BLOGでも書こうかしらん?!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

        

         或る日の凍りつくような夜。L’ ART BRUT BIS TROでの会話劇。


               


    ジュリアンは、ほろ酔いながらもRの発音を利かせながら、隣で飲んでいた僕に尋ねた。


               『日本人は今でもHarakiri(腹切り)するのか?』


ジュリアンはティアトルを主な活動場所にする コメディアン。見た目はロマン・デュリス似で、年齢は30歳。


     不意をつかれた質問を耳にしながら、僕はゴロワーズの葉を巻こうとしていた。


                するとジュリアンはキャメルを差し出した。


                        『コレを吸え』

 僕は日本語訛りのアクサンで『 Merci 』。そして、『何故そんな質問するの?』と念の為に問う事にした。


            ジュリアンは自分で吸っているタバコの煙に咽ながら


 『日本の腹切り文化が理解できない。そして、日本人の多くが自殺をする為にインターネット上でサークル


           を作っていると言う記事 を読んだんだ。それは本当か?』


 * 記事をクリックしてもらえれば或るイタリア人の日本観が書いてあります。日本語訳はココ から。


              こんな感じの事を長々とフランス語で言われた。


          * ちなみにフランス語で自殺はSuicide(スュイスィド)と言う。


 僕は苦笑しながらPICON(ピコン)を飲み、タバコに火を着け、ジュリアンの質問について言葉を探した。


                       


* スピリッツにオレンジ果皮、りんどうの根、砂糖が原料のの苦味酒。麦酒に混ぜて飲むのがポピュラー

       

     『腹切りとは、今の時代は行われないが、現在でも自殺には寛容な国なんだと思う・・・』


         そんな感じの言葉が浮かんだので、片言のフランス語ながら答えた。


ジュリアンが僕の言葉を理解したのかは怪しいが、彼は飲みかけのVIN(ワイン)を啜りながら聞いていた。


                その姿は自分を慰めるように飲んでいる。

        かなり酔っているようだ。視線も虚ろ。酒場で流れる音楽も物悲しげである。


           そして僕も、言いたい事が旨く伝わっているのか疑問だった。


             この日の夜は、こんな感じでこの話題は終わる事に。


    そこで僕は、自宅に帰ってからインターネットで、『自殺』をキーワードに検索してみた。


                        数日後・・・

                 また、ジュリアンと僕は二人で飲んだ。


               


      『ジュリアン。日本じゃ1年間にどのぐらい自殺する人がいるか知ってる?』


           突然のこの質問に戸惑ったのか、考えるのも億劫らしのか


                         『何人?』


                   と、オウム返しで聞いてきた。


 僕は一枚の紙を差し出した。インターネットで『自殺 』について調べたものをコピーしたものだった。

     * 『自殺』をクリックしてもらえれば世界の自殺者数のデーターが見れます。


     『これは日本での自殺者をグラフにしたものだよ。1年間に3万人が自殺するんだよ』


                     『3万人?信じられない・・・』


               ジュリアンは自分の耳を疑ったのか聞きなおした。


                         『3万人?!』


            そして、愚かだと言う感じで、もう一度『3万人!』と呟いた。


      ジュリアンはゲップを堪え、『Oh !! Pardon(パルドン)』と言いながら答えた。


         『人の死も数式や統計にすれば滑稽だな。レミングのようだ。』


  僕らは顔を見合わせ、Piconを飲みながら苦笑した。ふと視界に写った裸電球が目に沁みた。

           死とは誰にでも訪れる現象だ。自然に任せた方がいい。

       世の中とは不条理なもので、人生を精一杯生きている人々にも訪れる。


                  戦争、カタストロフ、死に至る病。

 

         その昔、岡本太郎氏は戦争に加担する者へ言った。『殺すな!』と。


    岡本氏が生存していたら、自ら死を招く者には、こう言われるだろう『生きろ!』と・・・


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

       ここまで書き終えて時間を計らった、そろそろ出発時刻に近づいている。

  NOELに相応しくない話題だがご勘弁を。それでは皆さん、素晴らしいNOEL(クリスマス)を!!

                                                        Monde 

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December 17, 2005 05:59:51

  冬の猿

テーマ:La Vie de Cinema

                       久々のBLOG更新

              最近、曇り空が続くせいか巴里の憂鬱に陥っていました。


     って言うような事は、まったく無いのです。実は光と影を操る作業に没頭していました。

                  私は、薮睨みな視線が多い冬の猿なのだ。


        時の抜け殻を光と影で刻印する。これが冬の猿の最低限の使命である。

     

               関係ないですが、メキシコに行ってみたい今日この頃。


                            そして


               メキシコ映画界の新生。カルロス・レイガダス監督。


          


 今月だけで6本Cinemaを観ました。だが今回は、日本でもメジャーなフランソワ・オゾンの新作を紹介。

                Le Temps Qui Reste (ル・タン・キ・レステ)を鑑賞。

*上のLe Temps Qui Resteをクリックすると、フランソワ・オゾンの公式ホームページへアクセスします。

           そこで予告編が観れますので、興味ある方は覗いてみてください。


                


                      簡単にストーリーを説明


                ロマンは30歳。職業はカメラマン。そしてゲイ。

 彼は或る日、医者に不治の病を宣告される。そして、残された時間はあと数ヶ月しかないことを知る。

生と死の狭間に葛藤しながらも、残された人生。悔いの無いように行動する。そして最後は海辺へ・・・

     観終わった後、監督の過去の作品に共通するテーマ。母性へのオマージュを堪能した。

              そう言えば、我輩こと冬の猿も久しく海を見ていない。


 パリから海のある場所へ行くには、2時間も電車に揺られて、ノルマンディー地方へ行くしかないのだ。

     幸い、今年のNOEL(クリスマス)はノルマンディー地方のバイユーと言う街で過ごす。


                     バイユーからは海が近い。

   2005年もあと数日で終わり。冬の猿は、久しく聴いていない海の呼吸に耳を傾けたいのだ。

                                                         Monde

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December 01, 2005 06:23:45

素晴らしき日々

テーマ:La Vie de Ami

            昨日、僕の働いているパン屋に、或る女性 が訪問した。


  彼女は僕がBlogを始めた頃からの読者。楽しんでくれたようだ。また、いつでも遊びに来て下さい!!

              Blogを通して人と出会うのは、今回で二回目。


           こうしてお互いの存在が確認された。彼女も安心しただろう。


 何しろ存在してるか判らぬ人間と、インターネットを通してコミュニケーションを取っていたのだから・・・


          だが、僕は何故か、初対面って言うような緊張感は不思議と抱かなかった。

         多分、Blogの文章を通してお互い姿無くとも、多少知っていたからだろうか?!

それにしても、Blogが醸し出す僕のイメージとはどんなものだろう?そんな他愛の無い事を聞いてみた。

        すると、『想像どうり』と言う返事を頂いたが、どんなイメージだったのだろう?

               まあ、あまり深く追求するのも野暮だしね(苦笑)

     Blogでコミュニケーションを取る上で、理想は程々の方が良いのかも知れない。

           話は変わるが、日本人コミュニティーは勿論パリにもある。

 在仏日本人の正確な数字は、公表されていないので判らないが、かなりの日本人が滞在しているようだ。

      男女の割合だと『男4割強、約6割が女性。永住者に関しては75%強が女性』

            パリ2区のOPERAなどに行けば必ず日本人とすれ違うだろう。

           しかし、僕はパリ在住の日本人は片手で数えるぐらいしか知らない。

     学校にも行った事ないし、職場は外国人ばかり。そんな環境だからなおさら縁が無い。

       だが、実は正直に書くと、在仏日本人を意識的に避けているのかもしれない。

 それは何故かと言うと、4年前の6月。僕にとって初めてのアメリカ。ニューヨークのテロから1年後。

          その時期、アメリカ在住の友人宅に1ヶ月滞在したからかもしれない。


       ニューヨーク州ブルックリンのベッドフォードと言う街にあるCave というギャラリー。

友人のDちゃん はCaveの住み込画家で、華道家のMちゃんと僕(写真)の3人でグループ展に参加した。

    僕ら3人は日本に居た頃から、原宿の11号室を拠点に、芸術を通して苦楽を共にした仲だ。


何故か、あの頃の事を回想すると 『 Les Aventuriers ( 冒険者たち ) 』 という映画を想い出させる。


                 


               あの頃が懐かしい。そしてニューヨークでの日々は

全ての時間を作品製作に没頭。気の合う仲間と共にいる事。あの時は時間が止まって欲しいと思った。

        しかし、ニューヨークで体験したのは決して良い思い出だけじゃなかった。

          何処の国でもそうだが、日本人コミュニティーが必ずあると思う。

    僕はその時、初めて外国に住む日本人の環境を自分の目で見た。また、体験もした。

        それは日本人特有のドロドロとして、陰湿で、底なしの嫌悪を感じる環境。

                   少なくとも僕にはその様に映った。

      必ずと言っていいほど聞こえてくるのは、どうでもよい悩み事、他人を中傷する言葉。

当時、海外生活をしている人を羨ましく思っていた僕は、コミューンの暗黙なる醜い一面を知ってしまった。

     今でも覚えている。Dちゃんがぽろっと溢したこのコミューンへの遣る瀬無い言葉を・・・

        それ以来、どうも日本人コミュニティーから必然と距離を置く自分がいる。

      少数の付き合いならまだ良いかも知れないが、複数となるととても耐えられない。

 海外で暮らしているって優越感だけで表面には出さずも、内面は苦悩に満ちた人が多いいのは事実だ。


                また、僕もそう思われている一人かもしれない?!

            なんか、こんな事書くと海外生活に憧れている人を幻滅させ

               生意気に思われ、気に障る方もおられるだろうが。

        これは僕が実際に体験した海外生活の負の部分である事を理解して欲しい。


遠くから眺める景色や建物が立派に見えても、近くに寄れば建物の傷みや塵などが目立つようなもんだ。

   このニューヨークでの教訓が今現在、パリで生活している僕に影響を与えているのは確かである。


そして、Dちゃん。素晴らしき日々をありがとう。君にはまだ恩返し出来てないけど何時かお返ししたいよ・・・

 

                                                           Monde

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November 28, 2005 05:37:19

  Japon

テーマ:La Vie de Ami

最近、ルームシェアを共にしているManu ( マニュ 21歳 フランス人 )が日本の文化に興味を持ち出した。


                    不思議なものだ。今頃になって・・・


              以前の彼は、そこまで日本に興味を持っていなかった。


   唯一、興味を持っていたのは、彼の趣味である日本製のTVゲーム( PS2 )などだ(苦笑)

         今まで僕と一緒にパン屋の上に、住み込みで約二年共同生活をしてきたが


  日本語を教えてもすぐ忘れるし。日本食は口に合わないと言うし。所謂、典型的なフランス人だった。


   ( 典型的なフランス人とは、フランス文化が世界で一番優れていると言う文化優越主義者 )


                そんな彼が、何故日本に興味を持ち出したか?


                    答えは実に単純明快だった(笑)


             それは、Japon をフランス語のwebサイトで研究していたのだ。


    ( リンク先のフラッシュ映像を見てもらえれば、何故なのか解ってもらえると思います。)

             

      今回の出来事で、日本に興味を持つフランス人の切欠や心理が理解できた。


 本当に海外から日本を見ると、奇天烈で不思議な国。外国人がこの国に興味を持つのも頷ける話。


             彼らには未知の世界なのだ。そしてマニュにとっても・・・


                                                        Monde

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November 24, 2005 04:41:54

  珈琲時光

テーマ:La Vie de Pansee

                        静かなる冬の到来。 

 

             毎日、重々しいグリ色の雲が巴里の屋根の上を覆っている。


 ポン・デェ・ザールから眺めるエッフェル塔は、鉄塔の上部が霞がかり、半分無くなったように見えた。


    北風は皮脂を突き刺し、脳髄に直撃。おかげで少しは脳が活発化してくれるだろうか?


                       そう願いたいものだ !!


          だが、やはりこの時期はシャッポ(帽子)が必要。風邪を拗らせ易い。


            『ヨーロッパの冬。そして風を舐めてかかっちゃいけない・・・』


 ヨーロッパ滞在一年目の冬。或るフランス人の老人に言われたのだ。酒やけした声が頭を駆け巡った。


 あまりの寒さに筋肉が張り、まるで誰かが僕の背中の窪みの秘孔を突いたような感じだ。激痛が走る。

 

              痛みをこらえながらの散歩。体に良いのか悪いのか?!


               そんなどうでもいい事を考えながら、周りを見渡すと


  人々は厚手の外套を気重ね、心の奥まで覆い隠し、カシュネ(マフラー)を口元まで巻いている。


     そして、『希望が落ちてないか?』という感じで下を向いて黙々と早足で歩いていた。


            毎年、冬になると、何処の土地でも見られるありきたりの光景。


      薬局の緑のネオンや、煙草屋の赤いネオンなんかが毒々しい発光をして目が眩む。


 しかし、カフェのネオンは暖かさを感じさせる。人々は夜光虫のように吸い込まれてゆく。そして僕も・・・


   店内は客が一人いた。すみの方で常連らしき男が、TVのフット・ボールを観ながら戯れていた。


                     店の主人は洗い物と格闘中。


               僕はそのままスタンドに身を任し、店内を見回した。


      足元に落ちているタバコの吸殻から見ると、今日この店の客足は思わしくないらしい。


          カフェで体を温めようとダブルヴェ・エスプレッソを一杯頼む事にした。


              『ムッシュー・アン・カフェ・ダブルヴェ・シルブプレ』


      店の主人の視線だけが僕に注がれた。そして、何も言わず黙々と作る準備をしている。


             さっきまで冷気にさらされた為、手の感覚が麻痺している。


   なので、両手を少し摘んだりして手を慣らしてみた。だいぶ青ざめた手に赤みが増してきた。


   一服しようとポッシュからゴロワーズの葉っぱを取り出し、巻きタバコを作りながら待つ事にした。


             約40秒で二本巻き終え、一本目を口に加え火を着けた。


吹き出された煙は、室内ランプの下で舞いながら抽象的な絵を描いていた。まるで惑星ソラリスのようだ・・・


 そうしてる内に、主人は湯気を立てたダブルヴェ・エスプレッソを無造作に置き、元の場所へ戻っていた。


      そして、洗いかけのグラスを濯ぎながら、肩に垂らしている布巾でコップを拭いている。


洗い場の蛇口から水滴の音が『ポタ、ポタ』と滴っていた。おせっかいだが蛇口の弁がヘタっているのか?


 そんな店の主人を目で追いながら、『メルシー』と囁くような小声で伝え、カップを手に取り脳に注いだ。


   琥珀色の液体は冷え切った脳を溶かし、喉を潤しした。そして、胃の辺りで渦を巻いていた。

 

                     また、僕の思考も渦を巻きだす。


  カフェインの効能が思考を覚醒し、どうでもいい事を考えさせた。本当にどうでもいい事だと・・・


     あえて何を考えていたかは書かないが、規則的に約20秒に一回吐き出される煙は


                     その思考を物語っていた。


   そして、遠くから鳴り響くフット・ボールの中継に、興味あるようなそぶりを見せながら眺めた。


    試合はフランス対イングランド。


             僕にとって、どっちが勝ってるかなんてどうでも良かった。    


       TVの近くには観戦しながらピーナツをかじっている太った中年の男が一人。


         口にから聞こえる『ニチャニチャ』と言う音が、彼の存在を証明していた。


    その側で、必死にグラスを磨いてる主人。そこから3メーターぐらい離れたとこに僕はいる。


  蛇口からの水滴音。僕が吐いたタバコの煙。店の窓の向こうは厚手の外套を気重ね行き交う人々。


                  巴里の全てが調和している瞬間だった。


            過去にこの店で、このような時間が幾度と過ぎただろう・・・


          そんな事を考えながらも、タバコの煙は相変わらず絵を描いていた。


        気がついたらカフェも飲み干し、2本目の巻きタバコも吸い終わる頃だった。


   僕はポッシェから小銭を取り出し、カフェ代をスタンドの上に置き。店を出る身支度をしていた。


         ふと、視線を主人に向けると、いつの間にか早々とコップを片付けている。


                 素早い。きっと早く家族の元へ帰りたいのだろうか・・・


 相変わらずTVの前では、太った中年の男がピーナツをかじりながらビエールを流し込み観戦していた。


 そんな主人を気の毒には思もいながら、『メルシー・オーボワァール』と早口で言いながら店を跡に。


    外は相変わらず肌寒かった。ピ-コートの襟を立てながら足の任せるままに歩き続ける。


                 気がついたら、セーヌ川の辺を歩いていた。


        川を眺めながら歩いた。水面に移る外灯の光が滲みながら揺らいでいる。


    何故か『巴里の空の下セーヌは流れる』と言う映画の、モノクロームの映像が思い浮かんだ。


              それにしても僕は何処へ向かって歩いているのだろうか?


                                                           Monde

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November 20, 2005 05:27:54

  無駄

テーマ:La Vie de Pansee

                    さて、今回は何を書こうかな~?


                  書きたい事は探せば山ほどあるのだが


          肝心の文章が頭に浮かばない。最近、デジカメも壊れたし何てこったい・・・


                こんな時は過去のBlog でも読んでもらいたい。


             何処の国にでも食や職に餓えている人がいるのものです。


       そして日本はと言うと、衣・食・住は満たされても、精神的に餓えている人が・・・


  ところで今、日本では『萌え喫茶』なるものが流行っているようだが、実はフランスにもあります。


        って言うのは嘘です。やばい !! 危うくデマゴーグを流すところでした(苦笑)


     それにしても、世の中の不必要な無駄に絶対『萌え喫茶』は個人的に登録しています。


      どなたか『萌え』または『萌え喫茶』の必要性を説いてくれる人はいらっしゃいますか?


         或るフランス人に、その話をしたら『日本人はHENTAI だ』と言われました。


              嗚呼、フランス人に『変態』と言われる日が来るとは !!


        今じゃ『変態』はフランスでも立派な日本経由の外来語になりつつあります。


       だが、『萌え産業』と言う言葉があるように、社会的に必要性があるのだろうか?!


          そこで、意味あるようで無いようなものですが、僕なりに考えて見ます。


                   はっちゃけ !! はっちゃけ !! はっちゃけ !! ・・・


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                    *  はっちゃけてる途中のイメージ。


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                         はっちゃけた !! 


              って、だいぶ古いネタ使ってしまってスミマセン(苦笑)


         たぶん『はっちゃけ !! 』なんて言葉。知らない世代もいらっしゃるでしょう。


     あれはSEX産業と同じように、健常者向けの精神的な福祉と定義すればいいのか?!


               だが、よく考えてみたらどうでも良い事なのだが。


      やっぱ今日は冴えてないので、これからおとなしく『L’ ART BRUT BIS TRO』に


               ヴァン・ショー(ホット・ワイン)飲みに行ってきま・・・


                             あっ!!


  これ伝えるの忘れてました。 は皆さん知ってます?


              実はフランスでは『ルパン3世』の事をエドガーと言っています。


  それから、僕の聞き間違いかも知れませんが、五右衛門の事を『Samurai』と言うのは分かりますが


                 何故か『Yakitori』とフランス語で言ってたような・・・

 

 


         『ルパン3世』をフランス語で観ても、全然違和感ないのが良いですね。


      そして、その昔『ルパン8世』っていうのも実はありましたね。知ってる人いるかな?!


                             Salut !!


                                                        Monde

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November 15, 2005 05:30:32

酔いどれ船

テーマ:La Vie de Musique

             L’ ART BRUT BIS TRO(ラート・ブリュッ・ビストロ)


               ココでは様々なドラマツルギーが溢れている。


        そして、僕の行きつけの飲み屋であり、フランス語の学び舎でもある。


   ココで流れる音楽は喧騒の中を響き渡り、空間を弾ませアルコールを美味しくさせる。


                 


        スタンドで葡萄酒を煽りながら、流れる音楽とアルコールに酔いしれる。


  全てから開放された気分になる。とても居心地がよい。酒が美味い。鼻歌も歌いたくなる。


                   所謂、音楽酒場とでも言うべきか?!                           


エミール・クストリッア のサントラからトム・ウェイツTetes raides (テッド・レッド)にパスカル・コムラード


         

        


      JAZZだったらJ・コルトレーン、H・ハンコック、J・ラインハルト、C・コリア ets・・・

 

        ホントにココのパトロン(経営者)のミランとは音楽の相性が良い。


        結構、外国人同士で音楽の趣味が合う人みつけるの苦労するんですよね。


                しかし考えてみれば、日本人も一緒か(苦笑)


   最近、ココで聞いた音楽で、僕の音楽魂に火を点けてくれるフランスのミュージシャンを見つけた。


                その名はLa rue Ketanou ( ラ・リュ-・ケタヌゥ )


       

因みに、このCDジャケットを手掛けているのは、過去ログ『パリの壁画 』で紹介したJerome Mesnager。


 

             * 上の画像はラ・リュ-・ケタヌゥのホームページより参照


           主にギタールにアコディオンとコントラバスからなるトリオ編成で


  ジタンのメロディーにロックや民俗音楽を混ぜ込み、なおかつ呟きのようなフランス語の歌詞。


     日本で知られているのかは分からないが、僕はこのバンドに凄く興味を持っている。


                そう言えば最近、彼らのライブを観に行った。


               


               上記の画像は、その日のライブ風景を撮影。


   ちなみにココのライブハウス兼飲み屋は、レズビアンの溜まり場でその筋の方には有名です。


   しかも無料。何故かと言うと、フランスのライブハウスはチケットなど買わなくても聞ける場所がある。


                 麦酒だけ頼んでライブは無料という所が多い。


       これでもラ・リュ-・ケタヌゥ はフランスのラジオ局FIPでも結構流れているのだ。


  興味ある方は、過去ログ 『ブログを書きながら聞いてください 』 にアクセスしたらFIPが聞けます。


ようは飲み屋がミュージシャンを雇い、その日の売り上げのパーセンテージをギャラとして支払う形だろう。


                 それからMam (マム)も是非お勧めしたい。


     主にMusette(ミュゼット)をベールにジャズ・民俗音楽をフュージョンしたグループである。


                こちらも日本で知られているか分からないが・・・


          しかもミュゼット界の大御所。フランソワ・パリジも特別参加しているのだ。


        『パリ・ミュゼット・①』と言うコンピレーションアルバムに参加してるアーティストで


                  ミュゼットファンは知っている方もいるだろう。

       ココをクリック してくれれば視聴が出来ますので、興味ある方は聴いてみてください。


                     お勧めは7曲目のAlcantara


       ヴィヴィアンがアコーディオンを弾きながら歌うスキャトは、聴いていて心が弾みます。


                                 

 

     彼らの新作アルバム『 Jazz in my Musette 』は、下記の写真左のような楽器編成。

               ヴァイオリンにアコーディオン二人からなるトリオです。

    以前は写真右のようにカルテット編成だったのだが、音楽性の不一致で二人抜けたみたい?!

            だが、前作も名作だと思います。ちょと民族色が強いかな !!


    

                * 上の画像はMamのホームページより参照


             実はMamも、約二年前だがライブ演奏を聴いた事がある。

そして、やっぱり音楽は生演奏に限る。彼らの軽快なサウンドが、体内リズムを刺激させる。耳に心地よい。


    最後に、このリンク をクリックすれば、フランスのミュージックシーンが垣間見れると思います。

         そんな感じで、フランスの現在進行形のミュージックシーンを開拓しながら


       または、お気に入りの酒場で音楽を聴きながら、酔いどれ船に揺られる日々です。

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November 11, 2005 05:53:14

革命か?反抗か?

テーマ:La Vie de Pansee

                    まいど !! ワイや、Mondeや !!

   今な、『お好み』食いたい気持ちを抑えながら、フランスで起きた事について考えてんねん。

今回の件は、移民2世や3世がフランス社会への不満を暴動と言う形で起こしたと新聞やメディアは

     伝えておるけどな、ワイはあまり暴動と言う言葉は個人的に使いたくないんねん。

 勿論、暴力はあかんけどな、サルコジのおっさんに「ごろつき」(racaille)呼ばわりされたちゅーって

                

               車燃やしたちゅーのが原因とは腑に落ちんな。

        ほんで、事がフランス全土またドイツ・ベルギーまで飛び火が点くなんて

  ただ事じゃないと思うわ。そいで、新聞やメディアが伝えるには16歳の煽動者がBlogを通して

                  呼びかけたと書いておったわ。

       これはある意味な、移民2世・3世の革命やと思うんとちゃうんかな~?!

               

           そもそも、革命と反抗 (暴動)の違い、または定義てなんやろう?

        やってる事は一緒やんか。今回の件も政治的理由やとおもうんやけどな。

白人が暴動したら革命なんか?移民が暴動したら反抗なんか?知識人がいーひんから暴動なんか?

              これじゃ革命の国。トリコロールの国旗が泣くわ !!

               

   実はな、つい最近フィリップ・ガレルの『Les Amants reguliers 』というシネマを観たんやけど・・・

                

                  

                        Mai 1968

  いわゆる、五月革命って奴を題材にしてるんやけどな。やっている内容は今回の暴動と一緒や。

 ストーリーはと言うと革命後の倦怠、エナジーと愛の喪失、虚無感、こんな言葉がキーワードやな !!

    他にも五月革命をテーマに扱っているシネマは、こんなんがあるんで興味あったら観てや。

   

      そう言えばな、OVNI(オヴニー)ちゅうフランス滞在者向け日本語新聞のWEB版に

                    こんな記事 が載っておったわ !!

      この記事書いてるのフランス人なんやけど、やっぱり彼らもそうおもってるみたいやわ。

  ワイはフランスに住んでいて感じるんやけどな『自由・平等・博愛』なんてしょせん言葉なんや・・・

   そして差別 と言うもんは無くならないもんやと、つくづく思うんやけど。コレは理想論やねんな。

 ほんまフランスはと言うかヨーロッパは、白人至上主義や階級制度が、けっこう根強く残ってんねん。

  それは、ワイが現実に露骨な差別を経験した事もあるし、外国人の友達から聞いたりするねん。

     だけどワイは、『差別された』って泣き言を言うような被害者意識は持ちたくないわ。

       ここは自分の国やない。フランス人の国。それだけは忘れたらあかんのや。

    無論、ヨーロッパ人の全ての人がその様な差別的な考えを持っているとは思わんけど。

                  事実の一部ではあるんやわ。

    ついでに、日本 でも何処の世界 にも当てはまると思うのやけど、よそ者はよそ者なんや。

               そやけど、それは当然のことやねんと思うわ。

   ようは『好みの問題』を民族レベルで扱うと差別と言う言葉が使われる。

                  それだけの事だと思うんやわ~。

             『差別を無くそう』って人権団体がようやってるけど

         そんなの建て前だけや。『戦争を無くそう』って言うのと同義語や。

          事実、何時の時代も繰り返し言ってるだけで何も変わらん。

                   ようは人間の性やねんな。

     奇麗事は言ってられへん。わいは建て前、または偽善的な考えはヘドが出るわ。

       そいで、ナショナリズムと言うものがある限り、この問題は解決せんと思うわ。

    なんかで読んだけどな、宇宙から人類共通の敵が現れない限り、民族は団結せんと !!

                    皮肉なもんや・・・

    多分こんな考えはペシミズム的な考えやと思うけどな。現実とはこんなもんやとワイは思う。

          こんな事を書くと、ワイの人間性を疑われるかもしれんな!?

やけどな『自由・平等・博愛』が、ほんまフランスに全世界に訪れる日を待ちわびているのも事実やで。

             どうや?矛盾してるやろ。コレも人間の性なんや(苦笑)

                   あかん、やってもうた !!

            なんか、気ぃ~ついたら正味な事書いているやんけ。

     そやけど、なんでパリにラーメン屋がよ~さんあって、お好み焼屋ないんやろな?

                                                 Monde

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November 06, 2005 06:11:42

  憎しみ

テーマ:La Vie de Pansee
       今、フランスでは怒れる移民の若者達が暴動を起こし社会問題になっている。
   
         このBlogの読者。mireineさん の住んでいるパリ北郊サンドニ県で
 
                   暴動の火種は着火したのである。
   
   彼らの大多数がフランスに移民してきた2世、3世であり、スミッグ(低所得者)の家庭出身だ。
   
      その多くの若者達は非行に走る。フランスでは不良の事をRacaille(ラカイ)と言う。
              
            そこで下記に新聞の一部をコピーしたので読んでもらいたい。
          
            ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐
                      
                       11月4日毎日新聞より
  
 北アフリカ系移民などが集中して住むパリ北郊で、10月末から若者の大規模な暴動が続いている。

        

        夜炎上した車は計897台、逮捕者は約250人と一夜で過去最大規模に達した。


                ドビルパン首相は2日、カナダ訪問を延期し


      サルコジ内相もパキスタン、アフガニスタン訪問を中止する事態となっている。


    きっかけは、10月27日夕、パリ北郊サンドニ県で少年2人が警察の職務質問を受け


           変電所内に逃げ込み、誤って高圧部分に触れ死亡した事件。


  以来、1週間にわたって周辺の移民系若者が車100台以上を放火するなど暴動を繰り広げ、


               機動隊数百人が出動して対立が続いている。


   ある地域では地下駐車場の車数十台が放火され、住民数百人が避難する騒ぎとなった。


        

                5日、パリ北部の通りで燃え上がる車=○P通信
             
              繊維工場倉庫2棟と車会社のショールームも燃やされた。

         若者らは逃げ去っているため、機動隊との直接衝突は少なかったという


                 暴動はパリ市内には及んでいないが


     連日テレビに映し出される映像は仏国民に改めて移民問題の深刻さを思い知らせている。  

 


        

                   警察官に連行される若者ら=○P通信

 

また同様の暴動は、小規模だが南部のトゥールーズ、ニース、北部リール、北西部レンヌなどでも発生。


          フランスでは50年代から移民受け入れ策の一環として主要都市近郊に


   事実上移民用となる大規模団地を建てており、パリの暴動が各地に飛び火した形となっている。


    内相は首相との会談後の4日深夜、パリ西部警察指令センターに突然現れ、警察幹部らに


 「逮捕こそがカギだ。組織化している中心人物を洗え」と改めて命じたため、暴徒の逮捕者が増えた。


        ドビルパン首相と与党・国民運動連合党首で治安トップのサルコジ内相は


         4日夜緊急会談を行ったが事態は泥沼化。収拾のめどは立っていない。


             ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐


               この様に、事態は深刻な状況に差し掛かっている。


 今後、政府の対応が気になるところだが、フランスに住んでいる人々は事を深刻に受け止めている。


 ただでさえ失業率が高いフランスに、外国人の働く職場は限られてくるので、彼らの不満は溜まり


    自由・平等・博愛をスローガンのフランスも、この問題の対応には時間を掛け過ぎたようだ。


       実際、私の勤めているBoulanger(パン屋)でも多くの移民が働いている。


           彼らはスリランカ出身で、政治亡命としての移民者なのだ。


       そして、私の住んでいるパリ10区も、多国籍な移民達が根を下ろしている。


 なので今回の事態は、フランスに住む移民の今まで社会から妨げられててきた怒りが暴発した形だ。


私は自分の目で移民達の暮らしを目の当たりにしているので、今回の事態は他人事では無い様に思える。


         何故かと言うと私自身、この国ではl’Etranger(外国人)なのだから・・・               


下記にフランスの移民の若者をテーマにした映画を紹介するので、興味あれば参考にしていただきたい。

                 

        

         


   今回の事件を機に、私は改めて移民国家の深刻な問題を考えた。非常にナイーブな問題だ。


             そして、この問題は日本にも当てはまるのだと思う。


  マイノリティーな存在である在日韓国人、在日中国人、在日ブラジル人、アイヌ人琉球人  ets・・・


               彼らは民族のアイデンティテーを訴えている。



      それと同時に、日本に訪れる外国人の犯罪増加 。年々増加傾向にあるようだ。


         パリ、ニューヨーク、ロンドン、レベルの複数民族国家じゃないが


    日本も単一民族ではなく、複数民族国家なのだと再認識する時期なのかもしれない。


                                                          Monde

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November 01, 2005 07:45:59

存在の耐えられない軽さ

テーマ:La Vie de Art

        悪性の風邪を引きずりながら、セーヌ川周辺を散歩しているときの事。


      ノートル・ダムから鳴る鐘の音が耳を突き刺し、微熱を患う体内に鳴り響いた。


 グウォ-ン、グウォ-ン、グウォ-ン、グウォ-ン、グウォ-ン、グウォ-ン、グウォ-ン、グウォ-ン・・・

 

                 


         今日、仏蘭西はFerie(祝日)。何の日かは調べてないから分からない。


                  単調な低音の音色は、気分を重くさせる。


             鐘の音が空間を、又は僕の身体を支配しているのが分かる。


      だが、その時の僕にはそんな事どうでもよかった。とにかくこの鐘の音が耳障りだ。


             僕は疲れた身体をセーヌ川沿いの石垣に腰掛けた。


                          目が眩む・・・


       この鐘は僕に呪いでもかけているのか?そんなくだらない事を考え始める。


    そうしている内に、今度は単調な低音の鐘に混ざって高音の軽い鐘の音が鳴り始めた。


                  


クヮァ-ン、、グウォ-ン、クヮァ-ン、、グウォ-ン、クヮァ-ン、、グウォ-ン、クヮァ-ン、、グウォ-ン・・・


    さっきまで聴こえていた重い音に、軽い音が混ざる事によって異質のものに聴こえ出した。


       しばらく鐘が繰り出すハーモニーに耳を傾けながら、或る想いを回想する。


              それは昔、或る友人が僕に、こう呟いた事から始まった。


「これからのArtは表面が軽くなければならない。誰が作者の苦悩に満ちた作品を観ようと思うだろうか?」


            この言葉は、数年経った今でも僕の心に引っかかっている。 


                     表面は軽く。内面は重く。


          無論、物質的な「軽さ=重さ」の事をココでは言っているのではない。


確かに近年のArtがその様な傾向なのは頷ける。またArtに限らず全ての現象に当てはまるかもしれない。


            その頃から僕にとって軽さとは?重さとは?の探求が始まった・・・



  そこで僕は映画から入った。フィリップ・カウフマン監督作品『存在の耐えられない軽さ 』である。


        タイトルを見れば分かるとおり、凄く短絡的かもしれない。だが気になる・・・


          だが、正直言って単なるロマンスな映画は僕にとっては退屈だった。


   しかも、その頃の僕は「プラハの春」と言う言葉ぐらいしか知識が無く、歴史背景が掴めなかった。


               なので、チェコの歴史を知るには為になったが。


    そして、テレザ役のジュリエット・ビノッシュの演技と美貌以外は、殆ど覚えていない。


            アカデミックな映画作りが、何かやたらと鼻に衝いた。


                     それから数年後の今年。


           今更ではあるが、『存在の耐えられない軽さ』の文庫を手にした。


                   ここ数日、この本の世界に浸っていた。


       原作の持つ文章は、映画を超えたイマジネーションの世界に僕を連れていった。


        


この本は単なる恋愛小説ではなく、哲学的な考察と心理学的な鋭い人間描写が読んでいて楽しめた。

        読み終えて思ったことは、まず映画の方は駄作だと言う事が分かった。


          全然、ミラン・クンデラの世界を表現仕切れていないと思うのだ。

                

             そこで気になた文章の一部を下記に抜粋してみたい。


‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐


                        「軽さ=重さ」

 

         この問題を提出したのは西暦前6世紀のパルメニデースである。


                   

                (紀元前500年ごろ?-ギリシアの哲学者)


              彼は全世界が二つの極に二分されていると見た。


              光-闇、細さ-粗さ、暖かさ-寒さ、存在-非存在。


   この対立の一方の極はパルメニデーズにとっては肯定的であり(光、細さ、暖かさ、存在)


        一方は否定的なものである。このように肯定と否定の極へ分ける事は


         我々には子供っぽいぐらいに安易に見える。ただ1つの場合を除いて。


               軽さと重さとでは、どちらが肯定的なのであろうか?


          パルニメデーズは答えた。軽さが肯定的で、重さが否定的だと。


       正しいかどうか?それが問題だ。確かな事はただ1つ、重さ-軽さという対立は


       あらゆる対立の中でもっともミステリアスで、もっとも多義的だということである。


         ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐    


          もし、人生への最初の稽古が、すでに人生そのものであるなら。


                人生は何の価値があるのであろうか?


    そんな訳で人生はスケッチに似ている。しかしスケッチもまた正確な言葉ではない。


          なぜならばスケッチはいつも絵の準備の為の線描きであるのに


  我々の人生であるスケッチは絵のない線描き、すなわち、無のためのスケッチであるからである。


      一度きりの人生。しかし・・・ Einmal ist Keinmal (アインマル イスト カインマル)


                      「一度は数のうちに入らない」          ドイツの諺より。


            ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 


                  話はだいぶ反れ、長文になってしまった。


他にも挙げたい節があるが、この様にミラン・クンデラの文章には読み手へのメッセージが書かれている。


      鐘の音も鳴り止む頃。鳴り始めた当初より、身体が軽やかになったように思えた。


          あんなに嫌悪を感じた鐘の音が、清々しく聖なるものに聴こえてくる。


             やはり何事も、軽さと重さの調和が大切なのだと思うのだ。


 そして、あの鐘は誰が為に鳴る鐘なのかは判らないが、僕にとって「軽さ=重さ」の探求は続くだろう。

                                                 

                                                         Monde

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