道化師のソネット

テーマ:

道化師


Before

「選挙にはほとんど行ったことがありません。面倒くさいからです」

「ちょっと頭のいい人は、やっぱり政治家なんか、やりたくないでしょう。

損だから。面倒くさいし。少なくとも僕は絶対やらない」

「大衆の7割はバカで無能」

「世論には意味がない」

「女は金にもれなくついてくる、世の中、金だ、愛情だって金で買える」

「サラリーマンは現代の奴隷階級」

「起業家は現代の貴族階級」

「人の心は金で買えます」

「カネがあれば何でもできる」

「年寄りは合法的に社会的に抹殺するしかない」

「実は、僕は死なないと思っています。」

「新聞とかテレビを我々は殺していく」

「産経新聞を支配したい」

「新しい教科書 をつくっても世の中は変わらない」

「プロ野球の西武球団のようなものを韓国企業が買えばいい」


After

「一番目立つところで立候補したい」

「社長と国会議員は両立できる」

「日本の未来のため役に立ちたい」


これほど簡単に主義主張を変えて平然としているあたりは政治家の素養があるのかもしれない。目立ちたいから広島6区を選んだというのも嘘ではないが、もうひとつ重要な要素は、間違っても当選はしないだろう、という読みだな。実際当選したら困るだろう。 一国一城の主たる者が、陣笠の一兵卒からこつこつとやるとも思えない。社長と議員の両立といったところで、実際にそんなことすれば世間の批判を浴びるのは目に見えている。

「世論に意味はない」 という持論も、それが本業に響くとなれば話は違ってくる。藪をつついて蛇を出すことになる。万が一当選しても批判が出てくれば 「それなら辞めます」 といって投げ出す準備の為に無用なしがらみのない無所属という選択をしたんだろう、といううがった見方も出来る。過去にもそういう例は枚挙に暇がない。 彼の描く最高のシナリオは、あと一歩届かず落選 というものだろう。これなら世間の耳目を集め、馬鹿で無能な大衆からの同情というお土産までもついてくる。

僕は、彼が泡沫候補とまでは言わないけど、その程度の票しか出ないだろうと思っている。 今回の彼の行動は、ある種の愉快犯と共通したファクターを感じる。 自分を追い掛け回す阿呆なマスコミを見てにんまりするのは、火をつけて消防車が集まるのを見てニヤつくそれと大差はない。


面白うて、やがて哀しき ピエロかな。  「馬鹿で無能な7割の大衆」 の前で演じる貴族道化師の狸踊りがどんなものかとくと拝見しよう。

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