千葉県松戸市で起きた紀州犬射殺事件。


警察官が人襲った体長120センチ「紀州犬」に13発発砲し射殺 飼い主も「仕方ありません」と了承


射殺された紀州犬、劣悪な環境で飼育されていた/警察官3人で13発発砲に対して賛否両論



射殺されたミリオン君が虐待的な扱いを受けていたことや、脱走直後の様子、飼い主一家のペットに対する姿勢、飼い主の男性を襲った時の様子などが明らかになってきました。



以下、東スポWebからです。
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/446944/


【警官が13発発砲】紀州犬射殺の謎

2015年09月16日 06時30分


ミリが閉じ込められていたベランダはゴミだらけ



 日本中の愛犬家に衝撃が走った。千葉県松戸市の住宅街で14日、脱走した飼い犬が“通り魔”的に路上で次々と人に襲い掛かった揚げ句に、飼い主の眼前で警察官に射殺されるというショッキングな事件が発生。発砲は13発に及び、何発が当たったかはまだ分かっていない。戸建て住宅が立ち並び、愛犬家も多い街だけに、住民のショックも大きい。いったい、なぜペットの犬が“狂犬化”してしまったのか? 謎を追った。

 14日午前2時ごろ、松戸市の路上を車で帰宅途中だった女性(23)が、体長120センチの白い中型犬にかまれたと同乗者から通報があった。松戸署によると「女性はふらふらと歩く犬を見て、『迷い犬かな』と思い、車を降りて声を掛けた途端にかまれた」という。犬は紀州犬の雄の7歳とみられる。

 5時間ほど前の13日午後9時ごろにも、特徴の似た犬に男子大学生がかまれ救急搬送されていた。犬の行方を追っていた捜査員が、女性の目撃情報をもとに現場付近に急行すると、警察から連絡を受けて先に駆けつけた飼い主の男性(71)が前腕部にタオルを巻き付け、犬にかませて捕獲しようと格闘中だった。

 だが、犬は飼い主の上腕部にかみつき、署員にも襲い掛かろうとしたため、飼い主に「射殺します。離れてください」と声を掛け、飼い主も「仕方がない」と了承。午前3時の住宅街に銃声が響いた。松戸署は「麻酔銃は猟友会などしか持っておらず、警察の通常装備にはない。緊急時の対応として、拳銃の使用は適切だった」としている。警察官3人で13発は多いようにも感じられるが、夜明け前の暗い中、発砲にもひるまず向かってきた犬から身を守りながら撃つという状況が影響したとみられる。

 それにしても、なぜ犬は脱走し“狂犬”化したのだろうか。

 
近隣の住民は「あの犬が散歩しているのを見たことがないと近所でも心配されていた。5年前にも脱走して人や小型犬にかみついて以来、2階の狭いベランダをおり代わりに閉じ込められていた。糞尿も片付けないので異臭もした」と語る。

 ペット事情通は「犬は散歩しないことでストレスがたまり、かみつきや無駄ぼえという悪い行動が出てしまう。ましてや飼い主にかみつくというのはストレスが最大になっていたということでしょう。もし紀州犬だとすれば、狩猟用に改良されイノシシをかみ殺すほど強くて気が荒いので、小さいころから厳しくしつけないと周囲に攻撃的になってしまう」と指摘する。

 飼い主一家は70代の両親と30~40代の兄妹の5人家族。家の中はゴミ屋敷状態だといい、犬が放置されていたベランダにも壊れた食器やひっくり返った鉢などが散乱していた。

「雨ざらしになっていて、近所の人が使っていない犬小屋を差し入れたこともある」と同住民。

 また別の住民によると「あの子は3代目で、どの犬も『ミリ』と名づけられていた。奥さんが犬好きで買ってくるくせに世話をせず、旦那さんが『世話しろ!』と怒鳴る声もした。猫も何匹も放し飼いにして2階の窓から猫を放り投げるのを見た。子猫が家の前でひかれて死んだこともあった」という。

 ミリの最期はあまりに壮絶だった。

 警官が発砲した際に流れ弾が家の外壁に食い込んだ住民は「夜中3時くらいにバンバンと2発聞こえて、最初は、若い人が花火でもやってるのかなと思った。見ると警官が犬に向けて発砲していて、何で撃っているのか分からなかった。捕獲かごや網は持っていなかった。撃たれた時に『く~ん』と悲しそうな声を出していた」と明かす。

 朝5時から行われた現場検証を目撃した住民は「犬に白い布がかけられていて、周りは血だらけだった」という。

 脱走直後のミリを目撃していた住民がいた。「13日の夜9時10分ごろかな。あの犬が電柱にオシッコして、うれしそうな顔をして歩いていったの。やっと自由になれたと思ったんですね」と涙ぐんだ。




以下は、FNNニュースより(※リンク先で動画が見られます)

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00303110.html

飼い主ら襲った犬に発砲 防犯カメラが襲いかかる瞬間とらえる

09/15 18:26




飼い主を襲った犬に、警察官3人があわせて13発発砲。防犯カメラが、犬が襲いかかる瞬間をとらえていた。
午前2時17分、防犯カメラの画面を右から左に横切る犬。

その1分後、画面右側から飼い主の男性(71)が現れた。
犬は、男性のもとへ駆け寄った。
犬は、尻尾を振りながら、甘えている様子だった。


すると突然、犬が飼い主の左腕にかみついた。
何度もたたきながら、犬を引き離そうとする飼い主。
犬は、執拗(しつよう)に追いすがった。

14日午前2時20分ごろ、千葉・松戸市の路上で、女性が犬にかまれたとの通報があり、警察官3人が駆けつけたところ、犬が飼い主に覆いかぶさって、かみついているのを発見した。


警察官は、制止しようとしたが、犬が向かってきたため、拳銃を手に、「撃つので離れてください」と飼い主に警告。
3人で、あわせて13発撃ったところで、犬は射殺された。


目撃者は「爆竹みたいなパンパンパンっていう音がしましたけど、犬の鳴き声が聞こえたので、のぞいたら犬が倒れていた」と話した。」
13発の銃弾のうち、1発は地面を跳ねて、現場近くの住宅に当たった。
もう1発は、自転車の車輪のスポークに当たり、さらに跳ねて、エアコンの室外機に命中した。

跳弾を住宅に受けた女性は「流れ弾(跳弾)が、こんなに壁に穴が開くほど強いということが、ショックというか、衝撃を受けました」と話した。
近所の人は「怖いですよね。警察が撃ったとか言ってましたけど。警察でも、発砲は怖いと思いました」と話した。


警察官が撃った13発の銃弾のうち、6発から8発は犬に命中した。
それでも、犬の勢いが止まらなかったため、発砲を続けたという。
今回、飼い主らを襲ったのは、紀州犬という狩猟犬。
体長およそ120cm、21kg。

近所の人は「ベランダで(犬を)飼っているから、前を通っただけでほえるから。散歩をしているのは、見たことがない」と話した。
事件の前日にも、18歳の男性の右腕にかみつき、そのまま行方不明になっていたため、飼い主が行方を捜していた。


飼い主のほか、現場近くにいた23歳の女性も襲われ、左腕に軽傷を負っている。
松戸署では、「拳銃の使用は適正な判断」としている。



~転載以上~



関連ニュース動画


とくダネ! 20150915


http://newskeimatomedouga.blog.fc2.com/blog-entry-39213.html


(11:00すぎからです)











スタジオからも、「普通に飼っていればこうはならなかったのではないか」という意見が出ていました。



関連情報


―直撃Liveグッディより―


噛み付いた犬に対し警察官が13発発砲した事件について、番組独自に入手した映像を用いて伝えた。この犬は紀州犬で、本来はおとなしいという。千葉・松戸市の防犯カメラには、飼い主に駆け寄る紀州犬の姿が。嬉しそうにしっぽを振った直後いきなり飼い主に噛みつき、飼い主が頭を叩くと暴れ、襲いだした。すると駆けつけた警察官が犬に発砲。

飼い主と再会した時の犬の行動について専門家は、飼い主に会った時は喜んでいるが自分が拘束されることを意識した途端に豹変したのでは、とコメント。首のあたりを触られ攻撃的になったのでは無いかと考えられる。



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飼い主襲った犬に13発…警察官の「射撃の腕」は落ちたのか?



警官の判断については様々な意見があると思います。

できれば、どうにか工夫して生きて捕獲してほしかったと思いますが…


何よりも、ニュースを見れば見るほど、飼い主夫婦の犬猫に対する心無い仕打ちに怒りがこみ上げます。明らかな動物虐待だと言えます。こういう人には、2度と動物を飼育できないようにしていただきたいです。


小さな頃から劣悪な環境で掃除も散歩もしてもらえず、遊んでもらえず、叩かれていたミリオン君…どれほど孤独で辛い生だったでしょうか。ストレスも相当なものだったのではと思います。


住民の方の「あの犬が電柱にオシッコして、うれしそうな顔をして歩いていったの。やっと自由になれたと思ったんですね」という証言に涙が溢れてしまいました。



彼の眼に、人間という生き物はどう映ったでしょうか。

撃たれながら、何を思ったのでしょうか。

息絶える瞬間、「クーン」と鳴いたそうですが…何を言いたかったでしょうか。。

映像では、はじめしっぽを振っていましたよね、甘えたかったのかもしれません。


最後の最後まで、人にいじめられ、追い詰められたミリ君。自分の身を守ろうと、撃たれながらも必死で抵抗したのでしょう。あまりに不憫で、胸が痛んで仕方ありません。


人間への不信感を募らせながらも、それでも彼は、人に愛されたかったのではないかと思えてなりません。


生まれ変わったら、次はきっと、めいいっぱい幸せになるんだよ。

どうか安らかに…。