お盆である。親戚などにご挨拶に行かねばならない。
両親の運転手になる使命をおびて、実家に帰る。

今年は、ねーちゃんが車を出してくれるというので皆で行くこととなる。
私は行く必要もない人間なのだが、とりあえず同行する。

出発するにあたっても、いざこざは出るのだが、今回は省略。

ねーちゃんの車に便乗して出発すると、すぐさま、とーちゃんの悪い癖が始まる。

どこの道を通るか、必ず指定
!(´Д`;) マジでうざい

どこを通っても、行きつけばいいんじゃないの?と私は思う

だが、とーちゃんは、どこの道を通って、どこに出てと細かく指定する。
すると、かーちゃんが、どこでもいいだろうと割って入る。
かーちゃんの理屈は正しいが、とーちゃんは黙っていられない。
なので、車の中は、音楽さえ聞こえない。

ねーちゃんが、「うるさい」とつぶやく。
しかし、その声さえもかろうじて聞こえる程度。

両親は耳が遠くなってるから、こんなにでかい声で騒ぐのだろうか・・・
などと私は考えていた。

とーちゃんの道指定は延々と続く。かーちゃんがデカい声でとりなす。
いつまでたっても終わる気配が無い。

そして、ついに、ねーちゃんがキレた。
(゙ `-´)/ うるさいよっ!

瞬間は静かになるんだが・・・両親は黙らない。口だけは達者なのである。
信号や曲がり角に反応して、とーちゃんが指定する。
とーちゃんの道指定に反応して、かーちゃんが「やめろ」という。
あまりのうるささに、ねーちゃんが怒る。

この繰り返しという、
家族ならではの道行であった(iДi)

私は何をしていたか?
朝から、腹が減ったとねーちゃんが作ったおむすびを食べていたのである。
口を挟む余地もないので、ひたすら、己のために、口を動かしていた。
実に賢明な行為だったと確信している。