吐き気止めの薬なんて全く効きませんでした。また、デプロメールは飲みたくないと先生に訴えて、すると先生は、「いや、飲んだ方がいいんじゃないですか?」と、そういうやり取りをしょっちゅうしていました。

ここの病院は、薬を決める時まるでカフェで飲み物でも注文するかのように、薬のメニュー表みたいなのを渡されて、「薬、どれにしますか?」って……。

 

2年くらい通院して、他の病院へ転院しました。転院先の先生は、今までの先生より優しい先生で、「デプロメールも吐き気止めもいらないです」と言うとやめてくれました。話もわりに聞いてくれるし、もうずーーと通院するならここでいいやーって感じでした。まぁ、諦めですよね。

なので、頓服にソラナックスと睡眠薬ハルシオン2錠か3錠、セロクエル1錠だったと思います。この処方を約5年くらい続けました。

 

半夏厚朴湯との出会い

201512月、知人に教えてもらって、初めて漢方薬を飲んでみることにしました。

半夏厚朴湯です。

パニック障害をどうにかしたいと言うより、喉の異物感(ヒステリー球、東洋医学では梅核気(ばいかくき)と言います)をどうにかしたくて、勧められるまま半夏厚朴湯を購入してみたんです。

漢方薬なんて気休め程度の感じだったので、この時は効くなんて全く思っていませんでした。

  購入したその日に飲んでみました。その日の終わりに「あれ? 今日なんか元気だなー」、「うん? なんでかな? もしかして漢方薬?」そんな程度でした。初めは、漢方薬って高いしって思って朝しか飲んでいなかったです。

 

  喉の異物感は、10年くらい前からです。まともに食事した日はほぼありません。だから、外食なんてほとんどできませんし、どうしても外食をしなくてはいけない時には、副作用で乳汁が出てしまうドグマチールを、2週間前から飲んで、何とか食欲を出していたって感じでした。

外食が出来ないのも、喉に異物があるのも、精神的なものなんだとずっと思っていました。対人恐怖があるからだーって。

そんな私が半夏厚朴湯を飲みはじめて、1週間以内に外食ができたんです。もうビックリです。喉がスッキリしていて、今までの症状が本当に嘘みたいで、言葉にならないくらいの喜びでした。

  1ヶ月ほど試してみて、年の明けた2016年になって、通院している精神科の先生に「これ飲んだら体調がいいみたいなので、自立支援で処方できるなら処方してほしいです」とお願いして、処方してもらいました。

 

  この漢方薬のおかげで、喉の異物感の他に、体が軽くなったり、家で寝たきり状態だった私が自炊したり、掃除したり、散歩に出掛けたり……。この時、2月、3月でまだ寒い季節でしたが、以前の寒さと違っていました。体の中が暖かく感じていました。冷え性も良くなってきたんだなって思いました。
 それから、子供の頃からあり得ないくらいの猫背でしたが、それも良くなりました。はじめは、歩いてると「あれ? 私、背が伸びた? うん? いつもと見えてる高さが違うな」って感じで、完全に身長が伸びたんだと勘違いしてました(笑)。

メンタル面も変わりました。物事をゆっくりと考える事が出来るようになっていきました。時間が、ゆーっくり流れている感じがしました。

たまに鬱状態になっても以前より復活が早くなりました。変なこだわりがなくなりました。 

もう、いい事だらけで、うれしくて、うれしくて、散歩中でもニヤニヤしてしまいそうでしたが、怪しい人だと思われたくないから、そこはグッとこらえました(笑)。

 

生まれて初めての体調の良さがうれしい

 これが、201512月から20164月くらいまでの出来事です。4月からは、初めてちゃんとした漢方薬局へ通い始めました。

 じつはこの漢方の先生にかかる3ヶ月ほど前から生理がなかったのですが、そのことを先生に言うと、「西洋薬を完全に止めよう」ということになりました。西洋薬が入っていると、漢方の効き目もいまいちだということです。

 減薬はそれまで少しずつ進めていて、そのときはハルシオン1錠が残っていましたが、漢方の助けを借りながら、11月1日に完全断薬に至りました。

 この漢方薬局では半夏厚朴湯を中心に、そのときの体調によっていろいろな漢方をブレンドしてくれます。現在も通っていて、毎朝煎じて飲んでいます。飲み始めの1週間くらいは好転反応が出て、死ぬかと思うほどつらかったですが、こういう症状が出るということは私の体が漢方に何らかの反応をしているしるしだと思い、もう死んでもいいやくらいの気持ちで、何とか乗り切りました。皮膚の症状が辛かったです。でも、これには離脱症状も重なっていたかもしれません。

 漢方の先生からは、自分の身体がどうなっているのか本当に丁寧に教えて頂きました。 体の全部の状態を診ることの大切さを痛感しています。

 食事にも気を付けています。自分で作って食べること。また、白砂糖は当初は(今は少し緩くなりましたが)徹底的に止めました。それも体調のよさにつながっていると実感しています。

 

 途中短いアルバイトはしましたが、数年前から無職です。障害者年金と少しの貯金を切り崩しながらの生活です。でも、もうこのまま一生、精神科へ通院して薬に頼らないと生きていけないのだと諦めていた私にとって、漢方薬との出会いはまさに軌跡でした。

そして 元気になってきていろいろ考えさせられました。今まで過ごしてきた自分の人生はいったい何だったんだろうとか。いろんな人たちに迷惑をかけてきたとか。これからどうやって生きていこうとか、仕事はどうしようとか、毎日本当にいろいろ考えています。

普通に食事が取れる事も、料理をする事も、カフェでゆっくりする事も、歯をちゃんと磨くとか、皆が普通に毎日やっている事が出来るって、こんなに幸せな事なんだと生まれて初めて知りました。不思議な感覚です。

もちろん、疲れたり、食べ物をおろそかにしたり(コンビニのお弁当ばかりとか)すると、途端に体調が悪くなります。まだまだなんだとは思いますが、それでも今は、生きているだけでうれしいです。

かこさんのブログも昨年知りました。

私はACなので、初めはACの記事を読みながらよく泣いていました。

自分の体験や経験はかこさんのブログに書いてある人たちに比べたら全然マシなのか、よくわからないんですが、誰かのためになるのであれば、いろんな人たちに伝えられたらいいなと思っています。よろしくお願いします。

 

ネットで発信することについて

 じつはさきほど電話できな子さんと話しました。とても穏やかな話し方で、声も明るく、前向きさを感じました。

 きな子さんはネットで、漢方で体調がよくなった経過など発信していましたが、当事者からの発信は同じ当事者から質問を受けたり、ときにはそれが批判になったりと、そういうことがあるようです。

 きな子さん自身、そういう人に出会うたびに、薬を飲んでいたころの自分を思い出すといいます。衝動性が激しかったり、こだわりが強くなりすぎたり、視野が狭くなったり……。

 やはりネットの世界は疲れます。それで発信も間遠になりがちなので、ブログの紹介ということではなく、私からの紹介となりました。

 それにしてもきな子さんの体験を知るにつけ、相も変わらず精神科医の治療のやり方は、全国ほぼどこも同じという感じです。副作用を訴えれば、「あなたは珍しい体質」とスルーされ、「ヒステリー球」すら知らず、ネットの情報を口にすればそれを理由もなく否定する。薬が合わなければ、変えるだけで、診断を見直したりすることもほとんどない。

 きな子さんと精神科との付き合いは13年ですが、その間、何がどうよくなったのか?……寝たきり、仕事を失う、離婚……etc. この点が精神医療に対する一番の不信感です。

 何のための「治療」だったのか? と。

 そして、そういう精神医療に見切りをつけて、東洋医学、あるいは栄養療法、その他代替療法に向かう人が増えています。ただ、何が合うのかは人それぞれです。

 漢方がいいらしい、半夏厚朴湯がいいらしい……しかし、今回の話はきな子さんの場合に限ってのことです。漢方薬の効き目は、人それぞれ違います。

そのあたりについてはどうぞ気を付けてください。

 

 

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