今回はR+さんからの献本です  


「やる気」をいかに出して、それをいかに恒常化させるか、さあ、それが問題だ。きっと太古の昔から、抱えてきたテーマの1つに違いない。著者は、モチベーションを3つの段階に分けて考えている。  


モチベーション1.0 人間が生きていく中で必要な事、例えば食う、寝る、産むの様な事。


モチベーション2.0 人が何かを行なうには、結果に対して、何らかの形での報酬と処罰が必要とみなされている時代の発想。 


モチベーション3.0 2.0のような外的動機ではなく、何かを創りたい、学びたい、社会をより良くしたいという内的動機に基づく。  


著者は、無料オンラインサイトのWikipediaをモチベーション3.0の例に出している。従来の発想から行くと、無料で情報を書き込むサイトなんてすぐ廃れるのではないかと思われた。ところが、人間には、お金にならなくても、書き込むことに喜びを見出している人もいれば、さらに充実したサイトにしたいと言う思いを持っている人もいるので、逆に世界中で流行するほどに成長した。  


メルマガや、ブログもモチベーション3.0の良い例だ。中には、毎月有料メルマガ、あるいは、ブログに貼り付けたアフィリエイトで収益を上げているうらやましい方々がいらっしゃる。しかし、モクモク羊を初めとする大半の情報発信者は、収益も上がらず無料で行なっている。それでも書き続け、配信する理由とは、自分の意見を表明したい等の内的動機から来ていると思う。そうでなければ、やる気など起きない。  


報酬のみを追求して失敗した例がある。ウオール街の金融機関、暴走(妄想)集団とでも言って良いかと思うが、博大な収入とポーナスをもらい、ゴードン・ゲッコー張りにgreed(強欲)街道まっしぐらで自爆してしまった。モチベーション2.0の限界が見えたと言うことか。  


フランス代表チームと北朝鮮代表チーム、内的動機に欠けていた。前者は、金銭面、名誉面でも満たされていて、優勝賞金を手にしても余り喜びが沸くわけでもなく、監督やコーチと対立し、後者は、将軍様のムチにおびえながらプレーしていたので、とてもではないが、内的動機を持ってプレーできなかったことが敗因だ。

それに比べて、MLBのイチロー選手は、1日の行動、ロポットのように決まりきったことをして、やるべきことに集中している。あれだけ弱いチームにいながら、良く活躍できるなあと感心してしまう。まさにモチベーション3.0の良い例だ。

モチベーションとハサミは使いようかな。



モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか/ダニエル・ピンク
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