書評(22)

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COURRiER Japon 12月号 講談社


 クーリエ・ジャポンの創刊号のキャッチフレーズに、アメリカだけが「世界」でしょうか?とあり、世界にはメディアの数だけ視点がある!とあり、興味を引かれ読み始めた。よく考えてみれば、日本にあふれている外国の話題は、どちらかと言うとアメリカ、あるいはイギリスのメディア配信であふれている。

幸か不幸か日本人の多数がはじめて触れる外国語が英語であり、日米同盟が国是となっている現状を見ればどうしてもそうなってしまう。そういう中で、このクーリエ・ジャポンは、日本語で読めるアングロサクソン発に偏らない紙面づくりをしているところがきらりと光っている。

 12月号は、創刊4周年記念号とあり、特集が“宇宙人”的NIPPONとある。予想通り、1番には、友愛星人の鳩山由紀夫総理大臣が登場している。人柄のせいか、発言にブレがあってもそれほど批判されず、支持率も高い。

 個人的に気になったのが、人はなぜ、ウィキぺディアに書き込まなくなったのか?最初の頃と違い、ある程度書く話題が出尽くすと、頻繁に書くことがなくなってしまうこと。組織が肥大化してしまうと、どうしても、身軽さがなくなり官僚的な対応に陥りやすくなり、気軽に投稿する意欲が失せる。

 後、森巣博さんの越境的ニッポン。本人いわく中学3年程度ということで「チューサン階級」と言われている。しかし、その「チューサン階級」から見た視点が新鮮なことが多い。今回のテーマは「任意とは、いったい誰の任意なのだろうか?」とあり、普段気にも留めないことを取り上げていらっしゃって、なかなか面白い。

 クーリエ・ジャポンのお約束と言えば、ワインに関する話題。今回は、「ビオワイン事情」について取り上げている。来月号では、今年は出来がよいと言われているボジョレー・ヌーボーの話題を載せるのかな。

 ただ、残念に思っている点は、以前月2回の発行であったのが月1回になったところ。移り変わりが激しい今だからこそ、月2回発行に戻してほしい。おそらく、雑誌に掲載したくても、紙面の都合で載せられなかった記事が埋もれているはずだから。


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